はぁ…今日も憂鬱な一日が始まる。周りに女がいるだけで蕁麻疹が出そうだ。俺はうつむきながらまだ登校を続ける。1年この女子だけの集団にいてこの女性嫌いが直らないっていうのは相当根深いんだろう。わざわざなんでこれを直すのか…。俺が俯いて歩いていると。
「ん?あ!上信!」
ブワッ!
と勢いよく後ろからバッグハグされる。
「!?ミカ様!?」
いま俺に抱きついてきたのは聖園ミカ。ティーパーティーと呼ばれるいわゆる生徒会のトップの一人をしている。
「なんで様つけるの〜?いつもみたいにラフで話そうよ!」
「ちょ!」
俺は周りを見る。聖園ミカという、トリニティの大物がジョジョと皆から呼ばれ人気の少年がじゃれ合っているのだ。周りの人が気にしないはずはない。
「もう!」
「ふぇ!?」
俺はミカを抱えてすぐさま人目につかないところまでダッシュした。
……
「はぁ…ミカ、いきなり人前であんなことはやめてほしいな。」
「上信…こそ…いきなりあれ…反則だよ…。」
ミカは顔を真っ赤にボソボソと喋る。そんなの当たり前だろ!適当な持ち方したら失礼なやつだと思われるだろうが!改めて説明しよう。こいつは聖園ミカ、ティーパーティーのホストで俺が気兼ねなく会話できるやつの一人だ。
「とにかく、あまり人前であんなことはやめてくれ。」
「なら、人前じゃなきゃいいんだね!」
「そういうわけじゃねえよ!」
訂正、気兼ねなく話せるのではなく一方的に話してくるので気づいたら普通に話せるようになってた。なんで俺がティーパーティーのホストという大物と仲がいいのかというとこの話は1年の最初期まで遡る。その頃俺はキヴォトスでも珍しいヘイローのないトリニティの生徒として注目を集めていた。そしてヘイローがなくてトリニティという部分が良くなかったのだろう。俺は不良どもに身代金目的でよく狙われていた。
………
「はぁ…はぁ…」
「どこ言った!探せ!」
「あいつを捕まえて身代金をもらえばあたしたちは明日から大金持ちだ!」
「くそ…!」
彼奴等どこまで追ってきやがる…。俺路地裏に隠れて一息つく。これだから女は信用ならない。それにキヴォトスもだ!トリニティはドロドロしてるし、銃を問答無用で撃ってきやがる…。なんであいつら俺をこんなとこもに入学させようと思ったんだよ!俺は息を整えながら状況を確認する。
「はぁ…はぁ…。…。…!?」
バッ!
俺はすぐさま戦闘態勢に入る。
「あれ?気づいた?気配消してたと思うんだけどなぁ…」
そう言って路地裏に入ってきたのはこの路地裏に似つかわしくない美しい羽と綺麗な服を着た少女。…あいつらの仲間じゃなさそうだ。俺は臨戦態勢を解除する。
「あんたは誰だ?」
「私?私聖園ミカ!」
…?聖園ミカ?確かパテル派の次期ティーパーティーホスト候補の?
「なんでここに?」
「えっとね、君がヘルメット団の子に追われてたからかな?」
「なんで疑問形なんだよ…」
俺は普通に話すが警戒を解かない。この女強い。他のやつとは比べものにならないくらいに強い…俺の 'やつ' が危険だとビリビリ反応している。こいつは敵の可能性がある…。
「そんなに警戒しなくても大丈夫だよ。」
「!」
こいつ、俺が警戒してることに気づきやがった!やはり只者じゃない!
「悪い、今少し警戒を外せないんだ。」
「確かにね。何で逃げてるの?」
「誘拐されそうなんだよ。トリニティの生徒だから。」
「え?そうなの?」
「あぁ…男子だけどな。」
それに俺の服装はオーダーメイドだ。基本的に男子の制服がないから、俺が指定して作らせた。決して変に胸元があいてたり、帽子が髪と同化してることはない。
「ふーん…私が助けてあげようか?」
「トリニティの…、しかもティーパーティーの次期ホスト候補のお嬢様がか?」
「もしかして私のこと弱いと思ってる?」
「いや、キヴォトス人なら素のフィジカルは敵わんからそこは信頼してる。たが、温室育ちが助けてあげるってのもね。」
「貴方失礼だね…。そんな貴方に私が強いことを示すために助けてあげる。そして私に感謝するじゃんね!」
…助けて貰う立場からこんな事言うのはおかしいと思うがこいつ、腹立つなぁ…。
「いたぞ、あそこだ!」
「しまった!見つかったか!」
「おい見ろよ!しかも一人増えてるぞ!」
「あいつもつれてくぞ!」
不良どもはこっちに向かってかけてくる。
「くるぞ!」
ズァ!
「ぐぁ!」
「ぐぇ!」
「は?」
なんだ今の動き!見えなかったわけじゃない!だがあの一瞬で2人攻撃したのか!
「どう?私強いでしょ?」
「な、なんだコイツ!」
「おい!こいつ、みみ!聖園ミカじゃないか!?」
「!?まじかよ!私たちじゃどれだけ数を積んでも無理だ!」
「何話してるのかな?」
ミカは引き続き不良たちを蹴散らす。だが流石キヴォトス人。あの素早い一撃を繰り出すミカの一撃を食らっても一撃で気絶しない。
「おいおい、ボスいいのかよ?女が嫌いなあんたが女に守られるなんて癪じゃないか?」
俺の耳元で俺の声によくにいた声が俺に語りかけてくる。
「あぁ…癪だよ。なめてたやつに助けられるてのはよぉ…」
「おい!あたしたちがあいつの気を引く!お前たちはの男を連れ去れ!」
「はい!」
不良どもは二手に分かれ俺に向かってくる。
「あいつにヘイローはない!上半身は撃つな、下半身を狙え!」
不良どもはこっちに銃を構えて俺を狙う
「だけどよぉ…そんな力に嫉妬するようなことはもっと嫌なんだぜ!トランスゴースト!」
「アイアイサーボス。ウラ!」
その瞬間飛んでいた弾丸は軌道を変えてあらぬ方向に散る。
「な、なんだ!?弾丸が!」
「やれ!」
「ウラウラウラ!」
「ぐぁ!」
俺の前に立ちはだかった不良たちは見えない攻撃に吹き飛ばされる。
「な、何が起こった!」
「へぇ、やるじゃんね!」
「なんで!さっきまで逃げ回って!」
「俺は弾丸一発で致命傷だからなぁ…お前らに挟み撃ちされると敵わないから逃げてたんだ。たが、今は違う。俺は一人じゃない。今度追撃するのは俺の番だぜ?」
「クソ!撤収!これ以上は無理だ!」
「えぇ〜今月カツカツなのに…」
「シフト増やさないと…」
敵は各々ブツブツと言って逃げていく。
「ふう…サンキュー。お前のおかげ命拾いした。」
「別にいいよ、それよりさどうやって不良たちを倒したの?」
「拳だよ。本来なら一対一なら余裕なんだが流石にあの量の敵は相手にできないんでな。」
「ふーん。」
ミカは怪しむような目でこちらを見る。まぁそうだろう、見えてなかったとは言えヘイローのない人間がヘイローのあるキヴォトス人を殴り飛ばしたのだから。俺の 'スタンド' はこいつらには見えない。
「ま、いいだろ。そろそろ帰る。疲れたんでな。」
「じゃ、私も帰ろうかな。」
そうして歩き始めると。
ダァン!
大きめの発砲音がする。その音にまず反応したのはミカ
(…!ライフル弾!狙いは…私!銃を取るのは間に合わない!ここは避けて!)
グッ!
「え?」
「大丈夫か?」
俺の手にはライフル弾ががっしり握られている
(…私でも避けるか撃ち落とすかなのに、この人今取ったの?ライフル弾を?)
「あそこだな…狙ってる。」
上信はそれなりに高いビルの屋上を見つめる
……
ビクッ!
(な、なんでこっちをじっと見つめてるんだ?ま、まさかあたしの場所がバレたわけじゃな…)
……
「何してるの?」
「こっから狙い撃つ。」
「何で?」
「まぁ見てろ。」
(やれるかトランスゴースト。)
(射程距離内、それにこの弾丸まだ使えるから狙い撃てますぜボス。)
(よし、やれ!)
パン!
「きゃ!」
その瞬間上信の手の中にあったライフル弾がすごい勢いで飛んでいく。
………
(な、なんの音だ!ん?何が飛んできて…)
パリン!
トランスゴーストが撃ち出した弾丸は敵のスコープを貫き相手に命中した
「ぎゃ!」
ドサ…
………
「ボス当たりましたぜ」
「そうか、これで安心して帰れる。」
「ねぇ、今のどうやって撃ち出したの?」
「あ…」
どうやって説明するかなぁ…こいつにスタンドは見えないし下手に説明するとなぁ…俺はしばらく考える。俺が出した答えが
「俺超能力者何だよ。」
※嘘は言ってない
「超能力者!?すごい!どんなことができるの?」
「そ、それは秘密なんだ…。それに、このことはあまり知られちゃだめだから内緒だよ?」
「えー!気になるじゃん!あ!そうだ!今度また見せて!」
「え?だから秘密…」
「じゃ!また今度!」
そう言ってミカは走り去ってしまった。
「…秘密…。」
これが俺と聖園ミカの出会い。その後マジだ俺のことを何度も尋ねてきてしかもティーパーティーのお茶会に誘うというとんでもないことをしてくれた。それでも一応今でも交流が続いている。スタンドのことは明確に話していないが今でも超能力だと思ってくれている。
「上信今週末またナギちゃん達とお茶会しない?」
「無理」
「最近いつもそう言うじゃん!つれないな〜。」
「今週末は予定があるんだよ。」
途端に雰囲気が重くなる。
「なに?どんな予定?」
「ツッ…!い、いや今週末は家族がキヴォトスに来るんだよ。だから無理だ。」
「上信の家族!?会いたい!挨拶しなきゃ!」
「何いってんだよ。というか大事な話ししたらすぐ帰るらしいから会えない。来るのもじいさんだし。」
「そうなんだ…じゃあ、今度親御さんが来たら呼んでね!」
そう言ってミカは走り去っていく
「だからなんでだよ!」
全く…何がどうなったら親紹介せにゃならんのだ。
「もててますなボス」
「どこをどう見たらそう思うんだよ。」
後ろに現れたのは俺のスタンド トランスゴースト 俺のスタンドが珍しいのかわからないがやけに語りかけてくるし自我を持ってる。最初の頃は話し相手がいて助かったが今となると普通にうざい。あと性格も。
「あの感じ脈アリですぜ?」
「お前が心配することじゃない。ほら行くぞ」
「へいへい。分かりましたぜボス。」
主人公のスタンドは トランスゴースト(変幻の亡霊)
性能とかは紹介ページをまとめて出します。誤字脱字とか、感想ください。よければ評価も。