推しのペルソナ   作:のりしー

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恋愛リアリティショー編 カップル?

「がっはっは!あーおかしい!笑えるぜ!めっちゃ姫さんあの子意識してんじゃねーか!!!」

「面白くない」

 

ここは苺プロ事務所。

ミヤコさんにまた手伝いを頼まれた俺はその役割を終え、帰って来たジャリとお嬢ちゃんと一緒に今ガチを観ていた。

 

どうも今回はいつもと違い、姫さんが黒川って女の子に戸惑う様子が目に付く。

 

あの普段冷静な姫さんがあたふたしている様子は俺としては大変笑える光景なのだが、どーもそれが気に食わない子もいるようだ。

 

「もうなんか飽きたわ。観るのやーめた」

 

お嬢ちゃんこと有馬かなである。

 

「そもそも人の恋愛を安全圏から眺めるなんてコンセプトが悪趣味なのよね」

「まあ、そこは同感だわなあ」

 

「『誰と誰の掛け合わせ』が良いとか」

「ほうほう」

 

「なんなの?馬主なの?菊花賞狙える馬産ませたいの?」

「…概ね同感なんだが『誰と誰の掛け合わせ』が良いとか辺りから、俺の目をちゃんと見てもう一回言ってくれんかね?」

 

俺×姫さんとかなんなんだよ、と。

 

そう言うとお嬢ちゃんは、

 

「なんで?固定カップルは別でしょ?」

「あ、くっそ…このお嬢ちゃん完全に開き直ってやがる…」

 

ちょっと小首を傾げたくらいで、別にそんなのフツーでしょくらいの感じでそう言いやがった。

もう正体バレたから完全に開き直ってる。

 

少しやり返してやるとしよう。

 

「固定のカップルならいーんだったら、姫さんとこの黒川って子のカップルでもいーじゃんよ。番組の最終局面でこれなら固定カップルで合ってるだろ?」

「ぐぬぬぬ…」

「バカ鬼…あんまロリ先輩イジメないの」

「へいへい…」

 

ヤレヤレ…女子の連帯は怖いなホント。

 

こちらを睨むお嬢ちゃんを横目に、ヤレヤレと天井を仰ぐ。

 

「…個人的には、姫さんのは恋愛的な感じでは無さそうな気もするけどなあ…」

「オーガ?」

「…んにゃ、何でもね」

 

不思議そうなお嬢ちゃんを見る。

なんとなくだが、なんとなくなのだが…

 

どっちかてゆーと、姫さんはあの黒川って子よりこっちのお嬢ちゃんの方を意識してる気もするんだけどなあ。

 

「ま、しらんけど」

 

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

 

その夜。

姫さんからメッセージで相談がくる。

 

『女の子とテキトーにくだけた感じで話をしたい時、オーガならどうやって誘う?』

『テキトーに話ししたいだけならテキトーに誘うかな?キャッチボールとかいいんでね?手ごろだろ?普段やった事ない子なら、その辺も込みで色々話せるだろ多分』

『そんなもんか?まあ参考にさせてもらう』

『おーテキトーなアドバイスですまんな姫さん』

『いいさ。こっちもテキトーに聞いてるだけだしな』

 

「オーガ君?また別の女の子?」

「いや、女みてーな顔した男。」

「へーオーガ君やっぱ男もいけるんだ」

「…やっぱってなんだやっぱって…俺様女の子だけなんだけどなあいけるの」

 

隣にいるガールズバー勤務の子がそんな事を聞いてくる。

ヤレヤレ。

 

さっさと誰か彼女作ってくれや姫さん。

 

高校にしろ、校外にしろ、なかなか気が休まらんぞホント…

 

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

 

そう、確かに思ってはいた。

考えてはいた。

 

 

例の恋愛リアリティショーの最終話。

 

姫さんに、まさかの彼女が出来た。

 

当然お嬢ちゃんではない訳だ。

 

………………大丈夫か?これ?

 

姫さん……まーた変な事考えてるんじゃねえか?

 

絶対考えてるだろ……

 

頼むから、刺されるだなんてつまんねえ死に方だけはしないでくれよ本当に…

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