そんなお姉ちゃんとリュカちゃんはとても悲しそうな顔をして自身の姉を見つめていた。変わり果ててしまった姉を見て落ち込んでいるとリュカちゃんに対して向こうが話しかけてきたのだった。
「リュカ、大丈夫よ。貴女は特別だから私がしっかりとリュカに相応しい魔物の旦那様を見つけてあげるから」
落ち込んでいる所に更に落ち込ませるな!何を言っているの貴女は!?と怒っていたら部外者は黙れ!と冷たい目で返させれた。
狂っているぜと思っていたらどうして私は特別なのとリュカちゃんのお姉ちゃんに尋ねるとそうね、貴女は昔から優しい子だからきっと魔物達とも仲良くなれるわと嬉しそうにして話していた。
あの・・・かなり人格が魔物化していませんかと思いながらリュカちゃんにここは他の人を連れて逃げようと言うとでもお姉ちゃんがと言っていたので俺は伝えるのだった。
「確かにお姉さんは魔物化をしてしまっているがそうやって魔物化をしたのであれば逆にそれを治す方法だってあるはずだ。それに今は魔物たちも彼女に従っているように見えるし殺されるとか酷いことをされる心配はないだろう。今は人々を逃して撤退だ」
そう伝えると悲しそうにして分かりましたとリュカちゃんは答えてくれた。その時に簡単に逃がすと思っているのかしらと言ってまたリュカちゃんのお姉さんが雷魔法でリュカちゃんに対して攻撃をしようとしてきたのでまた陰陽術で土を出して防いだ。
「貴方、本当に厄介な存在ね。この攻撃が通ればリュカは大人しくなってくれるのに・・・貴方もこの雷魔法を味わってみる?」
「生憎な事に俺は今はそんな気分ではないからお断りだ。それよりもゴブリン達を集めているようだけど俺からすればもっと良い策があると思うけどな」
そう言ってから人々を起こしてから俺は陰陽術で土の滑り台を作り出してここから滑って逃げろ!と叫んだ。それを聞いた人たちがそこから逃げ出し始めて俺とリュカちゃんは人々が逃げきれるまで時間稼ぎをしていた。
とにかくあのリュカちゃんのお姉さんが発動してくる雷魔法は危険だとして何度も防いでいた。そうして人々が逃げ切って今度は俺たちも逃げようとした時に疲弊していたリュカちゃんが遂に雷魔法を直撃してしまってその場で倒れ込んでしまった。
俺はすぐにリュカちゃんの所に向かって立てそうかと尋ねると体が動けなくてと言って辛そうにしていたので俺はリュカちゃんを姫様抱っこをしてから作り出した土の滑り台を滑ってその場から逃げ出したのであった。
それを見ていたリュカちゃんのお姉さんが逃してはいけませんよと言ってゴブリンたちに指令を出して追撃をさせ始めた。
ゴブリンたちも俺が作り出した土の滑り台で追ってきたのを見てすぐに陰陽術を発動された、草よ土を制せ!オーダー!!と言って御札を投げるとそこから土から草に変化をして当然な事に草ではゴブリンたちの体重など支える事は出来なくてその場で落下を始めたのである。
けれども一部のゴブリンたちは草をうまく掴み何とかしてこちらに向かって来ようとしていたので俺は更に追加を投げるのだった。
「火よ!草を制せ!!オーダー!!」
そう言うと草から今度は火に変わり燃え始めたのである、その為に背後からの追撃隊を全滅させる事に成功した。
それを見ていたリュカちゃんが凄いです、蝮さんと嬉しそうにしていたけどまだ前の方には待ち受けている敵がいるから安心は出来ないよと言ってから地面に着いてから走り始めた。
やはり前の方にも沢山のゴブリンたちが待ち受けており俺は足で波紋を流して戦いながら突破を試みていたが入り口付近で外に待機していただろうゴブリンが集まりその数は百体以上入るだろう。
その上に背後からもそこまで多くはないが追撃隊を再編成して来るだろうからと悩んでいると崖から丸太なども投げ込まれて完全に危険な状態・・・いや、ここだ。残された退路はここしかない!!俺やリュカちゃん、イーリスが無事に逃げる道はここしかない!!
作者はとてつもない冒険を踏んだ!普通の人は追い込まれたら退路を探そうと必死にゴブリンたちをどうやって倒そうか考える。しかし、作者は違ったなんと丸太に向かって突撃をしたのだ。
「リュカちゃん、イーリス!俺を信じてくれ必ず3人でこの窮地を脱出しようぞ。草よ!土を制せオーダー!!」
蝮から出た陰陽術は丸太についていた土を草に変えた、更にそこに草から木に変えて丸太を広めて筏を作ろうとしていた。
しかし、必要な栄養が既に丸太には無くて成長しきれなくて大きさが足りずに普通なら万事休すだが!この男は違った!そう、彼にはもう一つの武器・・・波紋があったのだ!!
「丸太に向かって全力の波紋を流してやる、丸太に波紋エネルギーつまりは生命エネルギーを流せば成長をしてくれるはずだ」
放出された波紋エネルギーを受けた丸太はそれに答えるように一気に大きく成長してバラバラに落ちていた丸太は大きくなり波紋の力、陰陽術の力でくっつけて完成してその筏に乗ったのであった。
「そ、そんな・・・そんな馬鹿な!?あの大包囲網をあの様な方法で突破をされてしまうなんて」
遠くから見ていたリュカちゃんのお姉さんはそう嘆いていた。
「す、凄いです!蝮さん。私はこんな方法で逃げるなんて思いつきませんでした」
「安心をしなさい、長い歴史を見てもこんな方法で逃げるなんて聞いたことがないから。それにしても陰陽術に波紋・・・覚えておく価値はありそうね。蝮、私もその陰陽術や波紋を教えなさい」
「まあ、教えるつもりはあるから今はこのまま逃げて体制を整えよう。完全に逃げ切れてからその話をしような、イーリス殿」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そうして俺たちが無事に逃げているところを遠くの崖の上から眺めている黒い騎士がいた。その騎士が先程の様子を見て呟くのだった。
「波紋使いか・・・聖騎士と同じぐらいに邪魔な存在が現れたか。だが波紋使いよ、お前も聖騎士と同じように消してやるぞ。我が野望は誰にも止めさせはしないぞ」
不気味なオーラを出している黒騎士は3人の姿が見えなくまでしっかりと見ているのだった。
裏話その6、エ○シーンがヤバすぎて何度もお世話になっている。