時間は遡ること一日前、まだ鬼と幻魔が戦う前に朝倉軍で軍議を開いていた。敵は織田軍であり幻魔であると言う事で警戒していたのである。
その理由として山城桃花の息子、酒呑童子が何度も苦しめられており山城桃花自身も幻魔に対して苦い思いがあるので確実に勝つ為に冷静になって軍議に参加していた。
それに姉川の戦いと言えば織田軍の勝利に終わっている事もあり余計にでも警戒したくなる事であった。
またアークリッチも幻魔のせいで蝮を取り逃がしたとしてその復讐の為にいつ以来になるかもしれない会議に参加していた。
その後に援軍として山城桃花に従う者たち、そして山城桃花の旦那も合流して戦力を増やしていた。相手はあの幻魔だと言うことで出し惜しみなどせずに総力戦で倒すつもりだった。
また日ノ本の神々も幻魔に対して討伐命令を出して正式に幻魔包囲網を完成させていた。こんな風にして揃えているのに山城桃花は未だに幻魔に対しては不安定な感じになっていた。
もしこれが幻魔以外なら問題はないのだけど幻魔は信じられない程に強く、神々の総力戦をしてようやく撃退するのがやっとであった。
実際に伊勢神宮など攻めてきた時は日本の神々の総力戦となり幻魔たちを倒すほどであり決して油断などできる相手ではなかった。
その為に幻魔に対してこれしかないのかと思うのが山城桃の本音だった。本来ならばもっと戦力がほしいところであるが急な呼び出しなので集まらなくても無理もないとして集まった戦力でどうやって幻魔に対して挑むかと知恵を絞って考えていた。
アークリッチが信じられない程にアンデットを作り続けていたがそれでも幻魔の前では足止めになるぐらいしか出来ないとして困っていた。
こんな事になるのであれば召喚してきたあの蝮を手元に残しておくべきだったと後悔をしていた。その理由として幻魔は基本的に鬼の力がなければ倒すことはほぼ無可能と言われているが例外があるのである。
そう、それこそ波紋なのであった。その為にあれ程の波紋使いを追い出してしまった事は間違いでありそしてそのしっぺ返しが今、来ていると言えるだろう。
それなのにここまで戦力を集める事ができたのであれば問題はないだろうと全くも幻魔の恐ろしさを知らないものばかりでいざになったなら必ず負けてしまう程に油断をしていた。
桃花とその息子、酒呑童子は幻魔と何度も戦いをしているので用心はしているがそれ以外の者たちは軒並み油断をしていたのである。
なんでそんなに油断をするのかと桃花は嘆いていた。それは息子の酒呑童子もそう考えているらしいがどうやら息子の考えによるともしかして先に幻魔たちが裏工作をしてその影響で油断をしているのでありませんかと言ってきた。
なるほどね、確かに幻魔ならそのような事をしてきても不思議ではない。もしそうだとすれば間違いなく私達は後手に回ってしまっていると思って良いわよねと聞くと酒呑童子は悔しそうにしてそうですと答えた。
戦術の天才と呼ばれている息子が後手に回ってしまっていると言っているのでこの戦いはかなり厳しいものがあると嫌でも理解できた。
本来ならばここを撤退して逃げるべきなのであろうがそうなると幻魔の勢いは更に強くなり手を付けれなくなるのは分かっている。
それでも勝てる見込みがないのもまた然り・・・私達はどうすれば良いのかと思っていると息子の酒呑童子が異なる世界から呼べるだけ呼びましょうと提案をしてきた。
「母上!これまで母上は色んな世界を救ってきたと聞いております。その人たちにも恩義など感じているはずです。その者たちにお願いをして出兵してもらいましょう。そうなれば戦力が増えて勝算が増えます」
そうね、出し惜しみをして負けてたら元も後もないよねと思い呼び寄せる事にした。
そうするとまるで待っていてくれたように集まり大軍勢になり私達は決戦に臨むのだった。
しかし、待っていたのは圧倒的な戦いでありこちらの味方が次から次へと倒されてしまっていた。増援に来てくれた者たちも多く倒されてしまっていたのだ。
数では相手よりも十倍以上を連れてきたのに押されて劣勢になっていたのだ。
もちろんの事、何とかして打開しようとして戦場で幻魔と戦っていたがそれでも戦局は良くなることはなかった。
このままでは全滅をしてしまうと覚悟を決めるべきかなと思っていると幻魔の攻撃が少しばかり弱まってきて何か起きたのと思っていると鬼たちからある情報が手に入った。
それは人間たちが幻魔の背後から襲いかかってきたと言うのだ。それも少なくない数を率いてその上に先頭に立って戦っているのは波紋を使う男らしく幻魔たちが一気に倒されて混乱を起こしているというのだ。
全くも運が回ってきたと言うべきかしらと思いながらすぐに私は反撃をする支度を整えなさいと言って幻魔に対する反攻作戦をするために崩れた軍勢を整え始めるのだった。
裏話、書きたい作品が多すぎで遅れています。