もしも、エリスがルーデウスと別れなかったら…   作:あえch

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二部 一章 日常と、仮初の準備
新たな敵と始まり


 

 

エリスは旦那さんが好きだ。

 

「ねぇ、ルーデウス。どうしたの?」

 

シルフィは旦那さんが好きだ。

 

「ボク、ルディが元気ないと、やだよ…」

 

ロキシーは旦那さんが好きだ。

 

「私、ルディのお役に立てていますか?」

 

好かれて、愛されて。

心配されちゃう旦那さん。

 

彼の名前は『ルーデウス・グレイラット』

 

何かに踠き続けて笑う、そんな男だ。

 

「大丈夫。俺がみんなを守るから。絶対に」

 

こんなことを言って、一生懸命笑う。

苦しみながらも家族を想う。強い男。

 

この物語は、そんな人間が歩む小さくて大きい。

 

何かに苦しみ続ける。そんな男の物語だ。

 

 

─────────────────────────

 

 

「なるほど、分かってきたよ」

 

彼の名はヒトガミ。

白い空間で、ゆっくりと頭を回していた。

 

「僕がアイツの未来……日記でネタバラシをしなかったのは未来が変わらなかったから。それしか考えられない」

 

彼は、人が呆気に取られ苦しむ姿が大好きな男。

最低最悪な神。そんな神が自己分析をする。

 

「アイツとロキシーの子供を殺しても、オルステッドを殺しても……ちっ、アイツを殺さないと意味ないのかよ」

 

意味が無いことは無いだろう。

多大なループと知識。

オルステッドはルーデウスが居なくても手強い。

 

そんな龍神が死んだ。

無駄なんてことは有り得ない。

 

しかし、ヒトガミはルーデウスが死なないと意味が無いと呟く。

大きく変わるが決定打にはならない。

奴は、未だかつてないほど大きく舌打ちをしていた。

ヒトガミ。彼は白い姿で白い空間を彷徨き、イライラとした足取りでその場を回る。

 

動いて、止まって、イラついて。

 

そんな行動をする奴の出した結論は、これだ。

 

「ルーデウス・グレイラット。もうさ、認めるよ。君は手強い」

 

一人で諦めたように腕を上げて、下す。

そして一つ、言葉を置いていく。

 

「でも、そんな君を殺すのは、殺せるのは僕だ。僕だけだ」

 

言葉と同時、大きく笑うヒトガミ。

その姿は、まるでゲームを始める子供のように無邪気で醜い。

白い顔は苛立ちと楽しみ。その両方の性質を持ち合わせて笑っていた。

 

神が封印されるのは何故だろう。

 

ルーデウスが強くなりすぎたから?

それとも、ルーデウスがとてつもない魔術を開発するから?

それとも、もっと他の理由?

 

大きな疑問。しかし、それは神にも分からない。

ただ、分かるのは始まるということ。

始まってしまうということ。

 

「ルーデウス・グレイラット。僕が君を殺してあげるよ」

 

新たな始まりは神の言葉。

最強が居ない世界。

 

ルーデウスVSヒトガミ。

 

二人の勝負。最低最悪の勝負が幕を開ける。

 

 

─────────────────────────

 

 

アスラ王国と魔導鎧。

変わった強さと不思議な恋愛。

 

彼にあるのは愛情と日記だけ。

 

その二つを胸に抱えて。さぁ、始めよう。

複雑な家族の愛情と、白い髪のお嫁さんの物語を。

 

そして終わらせよう。

己への失敗と神との戦いを。

 

少ないものを頼って。彼は戦う。

 

『ルーデウス・グレイラット』彼は、全てを捨てて家族を守る。

 

最初にして最大の難所。

アイシャとアルス。彼にとっての身近な関係が、禁忌とする恋愛が、大きな波となって彼に襲いかかってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




もう一話、ルーデウスとロキシーの間話を入れる予定でしたが二部の構成が決まったため無くしました。
次回から本格的に二部が始まります。

一部で、一番好きなのは?(参考にさせていただきます)

  • 序章
  • 冒険編
  • 学園編
  • 迷宮編
  • アトーフェ編
  • ロキシーと治癒魔術
  • 老人の日記
  • VSオルステッド
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