とある日の朝、雄英の寮は六時に始まる
皆が起き、朝食のために食堂に集う
この日その中に顔色悪く体調の優れぬ者があった
御神流天剣術師範御神天蔵の恋人、轟凍華である
御神が愛する者の不調に気付かぬ筈もなく
食事に入る前に声を掛けたのである
御神
「凍華、体調が良くなさそうだな
今日は授業に出るのか?」
凍華
「うん、出るつもりだよ」
御神
「本当に大丈夫か?」
凍華
「うん、大丈夫」
凍華は弱々しく答える
御神
「凍華、今日は止めておこう
部屋でゆっくりしよう」
凍華
「でも、」
御神
「でも、じゃない
決定事項だ
ほら、行くぞ」
凍華
「うん」
そう言ってお姫様抱っこで凍華を抱え御神の自室へ行く
御神の自室に着くと
御神は「ほら寝とけ」と言って凍華を寝かせ
自前の携帯で学校に連絡を入れる
その内容は
轟凍華、体調不良のため欠席
御神天蔵、その様子を見るため欠席
というものであった
御神
「凍華、欠席の連絡はしたから問題ないぞ
今日はゆっくり休もう」
凍華
「うん、ありがとう」
御神
「あぁ、そしたら少し寝とけ」
そう言って額にキスを落とす
その後直ぐに凍華が寝たので、
それを確認して、御神は部屋を出て、
近くのコンビニへ向かう
そして、コンビニでゼリーを幾つか買って部屋に戻り
凍華の寝顔を見るうちに御神も寝たのであった
それから四時間程経ち
先ず御神が起きた
そして、時を置かずして凍華も起きた
御神は凍華が起きたのを確認して
御神
「起きたか、凍華
ゼリー食うか?」
と凍華に言う
凍華はそれに対し
凍華
「うん、ありがとう」
と返し、ゆっくりとゼリーを食べ始める
そして、数分かけてゼリーを食べきり
凍華
「ごちそうさま、ありがとう」
と静かに言った凍華に御神は
御神
「おう、お粗末様
どうする?
もう少し寝とくか?」
とゼリーのごみを捨て、スプーンを洗いながら優しく言う
御神の言葉に凍華は
凍華
「うん、もう少し寝る」
と静かに返しその数分後には眠りに就いた
凍華が寝た後御神はその寝顔を眺めながら
優雅に珈琲を淹れてティータイムを始めていたのだが
それは御神しか知らぬことである
それから約1時間経ち、凍華が起きると
御神が直ぐに
御神
「起きたか、凍華
気分はどうだ」
とゆっくり近付き優しく話しかける
御神の言葉に凍華は
凍華
「悪くない」
と言った後に
小さく「貴方が傍に居てくれたお陰で」と続けた
それも聴覚の優れた御神は聞き取ったようで
耳元で「傍に居るだけで凍華の気分が良くなるなら一生傍に居てあげるよ」と囁かれて
顔を朱に染める凍華であった
結論、御神は紳士の中の紳士