TOS-TL~妹令嬢はお兄さまを救いたい~   作:お兄さまファンクラブ名誉会員

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正月休みなので初投稿です。
時間が取れたので頻度が上がってますが、すぐに半エタ状態に戻ります。




フウジ山岳~五聖刃との戦い~

「だー!もうめんどくさいな。なんでお前らこんな山奥に落ちたんだよ」

「ボクに聞かれてもなあ」

「何言ってるんだい!アンタはセレスに露払いさせて歩いてるだけじゃないか!セレスも黙って聞いてないでこいつに何か言ってやんな!」

「私は構いませんわよ。大した手間でもありませんし。……まあこの辺りの魔物は弱すぎて張り合いがありませんけれど」

「だってよ!」

「このアホ神子……っ!」

 

 

サイバックを出発して数時間後、ゼロスたち一行はフウジ山岳を登っていた。遭遇する魔物はセレスが片っ端から剣で一閃しているので、普通に比べれば遥かに楽な道中ではあるが……。それはそれとして山道自体は足腰に深刻なダメージを与えてくるのである。

 

 

「ふいー到着」

「お疲れさまですわ、お兄さま」

 

 

その後も特に問題なく魔物をセレスが蹴散らしながら進み、一行は頂上へと到着した。

 

 

「で、ジーニアス。レアバードはどの辺りだ?」

「確か……あの辺りだよ」

 

 

早速ゼロスがレアバードをしまうためにその場所を訊ねるとジーニアスが辺りを見回し、墜落したままのそれら発見した。

 

 

「どれどれ……?おっ、まだあるじゃ〜ん」

「盗まれていなくて良かったですわね」

「だな。ということで早速……っ!?セレス!あぶねえ!」

「きゃあっ!?」

 

 

ゼロスがウイングパックをレアバードに向けて掲げた瞬間、突然彼はセレスを突き飛ばした。すると闇で作られた槍が彼女が今まで立っていたところを通りすぎる。と同時に、しいな、ゼロス、ジーニアスを取り囲むように結界が出現した。

 

 

「チッ!なんだこれは!」

「結界だよ!それもすごく強力なやつだ!」

「な、何だって!?中から壊せないのかい!?」

「ダメだ!マナの巡りが阻害されてる!それにこういうのは基点となっている核を破壊しないとダメなんだ!」

「あーもう!どうなってるんだい!」

 

 

突然のことに慌てる三人。しかしそれに反するようにゼロスによって難を逃れたセレスは落ち着いていた。

 

 

「そこで隠れているのはどなたですの!姿を見せてくださいませ!」

「………」

「セレス。あそこに誰かいるのか?」

「ええ。でも残念ながら答えてはいただけないようですので……ここは先手必勝といきますわ」

 

 

セレスは彼女が視線を感じた方向へと魔法を詠唱する。

 

 

「……無慈悲なる白銀の抱擁を受けなさい。アブソリュートッ!」

 

 

そしてセレスお得意の氷の上級魔法が発動する。彼女が指定した場所には巨大な氷塊が出現し、それと同時にその影からボンテージ姿の女が飛び出してきた。

 

 

「なかなかやりおるな、小娘」

「あなたどちらさまですの!お兄さまたちにこんなことをして……許されませんわ!」

「人に名を尋ねるときは先に名乗るべきぞ……。まあよい。冥土の土産に教えてやろう。我は五聖刃の長、プロネーマ。崇高なるユグドラシル様の忠実なる右腕で『フリーズランサー!!!』……人の話を聞くときは黙って聞くようにと習わなかったのかえ?」

「知りませんわよそんなこと!というかあなたのお話が無駄に長いんですのよっ!」

 

 

突然偉そうに語り出したプロネーマに向かってセレスは思い切り魔法をぶっ放した。残念ながら避けられてしまったが、今度は剣を抜いて襲いかかる。

 

 

「閃空踏破!」

「甘いわ小娘!浮翔陣!」

「きゃあっ!?」

 

 

しかし今度もギリギリのところで躱され、反撃で放たれた浮翔陣で弾き飛ばされてしまった。

 

 

「そのまま崖から落ちるが良いわ!」

「セレスッ!」

「お兄さまああぁぁぁぁ………」

 

 

さらに悪いことに、弾かれた先は崖の先で足場はない。セレスはそのまま崖から落とされてしまった。

 

 

「愚かな。この高さではもう助かるまい」

「てめえ……っ!よくもセレスを……っ!許さねえ!絶対に殺してやるからなっ!!!」

「ふほほほほ。そんな簡単な罠に囚われるようなマヌケに殺されてやる我ではないわ。すぐに貴様もあの小娘と同じように地獄に送ってやぐああああっ!!!???」

「な、なんだ!?」

「見て!おばさんの足元!」

「なっ、あの魔法は!?」

 

 

激昂するゼロスを煽りまくるプロネーマだったが、突如出現した氷塊に全身を囚われてしまった。

 

 

「切り札というものは最後まで取っておくものでしてよ。勉強になりましたわね?」

「セレスっ!無事だったか!」

 

 

もちろん今のメンバーでそんな魔法を使えるのはセレスだけである。天使化して背中に羽を顕現させた彼女は、宙を舞って崖の上へと戻ってきたのだ。

凍て付いて動けないプロネーマと宙を舞うセレス。勝負は決した。

 

 

「小娘、貴様のその羽は……!」

「さあ、これで終わりですわ!」

 

 

天使化して羽の生えたセレスに驚くプロネーマ。その彼女へとセレスは肉薄する。

 

 

「そこまでにしてもらおうか」

 

 

しかしセレスが振り下ろした剣とプロネーマの間に、炎を模った魔剣が差し込まれる。弾かれた反動で飛び退いたセレスは、正面へと剣を構え直した。

 

 

「また新手が……今度はどなたですの!?」

「随分と派手にやられたな、プロネーマ。五聖刃の長の名が泣くぞ」

「クラトス・アウリオン……!」「「クラトスッ!?」」

 

 

現れたクラトスをプロネーマは忌々しめに睨み、シルヴァラントで彼に裏切られたしいなとジーニアスは目を見張った。

クラトスはセレスへと向き直り、懐から怪しく光る石を取り出した。

 

 

「ここにその結界の解除が出来るコアがある。これをくれてやるから今は引け、神子の妹よ」

「そう簡単に引くとでも?」

「フッ……。その結界は中の人物のマナを逆流させて暴走させるものだ。大事な神子に何かあっても……困るだろう?」

「……くっ」

 

 

ゼロスを人質に取られればセレスは引き下がるしかない。渋々彼女が後ろへと下がると、クラトスは転移魔法陣を発動させる。そこに凍て付いたままのプロネーマを乗せると、彼女はどこかへと転送された。そしてその魔法陣に乗る前にクラトスは振り返り、持っていたコアをセレスへと投げ渡しつつ口を開いた。

 

 

「……ロイドはどうした?」

「アンタなんかに教える義理はないよ。とっとと消えな」

「フッ……そうか」

 

 

ロイドを気にするクラトスだったが、しいながバッサリと切る。しかし特に気にした様子もなくクラトスは転移で消えていった。

 

 

「大変な目に遭ってしまいましたわね」

「まったくだよ」

「レアバードを回収するだけの簡単なお仕事だったはずなんだけどな」

「ひとまずメルトキオに帰ろうよ。流石にボクも疲れちゃったし、今からサイバックに向かうにも夜になっちゃうでしょ」

「だな。んじゃ俺さまの屋敷に帰るとしようぜ〜」

 

 

渡されたコアを破壊して無事に結界から脱出した一行は、休憩を取るべくメルトキオへと向かうのだった。

 

 

 





容赦なくタイダルウェイブをぶっ放して来たら強敵だったプロネーマさま。舐めプしてたのが悪い。

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