神様から原作改変GOサインが出たのでシナリオぶっ壊します   作:星を見るパイ

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10.自分らしく

「——で、あるからして——」

 

あー授業ツマンネ

これなら留置所のマシだったかもしれんな

 

いやまさか『他のパイロットと同じ』が福利厚生という名の学業まで適応されるとは...

 

しかもしれっとカヲル君いるし

Mark.06とカシウスの槍はどうした?

 

キーンーコーンーカーンーコーンー...

 

そんなこんな色々考えているとチャイムが鳴った

授業の内容なんて1ミリも覚えていない

 

休み時間だ、ふて寝しよ

 

「初めまして浦波さん。あなたはどこから転校して来たの?」

 

「なんで第3新東京市に来たの?」

 

「何か好きなこととかある?」

 

転校生名物、既存生徒による包囲網

なお10割女子であり男子はカヲル君包囲網を作っていた

 

正直めんどい、ふて寝できねぇ...

 

「ちょっとアンタ、2人で話がしたいんだけど。」

 

包囲網をかき分け聞き覚えのある声が迫ってくる

アスカが俺の机に手を叩きつける

これエヴァパイロットってバレてそうだな

 

「放課後でも良い?アスカさん。」

 

「...良いわよ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

屋上

人気が無く、機密情報を話しても問題になりずらい

ここ選ぶってことはそういう事よな

 

「アンタ、4号機のパイロットでしょ。」

 

「理由は...声かな?3号機の時の通信で聞いてたもんな。」

 

「なんでここに来たのよ。」

 

「修理中のエヴァ3機の代理兼、使徒殲滅の予備戦力。報酬がアスカたちと同じだっていうから乗ったけど...学校への登校までついてくるとは思ってなかったなぁ。」

 

目を細め、怪訝な顔を崩さないアスカ

なんか妙に疑われてるな

 

屋上の床に座り込み、楽な体勢で話す

 

「あと4号機はあくまでも私が個人保有して、日本に潜伏してるだけだから。2号機は封印されてないよ。」

 

「...そう。足引っ張るなんてことはしないでよね。」

 

「4号機は両腕が武装だ。足掴む手がねえよ。」

 

「そういうことじゃ無いわよ日本語分からないの!?」

 

「アメリカ人です。」

 

「そうだったわね...でも日本語喋れてるじゃない。」

 

「だって日本語分かるし。」

 

「なんなのよ腹立つ奴ね!」

 

ガツガツと強く床を踏み締める音を立てながらアスカが屋上を出ていく

 

...ま、ラピッドボーラーは外せるから手あるんですけどね

 

あぐらで座り込んでいた体勢から寝転がる

 

青空が視界いっぱいに広がる

だが右側に灰色の雲が見える

 

明日、もしくはこの後は雨降りそうだな

...そういえばシンジ君はSDATで何流してるんだろ

 

青空を眺めながらぼーっとしていると屋上の扉が開く音が聞こえる

頭だけを起こして見ると来たのはシンジ君だった

 

「君は...転校生の浦波さん?」

「こんなところで何を...?」

 

「アスカと少しお話しをね。初号機パイロット、碇シンジ君。」

 

「!」

 

明らかに動揺こそしないものの目を少し大きめに開いている

 

うーん良い反応するね、いじりたくなってくる

 

「ど、どうして僕が初号機パイロットって知ってるの?」

 

変わらず空を見上げながら受け答えをする

 

「それはねー...

 

雲の隙間から太陽の光が漏れ...違う

()()()()()()()

新しく現れた方の方が光が弱く、まるで鳥のような形をしている

 

...チッ、ごめんシンジ君、用事ができた。」

 

「えっ、ちょっと待ってよ!」

 

シンジ君の電話が鳴り始める

おそらくはミサトさんからのだろう

 

階段を駆け下りながら思わず声としてだしてしまう

 

「11ってアラエルかよクソが!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「目標は?」

 

「現在、衛生軌道上で静止中です。」

 

「現在襲撃できるエヴァは?」

 

「零号機は左腕の装甲がまだです。2号機は損傷が激しく優先修理でも間に合っていません。初号機は、起動許可が出ていません...。」

 

「あの時の変化のせいかしら...?どっちにしても、出せるエヴァが無い状態なのはマズイわ。」

 

「使徒が侵攻して来ていないのが救いね。」

 

発令所の面々が状況を整理する

今まで以上に余裕のない表情をしている職員が多い

 

エヴァが出せない

 

それは使徒に対する対抗手段がないということだ

余裕なんてものは欠片もない

 

「...ポジトロンライフルを地上に出せ。4号機を出撃させる。」

 

発令所の後方からゲンドウの声が響く

 

「4号機!?逃走したと聞いてましたが!?」

 

『ゲンドウ説明してなかったん?ミサトさんは作戦部の一佐なんだから武器の説明はちゃんとしとけよ。』

 

4号機からの通信が発令所に響く

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

バックアップは期待できない

零号機はとりあえず腕付いたらしいから槍投げはできる

って、他人の心配より俺の心配だな...

 

こんなポジトロンライフル(オモチャ)じゃ距離減衰も含めてアラエルのATフィールドを突破できない

確実に、俺に対して精神汚染を行うだろう

 

だが同時に隙でもある

 

アラエルの精神汚染時、ATフィールドを通路のように伸ばすことで対象のATフィールドを貫通している

つまりATフィールドを展開できない

 

精神汚染を気合いで耐え、ポジトロンライフルをぶち当て殲滅する

 

あまりにも脳筋だがそれしか無い

 

射出が終わり、ポジトロンライフルと共に地上へと出る

雨が降っている

雲で直視こそ出来ないが衛星がマークしてくれているおかげで位置は分かる

 

『相手がどんなことをしてくるか分からない。気をつけて。』

 

ミサトさんからの警告だ

 

俺は何してくるか分かってるんですが...

口は硬い方がいいって冬月先生に言われちゃったからな

 

ビルを使いポジトロンライフルの射角を調整、マークされた位置に照準を合わせ...

 

 

雲が光る

光が心に突き刺さる

 

 

 

「○○さーん、コレも、よろしくねーw」

「あいつ便利ー!机に置いとくと書類置くと代わりにやってくれるんだよ!」

「え?それしかあいつに価値ないよ。先輩として尊敬なんてするわけないじゃんw。」

 

クソたいな会社の後輩が出てくる

 

「サンドバッグがいきるなよ!」

「財布出しやがれ!」

 

高校の部活の先輩に殴られる

 

………

 

アラエル、諦めろ

こんな程度で折れるとでも?

 

「お前なんて居なくても変わらないんだよ。」

 

意図的に救いをカットしやがって

プロパガンダばら撒く情報屋みたいな手口だな

 

「○○のポスト早く私のものにならないかなぁー?」

 

その女は今檻の中だ

もう俺の心にダメージを通せるほどの力は無い

 

「お前は軍事力のために育てたんだぞ!勝手に逃げやがって!」

 

こっちの父さんできたか

残念ながら父さんはそんなこと言わないし、言ってたとしても効かない

...悪いとは思ってるけどね

 

「ううっ...我が子が犯罪者だなんて...一体何を間違えたの...?」

 

...母さん

ごめん。何も間違えてないよ母さんは

産んだのが俺だったのか悪い

 

...お前がアラエルか

一瞬隙を見せたらまんまと掛かったな

昔の俺の姿を借りたようだがそれがどうした?

 

「俺は、人に頼らないと目的が達成出来ない未熟者だ...」

 

人は生命の実を持たない

お前らとは違う

だから助け合う必要があるんだ

 

意識がプラグの中に帰ってくる

 

光の中で4号機がポジトロンライフルを構える

 

『パルス正常化!』

『パイロットは大丈夫なの!?』

 

「問題ない、むしろ覚悟が決まりました。」

 

3度、トリガーを引く

陽電子の弾丸が雲を晴らし、光の道を逆走する

 

アラエルを弾丸が捉え、ATフィールドの無いその身体を貫く

 

十字と虹は空の彼方でもよくみえた

 

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