神様から原作改変GOサインが出たのでシナリオぶっ壊します 作:星を見るパイ
その2人の声に反応し、エントリープラグ内が赤く染まる
2号機は両肩と背中から、4号機はラピッドボーラーから制御ステンドが飛び出してくる
『我慢してよ...エヴァ2号機...私も我慢する...!』
2号機の腹部、腕部の装甲が小さくなり、四肢が伸び、地に伏せる
「想像よりも苦しい...けど、これでこそ、エヴァに乗ってるって感じだよなァ!」
4号機の腕が内部から膨れ上がり、装甲を破壊して筋肉が露出する
装備していたラピッドボーラーが外れ、内部からサナギとつぼみの中間のような物が出現する
この戦場にヒトは居なくなった
『『ヴオオォォォォォン!!』』
2匹のケモノが咆哮を上げる
2号機はアンビリカルケーブルを外し、5分のカウントが始まる
4号機の腕を覆っているつぼみが花開き、自らの飛膜を展開する
使徒は飛びかかってきた2号機をATフィールドで受け止める
『ふっ...やあっ!』
2号機の拳が強固なATフィールドを叩き割っていく
「アハハハッ!背中がお留守ってなァ!」
使徒の後方から滑空して突撃する
空から落ちるように突撃した4号機もATフィールドに阻まれる
「2機同時にATフィールドで受けるか!ハハッ、それで防げるかなァ!」
こちらに意識を割き、薄くなったATフィールドを突破した2号機が使徒の背中を引っ掻き、リボンのような触手を噛みちぎりにかかる
危機を感じたのか使徒は即座に2号機を凝視し、目に見える器官の奥に光が溜まり始める
『サせるカァ!』
2号機の拳が顎に当たる部位に突き刺さり、怪光線がジオフロントの天板を焼く
「俺もォ...忘れんなよ、ゼルエルゥ!」
再び飛翔した4号機がATフィールドを全て貫き、使徒の背中にドロップキックを入れる
使徒の周囲にATフィールドが溜まり始める
また吹き飛ばし、それも使徒の周囲360°全てに対して発射する
2号機も4号機も派手にぶっ飛んでいく
「ハハッ...本体も硬ったいね」
『あト3分で、こいつヲ片付ケる!』
4号機と違いアンビリカルケーブルを外した2号機は内蔵電源の時間制限がある
長期戦は不利だ
使徒が特に長い触手をまとめ上げ、こちらへと構える
「アハハッ...それが来るか!」
構えられたそれが4号機へと高速で伸ばされる
それを両脚と両腕を使った大ジャンプで躱わす
「ハハハッ!見えてればなーんにも怖くねぇよ、んな攻撃ィ!」
使徒へと戻された触手は空に浮かんだこちらを捉え続け、再び伸ばす
「!避け切れんッ!」
伸ばされた2本のうち1本が左側の飛膜を貫き、貫いたそれが膨張し、左の手首から先の手と飛膜が切り取られる
飛膜を削られバランスを崩した4号機が墜落する
「グッ...フフッ、この程度なら安いもんだ!アハハハ!」
『あと...1枚ィ!』
私が攻撃されている間に、2号機が全てのATフィールドを
ジオフロント全域に届くような大音量を外部スピーカーから出力する
「居るんだろ綾波レイ!
『...了解』
瓦礫の山の影から山吹色の機体が飛び出しくる
パレットライフルは所持しておらず、ミサイルのような物を抱えている
N2爆雷、本来なら自爆特攻して行くが...
零号機が槍投げのような体制に入る
『ATフィールド、全開!』
零号機のATフィールドが乗せられたN2爆雷が飛んでいき、中和されATフィールドが無くなった使徒へと突き刺さる
「本当に決めやがった、ハハハ!全員退避ィ!」
ドガアアァァァァン!!!
視界が白く染まる
身体が焼かれるように熱い
...それでも、おそらく仕留められていない
爆心地に何かが立っている
「ハッ...素でN2爆雷耐えるとか本当にさァ...」
全身が焼け焦げ、触手が全て力無く垂れながらも
灰色に染まったジオフロントに4つの影が立つ
ゼルエルはかなり削れている、あと一息
だが...
一番遠かった零号機でも応急処置だった左腕が爆風で吹き飛んでいる
爆心地に一番近かった2号機も左半身が焼け、左側の手足に力が入らなくなっており、施設に頭部から刺さって行ったきり上手く動けていない
4号機も飛膜が焼け焦げ破れている、飛行どころか滑空すら怪しい
...ゼルエルが、口を開く
オイ、待てよ
「それだけは、それだけは笑えねえ!」
ボロボロの機体で無理矢理飛び立つ
零号機は動かない、動けていない
「はああぁぁぁぁァァァァァ!!」
動くたびに体が軋む、装甲や筋肉が剥がれ落ちる、共有される尋常では無い痛み
零号機を押し飛ばし、捕食を回避させる
4号機は胴体装甲から地面に墜落していきジオフロント外周まで転がって行く
捕食を空振りしたゼルエルは移動し、再び零号機を捕食しようと口を開く
もう機体が動かない
電源的な活動限界ではなく、物理的なパーツ欠損による活動限界
視界の端に見えた2号機も目に光が無い
5分経ってしまった
零号機は押し飛ばされた体勢から変わっておらず動けない
万事休す、か...
「誰でも良い、なんでも良い!ゼルエルを止めろォ!」
零号機の目の前でゼルエルの口が引き裂かれる
紫と黄緑の巨人が、ゼルエルと相対する
「エヴァ、初号機...!」
だが何かがおかしい
その初号機は目が赤く光っている
覚醒の真っ赤な色ではない、あれと比べれば薄明かりの赤だ
どこかでこの目の初号機を見たことがある
原作知識では無く、この
...まさか、ありえない
許容したのか?
「ダミー...システムの、初号機!」
次回、初号機(ダミー)vs第10の使徒