神様から原作改変GOサインが出たのでシナリオぶっ壊します   作:星を見るパイ

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8.ペンを持つ資格

戦場は膠着状態となっていた

 

第10の使徒が本格的に生命の危機と感じてきたのか、ATフィールドが更に厚くなった

消耗しているのは確かなようで、触手や怪光線の頻度や威力が落ちている

 

片腕の初号機と見た目は獣化第2形態だが性能は通常の2号機では、使徒の強化されたATフィールドは突破できない

 

二足での直立が出来なくなった2号機が片手をついて片手で射撃を行う

 

『チッ、動きずらい!何よこの機体!』

 

動けない零号機をエレベーターに乗せて撤退させる

 

『零号機の回収完了』

 

ひとまず綾波は助かった

 

「あとは任せて、綾波。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

初号機が戦線に復帰した

装備は右腕にプログレッシブナイフ一本

左腕は無い

 

2号機こそ5体満足でパレットライフルを持っているが、アスカと獣化した2号機ではシンクロ率が低い

 

攻撃を捨て、防御に特化し始めたゼルエルには力不足

 

「ゼルエルに勝つには、ヒトを捨て、神に近い存在になるしか無いのか?」

 

初号機を覚醒させるのはアリだ

おそらく擬似シン化第1覚醒形態ではサードは起らない

初号機が光の翼を展開した擬似シン化第2覚醒形態、ここでサードが始まる

 

重要なのは第2覚醒形態になる条件

 

ここで参考になるのはQの第13号機

アイツは第12の使徒を捕食後に擬似シン化第3+形態(推定)へと変化した

 

初号機は巨大レイと融合後に第2覚醒形態へと変化した

巨大レイは第10の使徒崩壊後の血肉でできている

つまりは初号機も第10の使徒を取り込み第2覚醒形態へとなった

 

つまりインパクトを起こす覚醒形態になるには使徒を取り込む必要がある

 

「初号機を覚醒へと導きながら、ゼルエルとの融合を阻害する...今の機体じゃあ無理だな...。」

 

2号機も援護以上のことは無理だろう

内蔵電源が空、アンビリカルケーブルが無くなった瞬間停止だ

 

4号機はまだ活動不可

装甲は後回しの筋肉組織優先の再生でまだ飛膜の再生すら出来てない

 

「...結局、またシンジ君に委ねるのか。」

 

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「はああァァァ!!」

 

逆手で握ったナイフをATフィールドに突き立てる

プログレッシブナイフは刺さることなく弾かれる

 

心臓が剥き出しのような不快感と痛みの中で戦い続ける

 

...足りない

 

「僕に...みんなを守る力を...!」

 

痛みが強くなる

 

弾かれたナイフを順手で持ち直し、ATフィールドを1枚縦から両断する

 

ナイフを構え直し、横一文字に切先を振るうが通らない

 

...まだ足りない

 

「もっと...!」

 

失った(存在する)左腕の幻覚痛がし始める

 

振り抜いたナイフの刃を返し、ATフィールドを1枚切り裂く

 

後3枚...

 

突き刺そうとしたナイフの刃がATフィールドに弾かれた衝撃で崩壊する

 

...まだまだ足りない

 

「僕はどうなったっていい!」

 

視界からエントリープラグの電子表示が消える

 

初号機(自分)の拳でATフィールドを殴りつける

 

ナイフ無しの片腕じゃ破れない

 

「だから、みんなを...使徒から守れるような力を!」

 

初号機が再度口を開く

人間のような白い歯が輝く

 

『「はあァァァァァァァ!!!」』

 

装甲板と目が赤く発光し始める

左腕をエネルギーで再生する

 

初号機(自分)の右拳で殴り、自分(初号機)の左拳でATフィールドを叩き割る

 

『「僕の大切な人たちを!」』

 

エンジェルハイロゥが出現する

 

自身の目から怪光線を放ち、残りのATフィールドを全て吹き飛ばす

 

『「傷つけるなァァァ!!!」』

 

右腕で使徒のコアを鷲掴みにして取り出し、全力で握り潰す

 

使徒の体が赤い体液へと変わり、灰色のジオフロントを流れていく

 

十字架が立ち、地下空間であるジオフロントに虹が架かる

 

『「………」』

 

初号機(碇シンジ)の目や装甲板から光が消え、左腕とエンジェルハイロゥも同時に消えて膝から崩れ落ちる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネルフ本部地上施設の外壁で密談が行われる

 

「想定とは違ったが、初号機の覚醒は成ったな。」

 

「...いや、あれでは力不足だ。チャンスは後2度ある。完全な覚醒へと導かなければ、計画遂行は不可能だ。」

 

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半獣半機の機体の中で声が漏れる

 

「...なんにもできなかった。」

「バカシンジ...あんたとあたしで、何が違うのよ。」

 

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半分崩壊したシェルターの上のピンクの人影が呟く

 

「成る程、都合のいいヤツね。」

「やっぱ匂いが違うからかなぁ...」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

運命を変えたい少女が言い聞かせる

 

「サードは起きず、ゼルエルは殲滅された。」

「シンジ君は自分の意思でエヴァに乗って、考えうる最高の結果を出したんだ。」

「...彼が良ければそれでいい。」

「そうだろう?ユイさん。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

月からの来訪者が囁く

 

「...なかなか珍しいね。ニアサードインパクトが起きていない。」

「さあ、約束の時だ。碇シンジ君。」

「今度こそ君だけは、幸せにしてみせるよ。」

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