後藤ひとり(ぼっち)との甘い生活   作:どこかの超電磁砲

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カップルにはよくある話。まあまあシリアスで3話で一応1期は完結かな。ていうかモンストコラボで結束バンド誰ひとり当たらない!いいもん!きくりさん育てるし(泣

それとRIDE ON THE NIGHT回で演奏が明日と表記してましたが正しくは明後日でしたので訂正してます。


夏の庭

 

 

学園祭2日目……今日は曇り空だが秀華高校は賑やかだった。今日は結束バンドの演奏があり、隼人はひとりに必ず見に行くと約束していた。

 

 

「隼人君!約束ですよ?…絶対に」

 

「ああ!必ず行くよ!」

 

「だったら指切りです……でも、指切りしなくても隼人君が来てくれるって信じてます!」

 

「へっ、ちゃんと行くから最高の演奏聴かせてくれよな!」

 

 

 

ひとりとの約束を交わす隼人。隼人は今日もコスプレ喫茶で調理や接客をしたりと大忙しだった。そして休み時間、隼人は校庭の隅で休憩していた。

 

「いやー、忙しかったな……」

 

「―――見付けたぜ、下級生」

 

「ちょいとツラ貸せよ」

 

「んあ?なんだ、常夏コンビか」

 

「「略すな!」」

 

 

隼人に声を掛けたのは常夏コンビだった。どうやら仕返しに来たらしく、二人は何故か特攻服を着ていた。

 

「お前、バイク乗りらしいな?昨日の借りを返してやるよ。俺等と勝負しろ」

 

「俺等が勝てば昨日の件、謝ってもらおうか?ああ?」

 

「くだらないな。俺は今日用事があんだよ」

 

 

隼人はその場から去ろうとする。しかし常夏コンビが挑発する。

 

「おいおい逃げんのかよ下級生!どうせ勝てる自信がないから逃げんだろ!」

 

「素直に言ったらどうだ下級生よぉ!」

 

「―――言うね?上等じゃねぇか……」

 

 

挑発に乗ってしまう隼人。二人は互いにNinja250に跨る。隼人もまたCB400sfに跨る。時刻は13時50分……ひとり達結束バンドの演奏は14時30分からだった。それまでに決着を付けようと隼人は常夏コンビとレース勝負に出る為、高校を出る。場所は変わり、ひとり達結束バンドは自分達の出番を待っていた。

 

 

「(どうしたんだろ隼人君……連絡返さないなんて……)」

 

 

ひとりはスマホを見るが連絡は来ない。何時もならすぐに返信が来るはずだがなかなか返信が来ない事にひとりは心配になる。

 

「後藤さん!そろそろリハーサルしよ!」

 

「あ、はい!……大丈夫だよね…隼人君」

 

 

郁代にそう言われてひとりはリハーサルを始める。隼人は常夏コンビとレース勝負していた。車を次々と抜き去りながら華麗なテクニックで常夏コンビが乗るNinja250から距離を離す。しかし気付けば遠くまで走り、時刻は14時30分を超えていた。

 

「(まずい!ライブが始まるのに!)」

 

「待ちやがれぇぇぇぇ!」

 

「俺達のNinjaから逃げられると思うなよ!」

 

「お前等に構ってる暇はねぇんだよォ!?」

 

 

隼人は反対車線へ入り秀華高校へ戻る。しかしそこに渋滞や事故が重なりなかなか前に進めない。

 

「(ちっ、間に合わない……本来ならやりたくなかったが!)」

 

隼人はすり抜けしながら走るが雨が降り出す。なんとか秀華高校へ到着はした。しかし時刻は……15時になっていた。

 

 

「そんな……間に合わなかった……あれは」

 

 

雨の中門の前にひとりが立っていた。それもスマホを握り締めて。隼人はバイクから降りるとひとりに駆け寄る。

 

「はぁ…はぁ…ひとり…その!『嘘つき』っ!?」

 

「約束したのに……私待ってたのにっ!」

 

「……ごめん」

 

「………隼人君なんか……隼人君なんか!もう顔も見たくないっ!!!」

 

「っ!」

 

 

ひとりは涙を流して隼人から去ってゆく。降り続く雨の中で隼人はただ黙って俯くしかなかった。

 

 

 

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