後藤ひとり(ぼっち)との甘い生活   作:どこかの超電磁砲

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目覚めろ!その趣味!

 

 

「ギターヒーロー?」

 

「うん…見て欲しいです」

 

 

ある日の休日―――隼人はひとりと何時ものようにバイクで遠出していた。バイクを傍らに置き、ベンチに座る隼人にひとりはある動画を見せる。それは自身がギターヒーローという名前で投稿している動画だった。隼人は音楽などは全く分からない……しかし

 

 

「いいじゃん。めっちゃ上手いな!」

 

「えっへへ……そ、そうかな?」

 

「じゃあ、もしかしてたまに連絡がない日があるのは…」

 

「ギターを練習してて。隼人君と出会う前はギターの練習してたから」

 

「そっか。まあ俺もバイク弄ったりするからな……」

 

 

二人には共通点がある…それは趣味に熱中する事だ。ひとりはギターで隼人はバイク。形やジャンルは違えど二人には熱中する物がある。

 

「ならさひとり。1週間だけ連絡を取らない習慣を作らないか?」

 

「え?」

 

「ほら、俺やひとりはまだ学生だろ?趣味に時間を費やすのも大切だ。将来就職したら趣味に費やす時間が消えたりするしさ」

 

「就職…将来……オエェェェェェ!」

 

「ひとりィィィィィ!?」

 

 

就職、将来という単語に最悪の未来を想像したひとりは思わず吐いてしまう。隼人はなんとか彼女を落ち着かせる。

 

「ま、まあまだ先の話だしさ!取り敢えず1週間は連絡は互いにせずに趣味に没頭する……どうだ?」

 

「うん……隼人君が理解ある人で良かったです……」

 

「(うーん……今日も可愛いなこの)」

 

 

太陽の光りに照らされた彼女の微かな笑顔に隼人はドキッとしてしまう。そこから二人は1週間のみ連絡を互いに絶ち趣味に没頭する時間を作った。ひとりはギターに情熱をぶつけ、隼人はバイクに情熱を注ぐ。

 

 

「(ふふっ……最初は怖かったけど……隼人君……)」

 

 

6時間ぶっ通しでギターの練習を終えたひとりは横になり、隼人の事を考えていた。つまらない孤独の毎日に差し込んだ一つの希望。

 

 

「(友達やバンドは結成出来なかったけど……私には隼人君がいる……えっへへ)」

 

 

充実している毎日にひとりは自然と笑みを溢す。

 

 

「(やっぱり、ひとりちゃん変よね)」

 

「(前より明るいかな?)」

 

「お姉ちゃん、いつも笑ってる」

 

「わん!」

 

 

娘が心配で毎日彼女をこっそり見ているのは母の美智代と父の直樹、妹のふたり、ペットのジミヘンだ。美智代達は娘が暗すぎる為、もしもに備えてひとりを見守っていたが、ひとりが最近身だしなみを気にしたり、明るく(若干)なっているなど、いくつもの変化があった。

 

「ずばり!ひとりちゃん……彼氏が出来たんだわ!」

 

「な!?ひひひひひとりに彼氏!?ば、馬鹿な!信じない……父さんは信じないぞォォォ!」

 

「でも、ひとりちゃんの変化は絶対に彼氏よ!」

 

「そ、そんな!」

 

「これは調査する必要がありそうね」

 

 

美智代はひとりの変化を探る為にある事を決める。

 

 

 

 





次回、後藤一家まるごと超決戦?
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