後藤ひとり(ぼっち)との甘い生活   作:どこかの超電磁砲

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でげぇだァ!!(汚い声


アル中に愛を込めて

 

 

ひとりはバンドメンバーである虹夏、リョウ、そして喜多郁代を迎えてアルバイトしたり演奏したりと充実した生活を満喫していた。そんなひとりを応援する隼人は1人バイクで遠くへやって来た。

 

 

「すっかり夜だなァ……今日は何処か泊まるか。ネカフェ近くにあるかな。あ!バイクの駐輪場も探さないと!」

 

CB400sfを停めて公園で今日の宿を探していた隼人。そんな隼人に近付く人影があった。

 

 

「あれぇー?もしかしておにいーさん1人ィ?」

 

「え…?うわ!酒臭!?」

 

「もーう、臭いなんて失礼だなー!」

 

 

肩に流した三つ編みに大きなリボンを結んだガーリーなヘアースタイルの特徴の女性に絡まれる。その女性に流されるままベンチに座る隼人。

 

「ひっく、ひっく……いやぁ、皆帰っちゃうからさー、相手がいなくてねー…ひっく」

 

「つうかめっさ酒臭いですけど、何杯飲んでます?」

 

「うーん……思い出せないやー」

 

女性はそう言うと懐から紙パックのおにごろし6パックと更には一升瓶を出す。

 

「(全部酒かよ!?アル中カラカラかな?)」

 

「そう言えばァ、お兄さん名前はー?ひっく!」

 

「小田切隼人っす」

 

「隼人君かー!いい名前だねー!私は廣井きくり宜しくー!こう見えてバンドやってるよー!ひっく!」

 

「は、はぁ…」

 

 

廣井きくりと名乗った女性はそのまま隼人に今日起きた出来事を話す。しかし彼女が話す内容は何処か聞き覚えがあった。

 

「それでねー、確かひとりちゃんだったかなー?その娘と一緒に演奏したんだー…ひっく!」

 

「(ひとり?……いや、日本には同じ名前の人なんて数人いるからな。でも妙に似てるな…そのひとりって娘)」

 

きくりが今日の夕方に”ひとり”と名乗る少女と演奏したというのだ。隼人は同姓同名だと考えるが、同一人物なのは知る由もない。

 

「ん?やっべ、お姉さん近くに駐輪場とかあります?」

 

「あー、確か近くにあるよーん」

 

雨が降り出し、酔っぱらいのきくりを後ろに乗せて駐輪場にひとまずバイクを止めた隼人はそのままきくりに連れられる。

 

「さあ少年!まだまだ夜はこれからだァァァ!!」

 

「ちょっときくりさん!?」

 

きくりは隼人を連れて居酒屋を何軒かハシゴする。隼人は強引に連れられて、気付けば朝になっており、何故かネカフェのオープンスペースでまだまだ酒を飲むきくりの面倒を見ていた。

 

「(何故こんな目に……眠い)」

 

「あぁ!今日そう言えばひとりちゃんのライブだぁ!隼人くーん、良かったら一緒に来るー?」

 

「え?まあ、きくりさんがいいなら……んで、場所は何処なんですか?」

 

「確か……下北沢だね」

 

「(下北沢……?あれ?)」

 

 

隼人はきくりを後ろに乗せてバイクを走らせる。きくりの案内で着いた場所は……

 

 

「着いたよー!」

 

「(STARRYって……ひとりの所じゃねぇかァァァ!?)」

 

 

雨が降る中、着いたのはSTARRYであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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