ハリーポッターと毛の貴公子   作:雁木まりお

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前回のあらすじ

ボーボボ達はイギリスのキングクロス駅にやってきていた
かつてイギリスの植民地だったインド名物カレーを食べたいと抜かす首領パッチは粛正された
首領パッチのなんとかかんとかパトローナムによりディメンターを倒すことができたが…?



毛滅の刃~鼻毛列車編~

「ふう…これでようやくホグワーツに向かえるぜ!」

「ディメンター…敵ながら天晴れなやつだった…俺は生涯忘れることはないだろう!」

 

ボーボボ達と首領パッチは空に浮かぶディメンターの幻影に敬意をこめ称賛した。

空に浮かぶタスマニアンキングクラブは誇らしげにサムズアップをボーボボ達に返した。

 

「あいつディメンターじゃないよ!生涯どころかもう忘れかけてるじゃん!」

 

キングクロス駅にビュティのツッコミが響き渡った。

タスマニアンキングクラブはオーストラリア南部のタスマニア島周辺に生息する深海性の巨大なカニである。

ディメンターとの共通点は一切ない。

 

「ていうかサムズアップしてたしカニでもないんじゃないの!?」

「反省しろ天の助ーーー!!」

「ごばあっ!!」

 

天の助はボーボボの鼻毛真拳により細切れにされた。

それはさながらサイコロステーキ先輩のようであった。

 

「後輩をパクリやがって…ぺっ!!」

「ちくしょ~!タスマニアンキングクラブがところてんより偉いのかよ~!」

 

次のコマで復活していた天の助の額には「半額」と書かれたシールが貼られており、ところてんはともかく天の助とタスマニアンキングクラブの食材としての価値の違いは明らかである。

 

「そんなことより早く電車に乗ろうよ!切符も3人分あるし!」

「馬鹿野郎ー!一枚足りないじゃねえか!」

「大丈夫だ。問題ない…」

 

電車は問題なく出発した…天の助を引きずりながら。

「ぎゃあああ!!ナイスアイディアーーー!!!」

 

 

 

 

 

 

 

「うわーいい眺め!」

 

ビュティはホグワーツ特急の車両から身を乗り出し、大自然の絶景を全身で堪能していた。

汽車が走っている線路の両側はまるで細い橋のような形のため、まるで空を飛んでいるかのような眺めを味わうことができる。

 

「こんなにいい景色なのにボーボボはどこいっちゃったんだろ…ん?」

 

「きゃああああ!」

気が付けばボーボボがハンググライダーでホグワーツ特急と横並びで飛んでいた。

翼はボーボボの腰から直接生えており、意味もなくボーボボは鼻毛をハンドル代わりにしていた。

 

「先に行くぜ」

「ちくしょーあの野郎!一人でカッコつけやがって!」

「無茶だよ首領パッチ君!ビニール傘じゃむりだよ!」

 

首領パッチはビニール傘で鼻毛グライダーに追い付こうとしており、ビュティは止めようとしたが間に合わなかった。

 

「負けられねーんだよ!!」

 

そうして首領パッチはホグワーツ特急から谷底へ落ちていった…

 

「寒いから窓閉めて」

「うん…」

 

汽車内に戻ったボーボボとビュティはあきれ果て窓を閉めるのであった。

 

「なああんた達…ネズミを見なかった?」

「ネズミ?」

落下した首領パッチを見送ったボーボボ達のそばにはいつの間にか赤毛の青年が立っていた。

何かを探しているようだが…

 

「うん、太ったネズミなんだけど…そいつを探してるんだ」

「ネズミなんか探してどうするんだ?」

「別にいいだろ…ともかく探してくれるならこれやるよ!少ないけど…」

 

青年は車内販売で買ったであろうお菓子を置いていった。

「わーい!お菓子だー!」

 

お菓子を前にしたボーボボは一瞬で首領パッチのことを忘れ、それを見ていた青年は

「聞く相手を間違えたかな…」と他の車両へネズミを探しに行った…

 

 

 

 

 

「なあビュティ…おかしくないか!?」

「どうしたの首領パッチ君」

 

理由もなく戻って来た首領パッチにツッコミも入れずビュティは車内販売のお菓子を食べながら相槌を打った。

 

「高速で走る機関車…つまり密室!ヒロインである私が狙われるはずよ!それなのにどーして何も起こらないの!」

「起こらなくていいじゃん!」

「まてビュティ!確かに首領パッチの言う通りだ…敵はすでに機関車に潜り込んでいる!」

「「なんだってーー!?」」

 

ボーボボの言葉に首領パッチ、天の助が驚愕する。

 

「バカな!?敵だと!」

「潜りこんでるってことは無賃乗車じゃねえか!許せねえ!」

「お前もじゃーー!」

「ギャアアアアア!」

 

ボーボボに殴られた天の助は窓を割りながら谷底に落下した。

 

「どうやらネズミが潜り込んでるらしいな…」

「ネ、ネズミが?」

 

ボーボボが指を指したその場所には…!

 

「チューチュー」

いつのまにか丸々と太ったネズミがウロチョロしていた。

そのネズミは指が一本かけていること以外はごく普通のネズミであり、ビュティたちは胸をなでおろした。

 

「なんだ普通のネズミじゃん!びっくりさせないでよー!」

「よく俺がヴォルデモート様の刺客だと気づいたな…」

「ウソォ!?」

 

そのネズミはしゃべりながらまるで魔法のように…いや、実際魔法で変身していたネズミから人間の小男に戻った。

 

「へへ…俺はヴォルデモート様の忠実な僕、ピーター・ペティグリュー!お前らを殺す!」

「フン…ネズミのアニメ―ガス風情が鼻毛真拳をなめるな!いくぞ!」

 

狭い機関車は突如として真拳使いと魔法使いが激突する戦場と化した。

 

「アバダケダブラ!」

「鼻毛真拳奥義!」

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