アビスシェルダー系超級とアニメ再現系生産型アホ二人。 作:内藤悠月
【破戒電脳 オモイカネ】 → 【外界電脳 レート・クイーン・プロブレム】
モブエンブリオですが、流石に納得言ってなかったので……
◇◆◇
【屍残照 アビス・スカイ】
最終到達レベル:32
討伐MVP:【
<エンブリオ>:【海呑棲艦 モビーディック】
MVP特典:逸話級【残照機関 アビス・スカイ】
【至誠剣現 タイガー・ピアス】
最終到達レベル:94
討伐MVP:【
<エンブリオ>:【魔剣掌握 ヤールングレイプル】
MVP特典:神話級【棄誠剣 タイガー・ピアス】
【屍残響 アビス・ローダー】
最終到達レベル:63
討伐MVP:【
<エンブリオ>:【暴食神機 ヴァナルガンド】
MVP特典:伝説級【残響弾倉 アビス・ローダー】
【錬血堕鬼 ユー・アイ・エス】
最終到達レベル:75
討伐MVP:【
<エンブリオ>:【外界電脳 レート・クイーン・プロブレム】
MVP特典:古代伝説級【錬血符丁 ユー・アイ・エス】
【廃害真呪 スクラップ・アビス】
最終到達レベル:101(合計レベル:541)
討伐MVP:【】ウルティマ・ウェポン Lv0(合計レベル:0)
<エンブリオ>:【層鱗融鎧 ウロボロス】
MVP特典:神話級【狂喰分与 スクラップ・アビス】
「ふ、ふふふふふふふ、はははははははは!」
暗い作業室の中、ジャバウォックは高笑いをあげる。
素晴らしい戦いへの称賛、その一点において高ぶった感情をそのような形で吐き出していた。
「素晴らしい。なんと
だが、その心理的な枷がウルティマの能力の増大を呼び込み、さらにはその脅威に対して【スクラップ・アビス】は進化をしてみせた。
ヒロイックにおいて障害はあって然るべきだ。困難に打ち勝ってこそ、英雄的である。
それは脅威だけに限らない。
「しかし【読竜王】との取引で得たあの魔剣についても考え直さなければならないな。うまく使えば新たな<UBM>を……」
「やめてー」
その思案を中断させたのは直立した猫、チェシャだった。
猫故に読みづらい表情には怒りをにじませている。
「アレ、なにー?」
「アレ、とは?」
「すっとぼけてるんじゃないよー、【スクラップ・アビス】のことー! 【アビスシェルダー】でもあれだけ危険なことになったのに、なんでおかわりしてるのー!?」
その言葉は当然であった。
管理AIとて、世界を保全する役割がある。マスターに任せるという選択を取ってはいるが、積極的に世界を壊すことは当然推奨されない。
ジャバウォックはUBMを作り、世界を脅威に晒し……マスターによって打破させる役割を負っている。だが、それはマスターの手に余っては意味がない。
倒されてこそ脅威なのだ。
「【スクラップ・アビス】に限って言うならば、アレが十分に<UBM>としての基準を満たしていたからだ。【アビスシェルダー】に捕食されてなお残る自我、獲得し自身に組み込んだ特異な物品、【スクラップ】種として最大の鎧。そして【アビスシェルダー】の支配からすでに脱していた。認定するには十分な能力だ」
「わんすもあ【
「……」
「沈黙は肯定と見做すよー?」
「考えなかったわけではない。認定した時点ですでに偶然は複数重なり合っていた。よもすれば、とはな。それに」
「それに?」
「目論見通り、超級進化するものも出た」
チェシャはジャバウォックのことを困ったエンブリオだとは思っていた。
だが、【グローリア】や【アビスシェルダー】を経ても反省しないほどだとは思っていなかった。
まして、【アビスシェルダー】の討伐の直後だ。少しは反省しようとは思わなかったのか。思わなかったのだろう。むしろ、うまく行ったとすら考えている。
「……あれは、ウルティマっていう巨大なリソースと接続した結果だとおもうよー?」
「【スクラップ・アビス】の件がなければ、それが起こる可能性も小さかっただろう」
【レオナルド】の進化のきっかけは【ウロボロス】【アリステア】という超級エンブリオすら逸脱した超巨大なリソースの塊に接続したことだ。
トリガーが半分引かれた状態でそのような巨大なリソースを自身の能力で制御しなければならない状況。それによって■■Lの実行基準にバグが生じた。
マスターの承認をなしに、強制的に実行された結果……【レオナルド】は超級進化を迎えたのだった。
(こいつ……)
そう思わざるを得ない。
「【スクラップ・アビス】についてはー、わかったことにしておくよー。でも<本物の魔剣>はダメー。<UBM>が所有してること、内緒にしてたでしょ」
「なぜ気にする必要がある? 【スクラップ・アビス】の持っていた<シャツリ離縁鋏>にしても、我々の基準に当てはめるならば伝説級から古代伝説級相当。先々期文明の遺物のほうがよほど警戒すべき代物だ」
ゲームという前提に立つならば、<魔剣>そのものは脅威でもなんでもない。
能力の使用に独特の癖がある特殊な武器。それ以上でもそれ以下でもない。
【読竜王】から受け取った3本以外はその性能も確認済みだ。神話級武具相当の強力なものも混ざってはいた。
リソースによって構成された異能ではできないことを能力として持っているものもあった。
だが、その特異性を以てしても警戒には値しない。
それは世界の秘密に抵触しない。
それは技を持つ者を強者に押し上げる力でしかない。
【読竜王】から回収した3振りは世界そのものを破壊する力があったが、それは保有する能力そのものの特異性に由来するもの。
むしろ装備枠を使用できない分、ジョブの恩恵を得られず弱いとすら言っていい。
【読竜王】はその点を活かして複数本の同時使用をこなしていたが、それはただの曲芸だ。
その上付け加えるならば、刀身に使われている金属の強度は一番良いものでもミスリル程度。
「武具を装備するモンスターや<UBM>は数多い。より強力なものを身にまとうものはレアケースになるが、例がないわけではない。そこにやや強力なだけの武器が増えた、ただそれだけだ」
「ただそれだけ、で<イレギュラー>作ってたら世話ないよー」
異種の異能に触れればその能力は異型のものへと変質する。
ジョブと出会ったエンブリオが、管理者の想定しない形にへと変化したのと同じように。
<本物の魔剣>と嘯くそれとエンブリオが出会ったなら、どのような変質をもたらすのか。
「それに……なに、アレ? 宇宙戦艦?」
「先代管理者の時代からあった
「それって……いつのものかわからないと大問題じゃー?」
「問題ない。あれはすでに死んでいる。今回はウルティマのエンブリオを被せて死体を動かしているに過ぎない。情報と呼べるものはもはや何も無い」
高度な生産能力や特殊な領域展開能力など、エンブリオと比べても秀でている面の多い代物ではある。
半機械生命体……命を持たされた機械であるため、改造・増設によってその機能を拡張可能。それによって、様々な
単一の器ではなく、複合的な器の集合体。
それらすべてがすでに死んでいて、機械として生きている部分があるというだけのもの。
おそらくは世界最大の完全遺骸だろう。
なお、マッドハッターに回収されていなかったのはすでに島になっていたこと、情報迷彩による知覚の難しさ、マッドハッターの怠慢で大体1対1対2だ。
「はあー、わかったよ。キミがそう考えてるってことはー。大体納得したし……」
「そうか。それはよかった」
「でも報告がなかったのはダメー! それに説明を聞いた限り、ウルティマが回収したうちのひとつ、過去を切るっていうやつは回収しないとダメじゃないー?」
<時渡りアルマケル>。過去を斬る、現在をなかったことにできる魔剣。
斬るという工程を経る関係上、相手を斬りつけることでその動きを止める程度しかできないと思われている代物。
「アレだけは、
エンブリオには、決してできない芸当だ。
時間操作のスペシャリストですら、時間を停止・超加速させるのが限度。過去に情報を送るなどもはや埒外の技術である。
無限のリソースがあっても実現不可能。
「作ればいいだろう」
「うん? なにを?」
「
そう言ってのける。
<本物の魔剣>は、野良の状態で放置されれば迷宮を生み出す。
「ウルティマのもつものを除けば、回収されたものはグランバロアの倉庫に保存されている。それを中心に<神造迷宮>にする。どさくさ紛れに回収すればよい」
「うーん、それをキミがいうのか……」
自身に科せられた制約の関係で他人のものには手を出さないジャバウォック。だが、頭の中では手を出せれば面白いものをピックアップし、改造案を作ってはいたのだろう。
愚直に約束を守っているのはエンブリオ故か。
だからこそこういうとき、そういう素がポロッと出てくる。
「ま、まあ案のひとつとして、ねー?」
(でも結局やることになるんだろうなぁ……)
過去へ遡行する魔剣を放置はできない。
いざとなれば
「まあ回収するにせよ、迷宮をつくるにせよ、私の担当ではない。そちらに任せよう」
「まったくもー」
「むしろこれからが面白くなるのだ。機会はいくらでも訪れよう」
それは、突出した超級戦力を3つも手に入れたクランに向けた言葉か。
どうあれ、グランバロアはこれから荒れる。
巨大な力は重力を生む。様々なものを引きずり寄せ、物事の中心となる。
超級とはそういうものだ。
「新たな船の門出を祝福しよう。願わくば、100の
23巻、グランバロアのメンバーがメインに出てきてるだけあってグランバロア周りの情報がドンドコ出てきてすごかったです。
まあ問題は交渉の全部をウルティマとマクロス勢が轢き潰しちゃう可能性がでかいことなんですけどね!
話がそこまで進んだらマジでどうしよう。
そこまでやるかはちょっと微妙ですが。
以下、ネタバレ注意です。
大提督「地上で戦えるやつ全員で行く」
私「あれ、ウルティマくん必須正面戦力じゃん……」
地神「私のMPは10億です」
私「あれ、ウルティマの装備枠を100枠ぐらい積み替えたら到達できるな……」
(10億にここから【MPブースター】も乗るから地神の方が多いだろうにしても、珠が手に入ればウルティマが代替できる)
地神「【グランバロア号】くれ」
大提督「大陸をいつでも人質にとれるようにするためだな?」
私「ぎゃー! 移住可能な上に再生産可能な土地である【マクロス・アリステア】残ってると交渉の前提がぶっ壊れるー!」
交渉が一段階進むごとに悲鳴あげてましたわほんと……
特典SSは特典SSで
ミロ「もっと強くなりたい」
建造王「ロボットの装備とか作るかバーカ!」
私「あれ、これ【マクロス・アリステア】に注文来るな……生産系超級になっちゃったしな……」
になってましたし。
話のフックが……話のフックが多い……
これもしかしてアルター王国スタートの作者さんは毎回味わってたんです? こわ……