グリフィンの黒騎士   作:謎多き作家

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狩人狩り~後編~

M4とSOPIIと別れたSR16は襲撃者を追って基地内を警戒しつつ進んでいた。

 

道中、通路を駆けていく鉄血兵をSR16は目撃するも鉄血兵はSR16に気付かずに通り抜け、SR16も銃弾の消耗を抑える為に戦闘を避けてそのまま進み続ける。

 

何度も鉄血兵と遭遇しながらも戦闘にはならないと言う事が繰り返されながらSR16は基地の広いスペースの部屋に出た。

 

SR16は警戒を緩めず、部屋の中心へと出た所で止まった。

 

「……そろそろ出てきたら?ストーカーごっこもこれまでだ」

 

SR16はそう言い終わると同時に天井に向かって発砲した。

 

発砲した天井には影に紛れる様に柱から柱へと移りつつSR16の攻撃を避けて動く存在がいた。

 

「何時から気付いた?」

 

「M4と別れた時から。貴方が私から全く離れてくれないから仕方なくわざと孤立した。貴方は鉄血?」

 

「鉄血であるのは間違いないね。私はリッター。私はね……貴方に壊れて欲しくて堪らない一途な人形なんだよ」

 

「そんな一途な人形となんて関わりたくないね」

 

SR16はそう言うと再び発砲した。

 

影は器用に天井の柱と言う柱に移りSR16の攻撃を避けるとエネルギー弾をSR16に向けて放った。

 

SR16はエネルギー弾を避けて物陰に隠れるとリロードを行うとリッターに反撃する。

 

エネルギー弾と実弾が飛び交う中、リッターが弾幕を掻い潜る形で飛び下り、SR16の上に落ちる形でのし掛かった。

 

SR16は床に押し倒され、自身のSR16を手放してしまうも咄嗟に拳銃を手に取り、リッターに向けた時。

 

「嘘……」

 

「相変わらず私達って似てるよねぇ」

 

SR16が見たリッターの姿はSR16瓜二つの姿をしていた。

 

SR16が呆然とリッターの姿を見る中、リッターはニヤニヤと笑うとリッターの後ろから4本のサイドアームをカチカチと音を鳴らして見下ろしていた。

 

「貴方……誰……?」

 

「私?私はリッターだけど?それともSR16と名乗った方が良い?」

 

「黙れ偽物。鉄血の人形が私の姿なんて模倣なんて何のつもり?」  

 

「そっちこそ私の姿を奪った癖に何のつもり?」  

 

リッターはケタケタと笑いながらSR16を見つめながら言うとSR16は拳銃の引き金を引いて発砲、何発かリッターに当たるとSR16はリッターを蹴り上げて退かした。

 

蹴り上げられたリッターはそのまま床に落ちて倒れるとSR16は拳銃を構えつつ睨み付ける。

 

「答えろ鉄血の模造品。何の目的があって私の姿を真似た?」

 

「模造品?模造品って言った?」

 

SR16の模造品と言う言葉に反応し、雰囲気を変えたリッターはサイドアームを使ってゆっくりと起き上がるとSR16を鬼の形相で睨む。

 

「違うね。私が本物のSR16だ。お前の方こそが模造品だ。ちゃんと設計されないまま作られた癖に本物気取りが……反吐が出るよ」

 

リッターはそう言って自身の鉄血製の銃を片手で向けるとSR16は拳銃を片手に持ち、もう片方の手でナイフを手にして身構える。

 

二人の間に緊張が走る中、どちらかが攻撃を加えようとした時、基地が激しく揺れ、崩壊が起こった。

 

「ちッ!」

 

リッターは咄嗟に素早く避けると器用に落ちてくる瓦礫を踏んで飛ぶと空いた屋根の上に乗った。

 

「勝負はお預けだね。必ずお前を潰すよ……模造品」  

 

「誰が模造品よ。偽物」

 

二人は互いに睨み合う中、リッターは先に進んで姿を消してしまうとSR16は溜め息を吐けつつ自身のSR16を回収して状態を確認した後、まだ埃の煙が舞う瓦礫に向けて銃口を向けた。

 

「まさかこんな幸運があるなんてね……そうだよねハンター?」

 

「くッ……まさか……貴様は私の動きを読んで……!?」

 

「いや……今回は偶然なんだよ……只一人を除いてね……そうだよねAR15?」

 

SR16がそう言った所で穴の空いた天井から見下ろすAR15がそこにいた。

 

「危うくあんたを巻き込む所だったわSR16。M4達といたんじゃなかったの?」

 

「イレギュラーに出くわした。どんな実力や能力があるのか分からない新型……なのか分からない奴だよ……いきなり初見でM4とSOPIIをぶつけさせるにはリスクが高過ぎる」

 

「あんたね……まぁ、良いわ。それよりもそいつを片付けるわよ」

 

AR15はそう言って天井から降りてくると瓦礫に身体を潰されて動けないハンターの前へ出てきた。

 

「狩られる側に回った気分はどう?ハンター……」

 

「どういう事だ……?」

 

「何を驚いてるの?人間の指揮が無くても動けるのがAR小隊よ」

 

「分からん……何故だ……?」

 

SR16はハンターのその言葉の意味に一瞬だけ理解出来なかったがその意味をある出来事について思い出し、AR15に視線を向けた。

 

「あれは貴方だったの?基地の突然の暴走……どうやったの?」

 

「権限を内部から書き換え混乱を起こしただけよ」

 

「馬鹿を言うな!お前はグリフィンの人形だ!なのに何故、鉄血の権限を持っている!!」

 

ハンターは冷静さすら忘れてそう怒鳴るもAR15とSR16の二人の冷たい視線だけが帰ってくるばかりだった。

 

「……AR15。鉄血の権限に触れて異常は無いよね?」

 

「さぁね……私が特別なのかもしれないわね……それよりもハンター。あんたに隠れて貰っていては困るのよ」

 

AR15はそう言って銃口をハンターに向けた

 

「まさかお前……わざと捕まったのか!」

 

「あんたの台詞の?本物のハンターは沈黙を選ぶと。御生憎様、私はその手の相手と何度も戦った経験があるのよ。そしてそいつは本当の意味で戦いに勝つまで……沈黙を保ち続けるのよ……」

 

AR15はそう言って発砲してトドメを刺すとハンターは今度こそ永遠の沈黙に堕ちた。

 

「さて……残りの仕事を片付けようか。まだ片付いていない事はこの先にも山程あるんだから」

 

「そうね。無駄に時間を浪費してる暇なんて無いわ」

 

ハンターを仕留め終えたAR15はそう言ってSR16と共に鉄血の残党を倒す為に移動を始めた。

 

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