始まり
「なんで...こうなったんだっけ」
「どうして...皆...急に変わっちゃったんだろ...どうして...皆...睡眠の邪魔をするんだろう」
...私が壊滅させた村の中心でつぶやく...つぶやいたところで...何も変わらないのはわかってるけど...
あたりを見渡す...そこら中に爆発跡があって...護衛していた兵士が私に抵抗した後が目に見えてわかる。
「...ここにいる意味はあるのかな...」
初めて...そう思った...初めて...この村を嫌いになった...
「昔はみんな...優しかったのにな...やっぱり...人は変わっちゃうんだね」
「でも...やっぱり悲しいかな...この村は...私の故郷だから...」
少しだけ...間をあける
「でも...皆が悪いんだよ?私をあんな場所に幽閉して...そこまでならよかったのに...私に暴言を吐いて...穀潰しだって...」
村の中心...今、私がつぶやいている場所の目の前...そこにポツンとある小屋のような何か...屋根には穴が開いて...壁も...とても薄い...でも、結界が張られているから...脱出は難しい...雨風をしのげるとは到底思えない...私は...ここに何年も幽閉されていた。
「でも...脱出した...私を起こしてまで...私に暴言を吐いたから...そんなことをしたから...脱出されたんだよ?」
意味のない独り言...でも、語らないと気が済まない
「なんで...私に武器がないと思ったの?」
手に持っている枕を見る
「枕だって...爆薬を入れれば...武器になるんだよ?」
枕...枕型爆弾を投げ捨てる
「...私を縛りつけるものは...何もない...」
久しぶりの笑みを浮かべて
「旅に出てみようかな...いろんな国があるらしいし...私の安住の地も見つかるかも...」
笑みを浮かべたまま...そうつぶやく...でも...
「少し...怖い」
また、こうなるかもしれない...また、幽閉されるかもしれない...そんな恐怖が...私を襲う...
「いやだ...いや...もう...寒いのも...暴言を言われるのも」
「でも...ここにいたら...もっと寒くなるだけだから...前を...向かないと...」
私は...覚悟を決める...一つ問題があるとすれば
「あ...碌な服もってない」
そう、私は碌な服を持っていない...持っているのは、幽閉されていた時に着せられていたボロボロのワンピースだけ...
「どうしたものか...」
15分が経過した後...私は名案を思い付いた
「村長の家に行けば...何かあるかも」
そう、村長の家である...どうせ誰もいないんだし...もらってもいい...よね?
「ほへ~...ここが村長の」
村長の家に入った(無断)私の前に現れたのは...荒れ果てた玄関だった...
「そういえば...村長の家も爆破したんだった......これ...服残ってるかな...」
なんとなく...服なんて全部燃えてる気がする...
「まっ...まあ...もしかしたら...残ってるかもしれないし?」
1時間後
「なんもなかったぁ」
...何にもなかったのである...全部使い物にならなくなっていたり...燃え尽きて灰になっていて...使えるものは1つもなかった...
「どうしよ...こんな服で外に出るわけにはいかないし...最悪憲兵さん呼ばれちゃうから...」
どうしたものか...そう悩んでいる私にある名案(笑)が思い浮かんだ...
「ないなら作ればいいのでは!?...昔は裁縫とかしてたし...」
この時の私はすっかり忘れていた...裁縫したといっても...数十年前のことだということに...
「あれ...これ...どう使うんだっけ......」
5時間後
「これを...こうして...こうやって」
10時間後
「ばなな~」
諦めた
「さて...どうしよう...本当にまずい...」
このまま旅をすることになるのかな......あ...
「メイドさんの部屋...まだ見てない」
そう、私実はメイドさんの部屋覗いてなかったんです!!...何してるんでしょうね?
「へーや、へーや、メイドさんの部屋~」
そんなことをつぶやきながら、メイドさんの部屋をあさっていると...服を見つけた...
「よかった...残ってた......部屋は、ボロボロだけど」
どうして...ボロボロの部屋で服が無事だったのかわからないけど...ありがたくもらっていくことにした...
「ほ~...これがメイド服ってやつですか...意外と着心地がいいんですね...意外と」
私が着ている服は、メイドさんの部屋で見つけただけあってメイド服だった...ロングスカートの、露出が少ない奴
「ふふふ...やっと...服が」
なぜか...涙が出てくる
「あれ?...何で...涙が?」
止まらない...止められない......止めるすべを...私は...知らなかった