言ってやった...ただの威圧で怯むこのホムンクルスが、完全な否定の言葉に耐えられるわけない...だから、言ってやった...ついてきてほしくないから。
私の睡眠を邪魔する可能性があるものは...連れて行きたくないから
「どう...して...なんですか」
「邪魔だから...」
「じゃっ...邪魔にならないように...頑張ります...から」
「そういう問題じゃない」
そんなにうるさいものに乗りながらついてくるなんて...冗談じゃない...睡眠の邪魔にしかならない...
「じゃあ...何が...問題なん...ですか」
「うるさい...何度も言わせないで...邪魔だから...それ以上でも...それ以下でもない」
そう言って早歩きで進む...あれの速度じゃ...追いつけないはず...
「この...」
なにか...聞こえた気がする
「この...嘘つき!」
嘘......つき?...私...が?...そんなわけない...私が嘘をついてるわけが...そんなわけが...
「う...そ...つき?...わ...たし...が?」
「ええ!嘘つきです!あなたは嘘つきです!」
「違う!...私は嘘つきなんかじゃ...」
「いいえ!あなたは嘘つきです!」
なんで?...なんで...私は...動揺してるの?...なんで...体が...動かないの?
なんで?なんでなんでなんでなんで...なんで...なんで...
「ちが...私は...嘘つきなんかじゃ」
「嘘つきです...あなたは嘘つきです...違うというのなら!今!私を殺してみてください!嘘つきじゃないならできますよね!?」
「いいよ...殺して...あ...げ...」
あれ...なんで...体が動かないの?...なんで...なにもされてないのにからだがうごかないの?
「...やっぱり嘘つきなんじゃないですか...」
「嘘つき...なんかじゃ」
ふいに...よくわからない音がした、それと同時に腕に痛みが走った...ホムンクルスの乗っているJu 87 を見ると...旋回していた...いや...そんなことより...
「あなたが言ったんですよ...同じことを何度も言わないでって」
...え?...い...たみ?...なんで...痛み?...痛覚なんて...私には...ない...はず...
「なん...で...痛み...が?」
そこで...私は気づいた......私は...ただ...知らないふりをしているだけだったことに...感覚を...無理やり...切断していたことに...それに気づいた私を襲ったのは...耐え難い苦痛だった
「ゲホッ...ゴホッ...痛い...痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い...い...たい」
ああ...意識が...なくな...て...
夢を見ていた...ただの夢...昔の夢...
「○○さん...今日も...何もなかったよ」
「ありがとうね~○桜ちゃん」
この人は誰だっけ...なんて名前だったっけ
「おお、○○ちゃん、今日もありがとうねぇ」
「あ、村長さん...今日も寝てていい?」
村長さん...私が殺した人と...顔は似てるけど...声が...違う?
「お休み...○桜ちゃん」
「お休み...○○さん」
ああ...そっか...
「ねぇ...○○さん?...こんなところで寝てたら...風邪ひくよ?」
皆が優しくなくなったんじゃなくて...
「あれ?...ここ...どこ?」
......人間の...世代が...変わったんだ
「この穀潰しがよ!」
「や...めて...村長さ...ん」
私が殺したのは...
「ヒッ...頼むっ...命だけは...命だけは助けてくれ!」
「なんで?なんで助けないといけないの?」
皆の...
「やっやめて!殺さないで」
「残念だよ...ルナさん」
子孫だったんだね...