お気に入り数に全く比例しない感想数を眺め、密かに涙を流す男! ちゅーに病マッ!
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※だいたい元ネタもこんなノリです。
空を飛んだまま駒王学園の結界を突き破りました。結界の探知効果により、悪魔が侵入した事がここの悪魔に伝わったでしょう。
それは一先ず置いておき、旧校舎の屋上に降り立ち、彼を旧校舎の屋根に乗せました。私は10枚の翼を放射状に広げながら彼の斜め上の空中で見下ろすように停止します。
「あ、ありがとうございます!」
さぞ混乱している事でしょうが、それでも彼は始めにそう言って来ました。本当に…後、日頃の行いさえ良ければ彼女なんて直ぐに出来るでしょうに…。
「まあ、それしかないと思いますが、何か聞きたいことはありますか?」
「先輩は一体…?」
彼はまずそう聞いて来ました。まあ、今更隠す必要もないでしょう。友人を殺してまで隠し通そうとも思いませんからここに来たわけですし。
「悪魔です」
「悪魔…」
私は1枚の翼を彼の目の前に下ろしました。彼は壊れ物でも扱うように羽先に触れるとつついたりしています。
「特定の宗教文化に根ざした悪しき超自然的存在や、悪を象徴する超越的存在をあらわす言葉ではなく、兵藤さんが人間なように私は悪魔という生き物で…んんっ…」
基本的に翼は触れれても何か感じるような場所では無いのですが、触れられた事が少ない為に彼が羽先を撫で回し始めた事で変な声を出してしまいました。
差し出している以上、特に何を思うわけでもありませんが、彼は負い目に感じたのか羽先に手は添えつつも手は動かさずに私から目をそらしながらポツリと呟きます。
「し、尻尾は性感帯みたいな……? せ、先輩…? そんな"かわいそうですけど、明日の朝にはお肉屋さんの店先に並ぶ運命ですから多目に見てあげましょう"見たいな目は止めてください!? 洒落になりませんよ!」
この人は話しているだけで勝手に墓穴を掘っていくから面白いですなどと考えていると目的の人物の特徴的な魔力を感じ、そちらに目を向けました。
「始めましてと言うべきかしら?」
見付けるのが遅いですね。こちらは貴女が来るまで暇を潰していたと言うのに。
「辻堂カトレアさん」
今、私の隣の席に座っている女子生徒。リアス・グレモリーさんがそこにいました。
腰に手を当てながら緋色の瞳でこちらを見つめていますが……とりあえず指摘しておくべきでしょうか?
「顔引き攣ってますよ?」
「誰のせいよ…誰の…」
まあ、3年間同じクラスにいて気が付かなかったのですからそうもなりますね。
◇◆◇◆◇◆
「あなた悪魔だったのね…?」
「ええ、この通り」
「…………とりあえず、あなたほどの実力の悪魔なら、悪魔としての学がないわけ無いわよね? 悪魔が人間界で暮らすのならその地域の領主に…」
「自分の領内に堕天使の侵入を許し、むざむざ彼以外の保有者を殺され、その彼もこうして私が動かなければ殺されていた領主様。実にしっかりとした統治を行っていますね。私には真似できそうもない」
「ぐ……言ってくれるじゃない」
「そもそも領主への申告は領主が効率的に領民を把握するための暗黙の了解ではありますが、義務ではありませんよね?」
「………悪魔の末裔の保護は義務のひとつなの。あなた明らかにどこかの貴族の家の末裔よね?」
「ところで姫島さん。2年生の修学旅行の時、深夜に寝惚けて全裸のまま部屋から飛び出し、オートロック式の鍵だったせいで部屋に戻れなくなったとある女子生徒の話を聞きたいですか?」
「あらあら」
「待ちなさい! あれは二人だけの秘密にしてって…」
「自分から正体をバラしていくスタイルですか。寝るとき全裸凄いですね」
「あ……」
今俺は旧校舎に部室があるオカルト研究部という部活のソファーに座らされている。
前を見ればここの部長であり、三大お姉様の一人であるリアス・グレモリー先輩と、副部長である姫島朱乃先輩がソファーの対面に座り。
隣を見れば最後の三大お姉様の一人。辻堂カトレア先輩が足を組ながら出された紅茶を飲み、意地の悪い笑みを浮かべている。
三大お姉様フルメンバーと俺。ここは天国でしょうか?
「まあ、一塊肉の悪魔で領主様の意向を無視した身。討伐されても釈明はありませんが……」
次の瞬間、背筋にこれまで感じたことの無いような寒気を感じ、思わず飛び上がりそうになった。
見れば先輩の目付きは絶対零度とでも呼べるほど冷え込み、その全身から炎のようにゆらゆらと蒼い光が立ち昇っている。
「私と事を起こしますか?」
……辻堂先輩。その姿勢似合い過ぎです…どう見ても悪の女幹部です…最期に自爆とかしそうです…。
「
「良いんですよ領主様。あなたのお兄さんに泣き付いても」
え? グレモリー先輩のお兄さん?
「ッ!? 冗談じゃないわ! これは私の問題よ!」
「これは失礼。まあ、私は隠れはしますが逃げはしませんよ。それより、彼の処遇を考えませんか?」
先輩から蒼い炎ような何かが消え、呟かれたその言葉により、グレモリー先輩と、姫島先輩の視線がこちらに向く。
辻堂先輩で少しは馴れていたつもりだったけどこの二人も人間離れした美人だ…。あ、辻堂先輩によれば全員悪魔だったか。
「堕天使の襲撃を受けているなら記憶を消してどうにかなる問題でもないでしょう? あなたのせいでこうなってしまった以上、こちらの世界に引き込むしか無いと思われますがね? あなたのせいでこうなってしまった以上」
「いやに強調するわね…」
「それに彼の
「覚醒もしていないのに何かわかるのかしら?」
「うちのメイドが中の人と知り合いらしいですから」
「中の人…?」
「少し、耳を貸してください」
「…………………………嘘ッ!?」
辻堂先輩が立ち上がり、グレモリー先輩に何か耳打ちをした途端、グレモリー先輩の表情が豹変し、俺を何か凄いものでも見るような目で見つめる。
辻堂先輩はソファーに戻り、紅茶をひと飲みしてからティーカップを机に置くと、ゆったりと足を組み終え、相手を下に見るような表情で一言呟いた。
「そちらにとっても、悪い話ではないと思いますが?」
堕天使…? 神器…? 覚醒…? いや、そもそも悪魔と言うものも今のところ名前しか知らない俺ですが何と無くわかったことがひとつだけあります!
辻堂先輩これ俺売られてますよね…?
◆◇◆◇◆◇
「あの辻堂先輩…? 俺生きて帰れますか…?」
チッ……流石のおっぱい星人と言えども自分がモノ扱いされている事に気が付きましたか。そんなドナドナされたような目をして…。
仕方がないので話を円滑に進めるために少しだけ、情報を渡すとしますか。
私はグレモリーさんらに少しだけ時間を貰い、頭に指を置き、指で脳の神経を抜き取るような動作をすると、頭から蒼い糸状の物体が出現します。
私の指にまとわりつくそれを彼に近付けると彼は私からソファーの上で半歩分程下がりました。
「せ、先輩…? なんでしょうかそれは?」
「大丈夫、痛みは一瞬です」
「だ、誰か!? 助け…痛ッ!?」
彼の頭にするすると蒼い糸が入って行きました。記憶を消したり換算したり出来るので人間に記憶を移すぐらい朝飯前です。
「……………………」
なぜか彼の目にハイライトが無く、口の端から舌がはみ出ており、私と逆の方にもたれ掛かっていますが、問題は無いでしょう。
「あなたを襲ったのは?」
「堕天使…」
「あなたに宿っているものは?」
「神器…」
「私と目の前の二人は?」
「おっぱい…」
よし、ちゃんと記憶は入っているみたいですね。精神も無事なようで何よりです。
私が指を弾くと途端に彼の目に光が戻り、体勢を直すとキョロキョロと辺りを見回し始めました。
「……あれ? 俺は一体何を?」
「何を言っているんですか兵藤さん。今の今までこちらの世界歴史や、神器や、悪魔の構成について説明していたではありませんか。その証拠にちゃんと覚えているでしょう? 色々と」
「え? あー、はい。そうですね。先輩は相変わらず説明が上手ですね!」
「それほどでもありません。それであなたを悪魔にしようという話ですが…」
「はい!」
「まあまあ…」
「あなた立派な悪魔ね…」
それは誉め言葉として受け取って置きましょう。
後は少しだけ彼の背中を押しましょうか。ええ、清水の舞台の上で彼を少しだけプッシュする感じですね。
「兵藤さん。例えばですね。悪魔になり功績を上げればそのうちグレモリーさんのように眷属が持てるようになります」
「眷属を…?」
「女王ひとつ、戦車ふたつ、僧侶ふたつに、騎士ふたつ、最後に兵士がやっつ。合わせて最大15人の眷属を持てるわけですね」
「15人……ッ!?」
その時、彼に電撃が走ったようです。
「……自分の眷属って事は好きにしても良いんですよね?」
「それはもうペロペロでも、カリカリでも、もふもふでも好きに出来るでしょう」
「ペロペロ!? カリカリ!?」
「ねぇ、朱乃? あの二人は何の話しているのかしら?」
「うふふ、リアスにはまだ早いですわ」
「先輩俺……新しい夢を見付けましたッ!」
兵藤さんはゆらりと立ち上がり、その明らかな意思を宿した瞳で上を見上げると高らかに宣言しました。
「ハーレム王に俺はなるッ!」
ドンッ!等と擬音が出そうな程気持ちのいい宣言ではありました。とりあえず尾○栄一郎先生に謝りなさい。
「話は纏まったようね」
そう言いながらも指はそわそわと膝の上を彷徨っているグレモリーさん。
まあ、単純に考えましょう。兵藤さんの中にある神器はとても特殊で、この世に13つしかない超強力な神器だったりします。
ええ、純粋に数多ある神器の中でも13つしかこの世に無いわけです。つまりはそれを保有する者を眷属に持てるだけでも名誉な事。他の王から一目を置かれ、羨望の眼差しを向けられる事は間違いないでしょう。
故に今の状況は正に鴨が葱を……いえ、B-2 スピリット ステルス戦略爆撃機を背負ってくるようなモノです。
ちなみにあちらは21機も生産されているので、実質上、彼の神器の方が貴重ですね。
「さっきの話は本当に本当なのね?」
「そうですね。生憎証明できそうなものはこれしかありませんが…」
時期早計ですが、隠れて生活するのもそろそろ潮時でしょう。
……スナック時代に母さんを孕ませたまま逃げたあの男にTSUGUNAIをさせる時でしょう……その為だけに私は魔力やら槍術やらを鍛えたのですから……。
主に人生の墓場的な意味で。
「これに誓います」
私は生まれつき、魔力を通すと右手の甲に浮き出る複雑な紋様の家紋をグレモリーさんと姫島さんに向けました。
彼女らの目がさっきほどではありませんが、大きく見開かれます。
「…………当主が行方不明になって家は断絶したって聞いていたけれど末裔がいたのね」
「私に借りが出来たと思うのならば今はこの事をあなたの心に留めておいてください。まだ、その時ではありませんが、私にはこれと実力ぐらいしか取り柄が無いのです」
「何かわけありのようね……わかったわ。その代わりこのオカルト研究部に入部しなさい」
そう言ってグレモリーさんは私に手を差し出して来ました。しかし、私はそれには応じずに未だに妄想か何かに浸っているのか立ったままアレな顔をしている彼に目を移しました。いい加減、あの崖下紳士をどうにかしましょう。
「わかりました。が、先に彼の相手をしてあげてください。ヤる気がこちらにまで伝わって来て見るに堪えない」
「そうね…わかったわ」
こうして私は、友人を保護と言う名の地獄の釜に放り込み、母さんの家族計画の第一ステップを開始したのでした、まる。
私って、ほんと悪魔。
ヘ且ノ <何物も、我らを捕らえ、止められぬのだ!
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