シャングリラ・フロンティア 〜神ゲーのモンスター共を天誅しに参ります〜   作:YY:10-0-1-2

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年明け一発初投稿!!


外道よ、華々しく宙を飛べ

 

「別ゲーやってるみたいだな、あん野郎」

「実際鉛筆的には格ゲーっていうよりはシミュゲーよりの感覚なんだろうな……っと、そろそろどっちがやるか決めておくか」

「ここは正当にジャンケンで……いや、テメェに勝てねぇわ。言い争いにするか?」

「いや、俺的には……」

 

サンラクの言葉を聞いて、そうするしかないかぁとため息を着く。

まぁ、分かっていたことではあるけど……。

しっかしやべぇなぁ……ブーイングしか聞こえねぇってのは。

 

昨日からヘリの通る軌道とか確認してたみてぇだし……うわ、最悪だな。

 

「あーあーラスボススイッチ入っちゃってまぁ」

 

ヘリコプターの中で呵々大笑という言葉がしっくり来るような高笑いを披露するクロックファイア。

にこやかにパイロットへと手を振りヘリから飛び降りて数秒後、当然の如くヘリのコクピットが爆発し、金属の塊が煙と炎を吐き散らしながら墜ちていく。

 

ヒエー。怖いなー。

 

『ルーカス選手、ビルに突入しました!対する名前隠し(ノーネーム)選手は迎え撃……たない! ああっ! エレベーターで! エレベーターで普通に降りていきます!』

『傍目から見ていると階段を登っているルーカス選手がなんとも滑稽ですね……』

 

ワロス。

あやうく吹き出すところだったが危ない危ない。ここからが凶悪なのだから。

 

あっ、スケコマシ降りた。お前の負けやねー。

 

このゲームでは落下ダメージが存在しない。

ちょこまかと逃げ回るクロックファイアを追い詰めるため、不用意に屋上から飛び降りたDr.サンダルフォンを出迎えたのは『カマーン!』と、クロックファイア。

そのクロックファイアの後ろにはデコイ爆弾ことゲージ技……。

スケコマシはHPが少ない、対して永遠はHPが満タン……。

 

あとは簡単な算数の問題だ。100と20、両方の数字から30を引き算したなら先に0になるのはどちらか。

 

「「な?」」

「いや、な? って言われても……」

 

 

NPCを隠れ蓑とした徹底的な嫌がらせの数々、行動の数々が徒労となるストレス、なにより腹の立つ煽り。

それらが組み合わさる事で生まれる軽率な行動、誤差範囲の油断。

 

奴はその隙間を見逃さない、気づいた時には首筋に刃が突きつけられている。

まるでゲームのラスボス。まるでゲームに出てくる魔王様。

 

数々の困難を課し、それらを一つ一つクリアしてようやくボスへ挑むことが許される。

まさしく古き良きRPG、ちなみに弱点は部屋の隅に追い詰めて袋叩きか、話を聞かず天誅することだ。

 

「さて、ここからが奴の本領発揮だぞ」

「まだ本領じゃなかったの!?」

『まだ本領じゃなかったんですか!?』

 

ゲーっ、お前いたんか!?

 

サンラクが説明を始める。慣れてないのか、カチコチだ。

 

「えー、あー……まぁ、見ての通りですがあいつは、あー、効率を放棄して演出のため効率を優先させると言いますか……ごほん、まぁアレですね、一回あいつが作った舞台に上がったら途中退場するのは難しいと思いますよ、うん」

 

俺がついで説明を重ねる。

 

「というか、そもそもこのゲーム明らかに直接戦闘を想定のメインにしてないヴィランキャラクターが割と多いんですよ。流石にあそこまで酷いのを推奨してるわけじゃないと思いますけど、まぁ……裏工作を想定してる感じですかね?」

 

はい次サンラクのターンやで。は? なんでお前が続きやれって感じの目線を送るんだ。

えー? 俺がやんのぉ??

 

「ヴィランは町に被害を出す事でゲージを溜めますが、後半になる程ゲージを溜めにくくなります。そして逆に、ヒーローは後半になる程、ヴィランが作った「被害」を解決しやすくなるので、ゲージが貯めやすくなります……つまりはァ、ヴィランは可能な限り「ヒーローに見つからない」行動を取る、これがヴィランキャラのベターです」

 

兎と亀の競争の様なものだ、ヴィランは亀でヒーローは兎。

亀は全力で距離を離してアドバンテージを稼がなければ負けるが逆に兎が動き出しづらい様に立ち回れば今度はゲージが足りずにあっさり負けてしまう。

亀は、死に物狂いでゲージを貯めないと、兎に速攻で追いつかれる。

 

よく出来た……神ゲーだ。

 

ちなみに私は特攻する。ははは、鉄砲玉はサンラクだけでいーだろ。

 

『さぁ2ラウンドが始まりました……あぁっと! ルーカス選手これはーっ!』

 

流石に見抜いて来るか。

画面の先、そこには助けを求めるNPCをガン無視し、時に払い除けてクロックファイアを探すDr.サンダルフォンの姿があった。

 

戦闘が続く……。爆破、逃げる逃げる永遠ことクロックファイア。

……ん? なんか聞いて……あぁ、情報聞き出し……ん? ありゃあ……。

 

にまりと笑みを浮かべ、躊躇いなく前へ飛び出した永遠にDr.サンダルフォンの身体は警戒に強張ってしまう。

口ではどうとだって言える、だからこそ実行された突撃にルーカスは存在しない打開策を警戒する。だからこそ、敵へ突っ込んでそのまま脇をすり抜けて行ったクロックファイアに対戦相手のみならず、観客すらもが数秒フリーズする。

 

「ぷっ、くっっ……」

 

危うく吹き出すとこ

 

『あっはっはバーーーーカ! 女の子を路地裏に連れ込もうなんて三光年速いんだよっ……バーーーーカ!!』

『そりゃ距離じゃねぇか!!』

 

「ぶっはぁっ!!」

 

思いっきり吹いたじゃねぇかばぁーか!!!!

 

Q.どれにしよう?

  • ペンシルゴンとマオウガの学祭ランデブー
  • 外道共との年越し祭り in オンライン
  • if 遍葬祭ルートの妄想劇
  • 幕末正月天誅祭(ポロリもあるよ!)
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