シャングリラ・フロンティア 〜神ゲーのモンスター共を天誅しに参ります〜   作:YY:10-0-1-2

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ぐぁぁぁぁぁもっと早く書けぇぇぇぇ!!! というわけで初投稿です。

評価☆9 蒼月廻様
評価☆10 てけてけりっきー様、本当にありがとうございます!!



彼の者、最高に昂ると

 

 

見様見真似(なんちゃって)……大時化(おおしけ)

!!』

 

接近と、持ち上げと、体全体を使った投げ。

サンラクが天候侍(ウェザエモン)からパクってきた大時化は、ミーティアスからすれば掴まれた手を弾こうとした頃には既に叩きつけられているように感じることだろう。

 

だからこそ、サンラクにおいて、そして、マオウガにおいても、ウェザエモンとの戦いはゲーマーとしてレベルを上げさせるものだった。

 

現在カースドプリズンと戦っているミーティアスこと、シルヴィアはこれ以上無いほど昂っていることだろう。

そしてそれは、見ている観客もそうであり、マオウガもそうであった。

 

投げ技から復帰したミーティアス。だが既に視界の中にカースドプリズンの姿はない。

ケイオスキューブを取りに行った? 答えは否。

であれば不意打ちを狙ったか? 答えは否。

 

ミーティアスの脳内にさまざまな思考が駆け巡る。

先程、サンラクは来た! と言って戦場を離脱した。で、あれば。なにか狙いがある。果たしてそれは。

 

(何を待っていた? 3ラウンド目になって来るようなもの? ラウンド毎に何かが追加されるなんて聞いた覚えは…………違う)

 

数えるのはラウンドではない、時間だ。

一ラウンド目が始まり、二ラウンドを経てどれだけの時間が経過した? ケイオースシティはリアルタイムで状況が動く。

カースドプリズンは何を待っていた、いや違う、何を()()()

 

それは車両と違い準備に時間がかかる。それはカースドプリズンにとって有用で自分と戦闘をしながらでは回収しづらく、それは空からやって来る!

 

サンラク風に言うならばとどのつまり……

 

「お色気直しってとこか」

「え? 急になに? どうしたのマー君……女の子にでもなったつもり?」

「うーわ、マオウガないよそりゃ。君自認女の子だったの?」

「じゃかあしいぞゴミ共」

 

マオウガの言葉通りである。

 

どうやったのかビルの最上階まで登り切り、より近くから映像を拾おうとビルに触れそうなほどに高度を落としたマスコミの報道ヘリコプターにダンクを決めるカースドプリズンの姿があった。

 

 

「狙って? いや……」

 

ビルから飛び移るように大質量がしがみついたことで、バランスを崩したヘリコプターが地面へと墜ちた。

大爆発を起こし爆炎がヘリとカースドプリズンの姿を包み隠す。

カースドプリズンは無機物を破壊し、取り込む能力を持っている。そして、その姿を持って現れた。

 

その瞬間、マオウガの脳みそは火を噴いて、固まり、それを見てペンシルゴンは頭を手で抑えて汗を垂らしていた。

 

「あーあ、やっちゃったね……」

 

白バイを取り込んだ姿が徒手空拳の白騎士であるならばそれはジャパニーズ武士(サムライ)だった。

ヘリコプターのプロペラウィングを刀のように腰に二振り、両手に一振りずつ握り、ヘリの装甲を甲冑のように纏う姿はまさしく東洋の騎士そのもの。

 

それをみたマオウガは、様々な考えを巡らせていた。

 

「……発作だ」

「発作?」

 

ペンシルゴンの言葉を聞いた夏目は聞き返す。ペンシルゴンはそれに対して頬を掻いて説明する。

 

「いや、刀狂いっていうか……このゲームでも、ほら、ランゾウ使ってたでしょ?」

「……あぁ」

 

夏目は同情したようにペンシルゴンを見る。

カースドプリズンも、ヘリを使ってサムライになれる。ならば、ならば……1つ。

 

「……殺り合い(天誅し)てぇ……!!!」

 

こうなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もし仮に、だ。

俺がランゾウのような走り回るような機動系のキャラではなく、カースドプリズンという鈍足系を使ったらどうなるか。

動きが遅すぎてはち切れると思う。

 

それを全て解消するのが、カースドプリズンというキャラだ。

対戦したからわかる。あいつは、使い手によって大きく変わる。

しかも、改造パーツも色々といじくれる。

 

「足をタイヤにしてあと、腕にもタイヤつけて……刀持って、あとは、鎧は? ヘリではマズイ……消防車辺りが有効かな……あとは、補強するならば……」

「あーあ、ダメだこれ。完全にポンコツになっちゃった」

 

ペンシルゴンがそう言ってコンコンっ、と俺の頭を叩く。

 

現在のサンラクとシルヴィアはお互いに三割ほど。そして、どちらも超必殺(ウルト)が溜まっていると来た。

 

ミーティアスの超必殺ミーティア・ストライクはホーミングする。基本的には怯ませた後に確実に当てる技ではあるが、発動した時点でまず避けられないと考えていい。

 

ランゾウならば、例の『嵐気流道征(ランキリューミチユキ)』の回避とかだろう。

 

「あっ」

 

ミーティアスが動いた。

サンラクが遅れて、胸に殴りを入れられる。怯んだ隙を突かれた。あのまま超必殺(ウルト)を入れられれば……否、サンラクはそんな単純野郎じゃない。

 

超必殺は基本的に当たれば四割、クリーンヒットすれば五、六割を削る。ミーティア・ストライクは着弾と同時に広範囲に爆発を発生させる。

仮に避けたところで爆発のダメージが来るので完全に避け切ることは不可能だろうが、生き残ることは出来るはず。

 

カースドプリズンもミーティアスが動く。

 

お互いの超必殺(ウルト)が発ど…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ママ、どこぉ……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

声、子供、女、聞き覚え、栗きんとん、背後、爆風範囲、栗きんとん、ペンシルゴン、栗きんとん、武器、栗きんとん、ミーティアスの設定…………

 

恐らく、この時ばっかりは俺も似たような思考回路だったろう。

だからこそ、サンラクの次に取るべき行動がわかった。ペンシルゴンも、バカッツォも、夏目さんも、行動が読めないからこそ。

 

俺のみが、読めた。

 

 

両手に握った剣で「X」の字を作るように放り投げ、腰の二振りを掴んで同様に重ねる。

 

四枚の壁。失敗すれば、恐らくゲージを全て削られるだろう。

 

アメフトのタックルのようなガードの姿勢で、落下運動に囚われ始めた四枚の刃に寄りかかる。

次の瞬間、四枚のプロペラソード越しに爆発が起きる。

 

傍目から見れば直撃、だが判定として攻撃を受けたのはカースドプリズンじゃない、ヘリのプロペラ。

つまりこれは……

 

 

「耐えた」

「へ?」

 

ペンシルゴンのアホのような声が聞こえてから立ち上がる。

 

「耐えた。そうか、判定。貫通出来ねぇ、あの場で逃げなかったのは……栗きんとんがいたから。隣のカスが変なことしでかすから」

「んーー??? 聞こえてるからねーー?? マーーークン????」

 

隣でボケてるのは置いておいて俺は顎に手を当てて考える。

 

「あいつ、粋なことしてくれる」

 

こういうのってアメコミ世界では世界線(ユニバース)が違うとかいうんだっけか。

敵が、ヒーローになる。すなわちそれは、ダークヒーローというわけで。

 

いまアメリカの人達脳みそ焼かれてるんじゃないだろうか。

 

俺はそう思いつつ、立ったまま微笑む。

 

「……どうするよ、サンラク。教えてくれ」

 

次にお前が何をするのか。

俺は笑みを深めながら考える。回せ、先程まで遅れていた思考を取り戻せ。

 

「俺を、もっと。もっともっと」

 

────思考回路を、回させろ。

 

 





ちょーっとお長め。

Q.マオウガくん性格変わりすぎでは
A.相手の強いところを吸収するのはゲーマーとしての能力では??

マオウガくん的サンラクの評価は『自分を更なる高みへ登らせてくれるクソゲーマー』。

……これなんて言うサイヤ人? 聳える強大な壁はサンラクだった……??

禁忌の質問、レイドボスさんルート

  • それは、『有り』だ
  • それはさすがに無いやろがいッ!
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