シャングリラ・フロンティア 〜神ゲーのモンスター共を天誅しに参ります〜   作:YY:10-0-1-2

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もう止まらんよ。流れ始めたエネルギーと同じだ。
ということで、(本編ではまだ会っていないが面識はある)斎賀百ちゃんとのifルートです。
斎賀百ちゃん、すこです。


斎賀百ifルート「約束、だからな」

 

 

「……」

「……」

 

俺は顔を何とか笑顔にしてツッコミたい気持ちを抑える。

どういうことだ、なぜだ。何故ここにいるのか。と、言う顔をしている相手に対して「こっちのセリフだよ!」と声を大にして言いたい。

 

だが、流石に言えない。なぜならば、コイツと問題を起こしたら天音永遠こと魔王(1番相手にしちゃいけないヤベー奴)を敵に回すのだから。

 

(なんで服の視察に来ただけなのにここにいるんだよーーーーーっ!!!!)

 

これが、久々に会った俺とサイガ-100こと、斎賀百との出会いであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

「何回も言っているとおり、お前は服をもっと大事にしやがれ」

「お前に言われたくは……と、思ったが……ファッションセンスあるんだったな、すまない」

 

ぶち転がすぞ。

俺は目の前でジャージ姿の斎賀百を見ながら缶コーヒーをすする。うわ苦。

 

というか、なんでこんなとこいるんだこいつ。

 

「あー、そのなんだ、クソ犬(リュカオーン)調査は順調?」

「貴様のところのユニーク持ちに聞ければ楽なんだけどな」

 

おっひょひょひょ。なんの事やら?

というかこっちを睨むな。俺も持ってるからついポロッと言いそうだろ。

 

ペンシルゴンに百がシャンフロしてるよと言われた時は心底驚いた。

まさかとは思ったがお前がサイガ-100なのか……と。

というかあの執着はなんなの? 怖いよ。

 

「とはいえ、貴様から聞き出すことぐらいは出来そうだがな」

「はははっ、旧友の仲だろう?」

「……そんな仲でも仲間を売ろうとするやつがいるんだが?」

「おい天音永遠とかいう魔王(ペンシルゴン)は別枠だろうが」

 

俺の言葉に冗談だと呟く百。えー、ほんとうでござるかぁ?

 

「……シャンフロが飽きないのは事実だが、たまにはこうして外に出るのもいいな」

「お前、どーせ中学の時から運動してねぇだろ?」

「失礼だな。高校の時はちょこっとした」

「ちょこっとかい!!」

 

俺がツッコミを入れる。

というか、高校の時には別々になっちまったもんなぁ。中学の時の話に花を咲かせるのも悪くは無いな。

 

その後は、百と結構話した。

ペンシルゴンが最近悪巧みしてるだの、妹がなんか不自然な動きをするだの、新しい服の開発は進んでるのかだの。

久々に百と話せて、俺も楽しかったのは事実だ。

 

百が口元を抑えて、笑った。

 

「ふふっ、やっぱり変わらないな、お前は」

 

ドキッとする。

俺はその時に、訝しげに百の顔を見て、胸を抑える。

 

それを見て、百が首を傾げる。

 

「? どうかしたのか?」

「……いや、なんかいま……不整脈?」

「今度は意味がわからない話題だな」

「違ぇよ」

 

おかしいな。

俺、昔百と会話してた時、こんなんだったっけ? なんか、顔熱いし。

 

「……本当に、大丈夫か?」

「えっ?」

「なんか、おかしいぞ」

 

んなことはわかってんだよ。俺だって。

俺はしばらく考え込むが、どーしようも無いので、伸びをする。はて、何がこう、引っかかるのだろうか?

 

「とりあえず、俺は帰ろうかな。見れるもんは見れたし」

「……なぁ、頼みがあるんだが」

「?」

 

百はこちらを見て言ってきた。

 

「家に上がらせてもらっていいか?」

「お前何言ってんの?????」

 

俺はドン引きした。

百曰く、どうやら暫くは外で遊んでくるなり運動してくるなりしなさい。と言われ追い出されてしまったようだ。

うーん、まぁ……太らなくなるしいいんじゃない? とか言ったら思いっきり引っぱたかれた。

 

まぁ、ダメ女こと百なので、ちょいと可哀想な節はある。

なので、上がらせることにした。……とはいえ、家に帰ることは確約させた。

 

「中学みたいなのはこりごりだ」

「……あぁ、私と永遠の二人で上がったことがあったな」

「だから嫌なんだよお前ら上げるの」

 

やれ、水を持ってこいだの。

やれ、食べ物をよこせだの。

やれ、俺の部屋の中を見せろだの。

 

あー、凄いこき使わされてキレたこともあったっけな。

記憶の中を漁りながら、お茶を取り出す。

 

「でも、何気に優しいからな」

「……うっせ」

 

百はお茶を啜る。

それを見て、俺もお茶をごくりと飲む。

 

なんだ。家に帰っても変な気分だ。

 

「なぁ、舞刻」

「なんだよ」

 

俺は違和感の正体に考えを馳せていて、百の言葉をサラッと受け流した。

ただ、次の百の言葉でお茶を吹いた。

 

「……彼女は、いるのか?」

「ブーーーーッッッ!!!?」

 

ゲホゲホッ、と咳き込み、百がこちらに駆け寄ってきて、背中をさすってくれる。

俺はなんとかティッシュをつかみ、鼻をかんでから地面を拭く。

 

「いきなり何言ってんだお前!?」

「いや、気になってな……?」

 

しんみりと言う。

……俺は百を訝しげに見てから、ティッシュを投げ捨てる。

 

「……いねぇよ」

「……そうか」

 

……。

 

「ほらぁ、こうなるからあんまり聞かれたくねぇんだよ!」

「あぁ、いや、それはすまない!?」

 

俺は青筋を浮かべた後に、まったくと言って腕を組む。

百は、自分の両手の指をちょんちょんと何回もつけたり離したりする。

 

恋愛、か。

1度ぐらいはしてみてぇよな。……天音永遠? ないない。

 

 

「……そういう、百は?」

「いない」

「……そうか」

 

……。

百が、こちらに寄ってくる。

 

「なぁ、私たち似てるのと思わないか?」

「シャンフロで生き急いでること?」

「それも……って、それは私に対しても悪口だろ!?」

 

百のツッコミに俺は笑う。

やっぱし、中学の時から変わってねぇなぁ。声も顔もツッコミも。

 

「なぁ、もしも、だ。もしもな?」

「……おう?」

 

百は、口を開く。

 

「……お互い、27歳ぐらいまで、独身だったら……」

「……付き合おってか?」

 

俺の言葉に百は顔を真っ赤にする。

……意外だ。そんなにお前、他の男性と付き合うってのがあるのかよ。

 

それに、コイツ。俺みたいなやつじゃない、寛容で、自分を律することが出来る人がタイプじゃなかったのか?

 

「俺でいいのか? 別に俺自分を律することは出来ないぞ?」

「……? 充分じゃないか?」

 

……俺はお前が思ってるより、いい人ではねぇよ。

 

だがまぁ。

 

 

 

 

「俺も、お前みたいなやつは嫌いじゃないしな」

「……!!」

 

百は目を輝かせる。

 

「約束、だからな!」

 

 

……その時初めて、百を可愛いと思った。





奇しくも、百→マオウガ→永遠で繋がるんですよね。間に挟まる主人公を作る気はなかったんですけどね。潰せ。

百ちゃん自体はマオウガに対して好感度は高かったんですよね。だから、こんなエンドになりました。もっとわかりやすく書けよ!!!(界王拳を使って殴り掛かる作者の図)

1番みたいルートは?

  • 王道の鉛筆ルート
  • やっぱりお前か斎賀姉ルート
  • 未成年交流通報待ったナシ秋津茜ルート
  • 一緒に幕末行こうね♡の京極ルート
  • 特撮で語り合うイムロンルート
  • 本当のもしもで有り得たディプスロルート
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