シャングリラ・フロンティア 〜神ゲーのモンスター共を天誅しに参ります〜   作:YY:10-0-1-2

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なんと3話目であり、初投稿です。
ユザパりたい衝動を抑え、描きました。

※あだ名をマコ君から、マー君に変えました。一体何シルゴンなんだ…


たかが蛇なんぞ、刀で押し天誅してやる

 

このゲームにはエリアボスと呼ばれるモンスターがいるらしい。

それは、次の街に行くために必要な……所謂、試練と言うやつであり、必要なことだ。

何しろ、全てのゲームにおける大切なこととは、「操作には慣れておくこと」である。

 

例えば、ロボットが主力のゲームにてロボットの操作の仕方がわからなければ格好の的となる。例えば、なんでも出来るが故に、何をすればいいのか分からない時だってある。

 

そういう風に、ゲームによって例えは違うが、結局のところ行き着くのは「慣れ」である。

 

「まぁ、シャンフロにおいてその「慣れ」を確かめる為にいるって考えりゃあ……いい相手ってことか」

 

俺はそう呟きながら目の前の蛇を見る。

 

跳梁跋扈の森のエリアボス…………貪食(どんしょく)大蛇(だいじゃ)

推奨レベル10の、推奨人数3人以上の巨大モンスター。

 

このゲーム、推奨レベルやら推奨人数やら出てくるんだな。とか、呑気なことを思いつつ武器を構える。

 

さて、今の俺の手持ちはコイツらだ!

 

初期装備の「剣客の鉄刀」!!

先程やっとドロップした「致命の刀(ヴォーパル・ソード)」!!

そして「ゴブリンの斧」×2!!

 

さぁてどう挑んだものか。

 

「まぁこういうエリアボスって大体初心者用だし……な!!」

 

剣客の鉄刀を装備したまま走り出す。

貪食の大蛇……──面倒だから蛇野郎で───……蛇野郎は、俺が向かうと分かった途端口を大きく開けやがった。

その上を飛び越え、取り敢えず一回攻撃をぶち込む。

 

大きく畝ねるその体から飛び降り、再び一撃。さらにもう1発!

 

2ヒット、幸先上々……なのだが。

 

「武器の耐久値の減少ゥ〜!!?」

 

表示されたウィンドウを消しながら蛇野郎を睨む。

成程、この蛇野郎の装甲は高ぇわけだ。

 

ただ、このままだとジリ貧だ。

 

「蛇型モンスターっていうと……巻きつく、噛み付く、丸呑み、毒、脱皮……まぁここら辺がメジャーな攻撃手段だな、よし」

 

俺は武器を手に取る。

それは、赤黒く染まる刀、「致命の刀(ヴォーパル・ソード)」である!

 

「さぁて、クリティカル連発しまくって、天誅してやんよ!!」

 

その言葉に答えるかのように蛇野郎はこちらに迫る。

それを横にタップダンスのように回避しながら刀を構え、スキル『スラッシュ』を放つ。

 

「おっ、まず1回!!」

 

『CRITICAL』の文字は何度見ても心地いいが、倒せるまでに至っていない。

これでも一応ステータスの振りとかはきちんとやってるんだけどなぁ……まぁ、ゴリ押せばいいか!

 

「ゴリ押せ天誅!!」

 

とりあえず挨拶代わりの『刺突』!

蛇野郎は「キシャァァ」と声……鳴き声? を荒らげた後尻尾付近からヘドロのようなものを飛ばしてくる。

至近距離、当たる? のんのん。

 

「ギリッギリ!!」

 

()()()()()さんならこのぐらいの速度普通に放ってくるし、なんならもっとえげつないの飛んでくるだろうな。

故に、その対処を何とか出来てる俺にとってこんなもの朝飯前なのである。

とはいえギリギリである。

 

蛇型のモンスターがまさかヘドロ……多分、だが……糞をぶつけてくるとはな。

モンスターによって対処法が違ってくるとは、これまた面白いな。

 

「だが、終いだぜ蛇野郎」

 

俺は蛇野郎の脳天にジャンプし、刀を振るう。

脳天、その後に首に刀を突き立てて重力に従って下に堕ちる。

 

このゲームにおけるクリティカルはランダム発生ではなく、どうやらプレイヤーの攻撃が理想的な当たり方をした……。

もしくは急所に当たる事で発生する、のどちらかだろうな。

 

つまり、先程のジャンプしながらの斬撃も、この突き立てて堕ちる攻撃も、蛇野郎にとっては致命的(クリティカル)なわけである。

 

「さて、逝こうか。天誅!!!」

 

リキャスト時間は回復している。

『スラッシュ』を放ち終わったあと、蛇野郎は大きな傷口からポリゴンを噴出させながら倒れ、消えた。

 

エリアボス、貪食の大蛇……討伐完了だ。

 

「さて、次に進むとするか。武器の強化も兼ねてね〜」

 

流石に「剣客の鉄刀」はこの先使えないだろうが、この「致命の刀(ヴォーパル・ソード)」は中々にいい武器だ。

俺が使うに相応しい武器だろう。それに、強化のしがいもあると言うものだ。

 

「いや、しかし……こういう武器って普通の強化出来んのか?」

 

なんか、こう……神ゲーならば、特殊な強化条件とかありそうだけどなぁ……。

他のゲームでいえば、特定の鍛冶師がいるからそいつに頼め……とか。特定のモンスターのアイテムが必要、だとか……。

 

うん、細かいことを気にしてても仕方が無いだろう。

で、宿屋どこ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふんふ〜ん、マー君、シャンフロ始めたんだ〜」

 

紫色の髪を羽ばたかせながら、彼女は呟く。

そして、無意識の内に手に持っている槍に力を込めていた。

 

「じゃあ、()()として、お姉さんがご教授しちゃおっかな〜♪」

 

外道の1人が、嗤う。





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