シャングリラ・フロンティア 〜神ゲーのモンスター共を天誅しに参ります〜   作:YY:10-0-1-2

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 早速投稿遅れ初投稿です。


天誅狂いとレイドボス

 

 

「……ふぅ」

 

貪食の大蛇……蛇野郎を倒し、宿屋へ行きログアウトした俺は、水分補給とトイレを済ませた後に時間を確認する。

今は……12時か。まだまだ遊べるね。昼は2時頃……最悪、夜ご飯を思いっきり食べればいいか。

 

っと、メールが来てることに気づく。

 

 

 

 

件名:フェアクソクリア

差出人:サンラク

宛先:ハジュン=ヂカラ

本文:お前が速攻で投げ出したフェアクソクリアしたぞ! 中々にクソゲーじゃった……ほらお前もやるんだよ!!

 

 

 

「うーわっ……」

 

サンラクとは。

サンラクとは、とあるゲーム(ベルセルク・オンライン・パッション)で出会ったゲーム友達の事だ。クソゲーをこよなく愛すクソゲーマーとしてゲームをプレイしているやつだ。

フェアクソをクリアしたのかアイツ。ちなみに俺のフェアクソは最初のクソ要素で投げ出した。

 

「良くもまぁやったわ……」

 

 

 

 

件名:Re:フェアクソクリア

差出人:ハジュン=ヂカラ

宛先:サンラク

本文:よくもまぁやるわクソゲーマー様。二度とやらんわあんのクソゲー

 

 

……っし。ちゃんとメールは送ったし、やることをやった。

 

「さぁて、やらなきゃ行けないことはやんないとね!」

 

 

俺は再びVR機材を頭につけ、目を瞑る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ログインしたぞゴラァ!!」

「うわ、『逢魔刃(おうまのやいば)』だ!!?」

「げぇっ!? お前ら刀を持て! 死ぬ気で相打ち天誅だ!」

「無駄無駄天誅」

 

 

刀を構えてすぐさま目の前にいるプレイヤー共の脳天をぶち抜く。

そのまま回るかのような形で周りにいる輩を全て切り伏せる。

俺の刃からは逃れられないのだよ……。

 

俺はケラケラと笑いながらふと、目の前を見る。

 

「……やぁ」

「……奇遇っすね、レイドボスさん」

 

レイドボス、ユラ。

幕末というゲームもランクというものがある。そして、ランクに乗る人たちのことをよくランカーと呼ぶ。

ランカーはアホだ。別ゲーで唱えるなら、普通のプレイヤーが死にゲーをよくやっている人ならば、ランカーはチーターを普通の標準装備で殺せる。っていうか、それをやってのけた。

 

チート騒動に関しては、「チートに完全対応したランカー陣が、埒外の動きをするチーター達をチートに頼らない素の実力で徹底的にボコボコにしてチーターの精神を圧し折って退散させ、ランキングも通常時と全く変動しなかった」という逸話が残っているほどだ。

 

その1人であり、幕末というゲームにおいて俺がどう頑張っても()()()()()()と今でも考えるほどのプレイヤー……。

 

つけられたあだ名は『レイドボス』。

 

「となり、いいっすか?」

「うん、構わないよ」

 

一説によればレイドボスさんは独特の「リズム」を持っているのでは、と考えられているらしい。

要するに即興で更新され続ける楽譜だ、音を外したり緩急が狂えば天誅される。マジかよ終わってるな。

 

俺は、そのリズムを崩さないように会話を続ける。

 

「ええっと、最近どうっすか?」

「ぼちぼちだね」

 

……よし、セーフ。

この問いは正解だったようだ。ちなみにアウトだったら既に俺の首は飛んでいる。怖すぎだよホラーかよ。

 

「君は?」

「うーん、最近は新しく始めたゲームにハマってますねはい」

 

セーフ。

 

「ここに来るの?」

「いや、ここには毎日来ますよ。ゲームしつつ幕末やる感じで」

 

セーフ。

というか、いちいちセーフとかアウトとか確認しないといけないのマジで死んじゃうわよ。

因みに、レイドボス語とでも言うべきレイドボスさんの話し方は、基本的に名詞が抜け落ちている。

 

「よし。じゃあそろそろやりますか」

「……だね」

 

一瞬の静寂。

瞬間、錆び付いた刀と俺の持っている赤色に光る刀『隻赫陽光(せきせきようこう)』が火花を上げて弾かれる。

 

一瞬、もはや見えない。

 

「……さぁて、何回目の挑戦だったかなぁ……」

 

俺はレイドボスさんと幾度となく戦った。

『俺たちの勇者』と並んでレイドボスに対抗出来る人物として、俺もランカーとして名を連ねている。

 

「さぁ、いざ参らんぞ、ユラ。絶対不動の1位殿」

 

俺の口調が変わった瞬間、レイドボスさんの頬が緩んだ。

 

「さぁ、主の為の我が本気だ。存分に味わうがいいぞ」

「行こうか」

 

レイドボスのスイッチが入る。

対して、俺のスイッチは、とっくのとうにフルスロットルだ。

 

さぁ行こうぜ刀共。

 

レイドボスをたった一人でぶちのめしてやらァよ!

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