シャングリラ・フロンティア 〜神ゲーのモンスター共を天誅しに参ります〜 作:YY:10-0-1-2
マオウガと鉛筆の過去が明かされる……!
そんな訳で初投稿です。
天音永遠。カリスマモデルとしての地位を確固たる物にし、雑誌や記事でも引っ張りだこの女。
あらゆる不意打ちの撮影でさえ、どこから撮ったとしても『ベストショット』にしてしまう圧倒的な美貌と顔立ちは、ファンの間で彼女を『神格化』する熱狂的な連中もいる程。
ちなみにそれは特技らしい。ハハー、意味わかんねっ。
絶賛、10代女性達に爆発的な人気を受けている……。
これが表の顔。裏はとんでもねぇ
人が派手に爆散する光景に「た〜まや~」と言えるタイプのド畜生であり、基本的に他人を駒として扱う。
策謀によって自分の思い通りに人間たちを動かすことを快楽としている、根っからの黒幕気質で刹那主義の享楽家。
しかも、
恐怖の『鉛筆王朝時代』を築き、単なる一プレイヤーでありながら、全プレイヤーからラスボスを遥かに超える裏ボス扱いされる存在「
ちなみにTRPGをやると積極的に神格とフラグを立てて盛大にSAN値を減らし、ノリノリで発狂ロールを演じる狂人ルーニータイプだ。
そして、何よりも……
「いやぁ、コッチでも「
「……うっせ」
俺のプレイヤーネームである「マオウガ」の由来となった女だ。
元々は、「魔王」なーんて言葉、使わなかった。
小学生だったか、中学生だったか……時間なんぞ覚えていない。
ただあるのは、コイツのせいで問題を起こしたということだ。
少し、昔の話をしよう。
俺の住んでいる街に、小さめの公園があったのだ。
それこそ、遊具も少なく、子供もあまり居ない……だが、通ればそこそこの確率で遊び声が聞こえてくる。そんな公園。
そんな公園に、コイツはいやがった。
コイツとは、小学生からの縁がある。
家が近くて、尚且つ親が知り合いであり、まぁまぁ会うこともあった。
公園にいるなんて珍しいな、とか思っていた矢先……鈍い音がしたのだ。
……永遠が、同級生に蹴られたのだ。
何をしでかしたのかなんてわかる事だ。どうせ、相手を不快にさせるようなことをしたのだろう。
ゲームにおいて為す術なく叩き潰される人間を嘲弄することは、無意識レベルの口癖になっているほどの女だ。
だからといって、ヒーローの如く助けに行く義理もない。
面倒事が嫌い、という訳では無いが極力避けたい人間ではあった。だからこそ、無視しようと思ったのだ。
「……」
「…ぁ……」
お互いに目が合った。
目には、涙を溜めて。まるで助けを求めるかのような、そんな顔でこちらを見ていた。
それを見て、何を思いだったのか走った。
そこからは、あんまし覚えていない。
覚えているのは、警察かなんかが来たことだ。手には、少々の血がついていたり、何かやらかしたなとか思っていた。
……曰く、「相手の顔面に飛び蹴りした後、馬乗りになって顔面を殴り散らかした。さらには、その相手と共に居たガキも殴りまくった」とか何とか。
今思えば、なんでそこまでやったのか、と問いたい。
1つ言えるのは、俺が「魔王」なんぞ呼ばれる事件であった、という事だ。
そして今でも後悔している。
「なんで、あの時の殴った感触を覚えていないんだ……!」
「あぁ、そこなんだ……」
だってそうだろ。
人を殴るだなんてそうそう無いぞ。
ん? 何だかラブコメに行きそうだったって? 冗談はやめてくれ。忘れちゃいないか? 俺も外道だぞ。
「と、いうかお前いたのか……」
「そりゃ、マー君にシャンフロ勧めたの私だからね」
そういやそうだった。
溜息をつきながら、俺は永遠にフレンド申請を送る。
すると、永遠がまるで鳩が豆鉄砲を食らったかのような、そんな顔をした。
「……ん? どうした?」
「いや、フレンド申請……」
「なんか困った時とか、一人でやるの大変だろ? どーせ、俺の事こき使うんだったら、俺もこき使ってやるよ」
俺がそう言って拳を突き出すと、永遠は、何か口をモゴモゴしたあとに、拳を突き出してきた。
「マー君にこき使われるの、待ってるね」
笑顔でそう言われてしまった。
やはり、黒幕さんには勝てねぇな……