シャングリラ・フロンティア 〜神ゲーのモンスター共を天誅しに参ります〜 作:YY:10-0-1-2
「シャンフロとは、スキルゲーである」これは、間違いではない、というか、大当たりでもある。
何故ならば、シャンフロには数多ものスキルがあり、考察クランで有名の『ライブラリ』でさえ白旗を上げるほどである。
さて、我らがマオウガ=ドキは何をしようと言うのか?
スキル開拓である。
スキルは、条件を満たせば即進化・習得ではなく、レベルが上がるときに条件を満たしていれば進化・習得する。
つまり、戦闘が終わらない限り進化・習得出来ないのだ。
……彼は、それを
知らないで、スキル開拓しようとしているのだ。
「おりゃぁぁぁ!!!」
マオウガは、スキル『スクーピアス』を打ち込み、離れて次に使えるスキルを確認する。
そして、使えるスキルが少ないことに舌打ちする。
(チッ、スキルが少ねぇ……開拓しようにも、何が条件か分からねぇ……)
そもそもスキル開拓するためには戦闘終了を発生させなければならないのだが。
マオウガは、立ち上がり、1口ポーションを挟む。
その後、リュカオーンの攻撃を『スライドステップ』で避けながら攻撃する。
縦に斬る、横に斬る、真っ直ぐ突く、袈裟斬りを放つ、逆袈裟斬りを放つ、今度は上段に突きを放つ、下段にも突きを放つ、風が靡くのを感知して避ける、縦に斬る、逆袈裟斬りを放つ、……。
自身がやれる攻撃を全て放つ。
何もかもを放つ、自身の全力を持って放ちまくる。
リュカオーンにとってそれは、『うざったいもの』であった。
リュカオーンは硬い。毛並みが、である。だからこそ、攻撃が効かないのに、抗おうとする目の前のマオウガにイラついていた。
だからこそ、何度も腕を振るい、何度も噛みつき、何度も何度も攻撃をし続ける。
だが、目の前の
黒き夜の女王は、その行動にキレていた。
「ほれほれほれ!!」
スキル『ループスラッシュ』にて、前脚を斬り続けるマオウガ。
右足による斜めからの攻撃を何とか弾き、後ろに吹っ飛ばされながらも踏ん張る。
だが……
「チッ、お疲れ様。3つ目の
耐久値の限界が来た
「やれやれいよいよ、マズイな……」
マオウガの武器は、
既に、
(初戦からこんなに扱われて……哀れ湖沼の短剣……)
マオウガはそんなことを思いながら最後の刀である旅人の鉄刀を取り出してリュカオーンと向き合う。
リュカオーンは、食いちぎろうと駆け出す。
「ここ!!」
『ジャストパリィ』を発動させて怯ませ、『スクーピアス』で顔面を貫こうとするマオウガ。
だが、やはりカチカチと音を立てて刃は通らない。
舌打ちをして、後ろに仰け反り攻撃を躱す。
リュカオーンの右前足の踏み付け、続いて左前足の横払いを躱わしもっと後ろに飛ぶ。
壁に背中をつけ、万事休す……かと思えば、リュカオーンが口を開いた直後に、壁を蹴ってリュカオーンの顔に刀を振るいながらリュカオーンの横に降り立つ。
「スタミナが限界だチクショウ!!」
マオウガは叫ぶ。
リュカオーンは、再び走る。
「もういっちょ……!」
マオウガは、武器を構えてリュカオーンの攻撃を待つ。
リュカオーンが口を開き、マオウガが刀を突き出した時……
「……は??」
リュカオーンの顔は黒く
何が起きたのか、何が起こったのか、何をされたのか?
それを考える暇などなく、リュカオーンの牙が彼の左腕に突き刺さり、左腕は肩より先を噛まれ、肉が裂けるように、轢き千切られた。
「……?」
いきなりの事に、思考回路が一気に停止する。
その後に、彼は徐々に理解し始めた。
(……あぁ、そうか……躱されたんか……畜生……マジか……)
右腕の損失と同時、右肩の在った場所からは血の色に似せた赤のポリゴンが噴出し、自身の
だが、彼はまだ諦めていなかった。
リュカオーンが勝ち誇ったかのように息を吐いた後、目に鋭い痛みが走った。
それを食らって、リュカオーンは鳴き声とも、悲鳴とも思える声を上げた。
「……スクーピアス、幸運、最高だね……」
彼は、HP1で耐え、無理やり脚で地面を蹴ってリュカオーンに飛び、右目に剣客の鉄刀をぶっ刺したのだ。
今度はマオウガが勝ち誇ったかのような顔をする。
「やっぱ目ぇ弱点じゃねぇぇかよ!!」
ベロを出して、剣客の鉄刀をインベントリに仕舞った後、リュカオーンの右腕が振り下ろされるのを見て……
暗闇の中に飛び込んだ。
ゼッタのステータスって?
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か弱いに決まってんだろ!
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いや、意外と魔法系統なのでは……?
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なんか武器持ってそう(小並感)
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うるせぇ!パワー!パワー!パワー!!!