シャングリラ・フロンティア 〜神ゲーのモンスター共を天誅しに参ります〜 作:YY:10-0-1-2
ファステイア宿屋。
夜の帳が街を包み、街灯が揺らめき…………
「なぁんて言ってられっかよォ!!」
俺は飛び起きた。
そして、溜息をつきながらアイテム欄を見る。
「……よし、とりあえず大丈夫そうだな……あぁ、武器落とさなくてよかったわ……」
一旦ほっとする。しかし……と、僅かな灯りの照らす部屋で、先程の死闘を思い出す。
攻撃、防御、スピード……その全てにリュカオーンに圧倒的な力の差を見せ付けられた。
チクショー!! ムカつくゥ!!
とは言ってももう1回再戦できる訳では無いし、それにもう一度挑んだところで負けるのがオチだ。
と、言うわけでまた1つレベル上げする理由が出来た。
それに、負けてばっかではない。
「つまり、ウェザエモンとかいう奴はあれと同じくらい強いと思っていいだろう」
ウェザエモンがどんなヤツかは知らないが、リュカオーンの攻撃を飛んで跳ねて避けれるので、まぁ何とかなるだろう。
うむ。うむうむ。
「負けてばっかじゃいられないって訳よォ! ……ん?」
ふと、身体の違和感に気付く。
なんか、引っ掻き傷のような薄黒いタトゥー……みたいな、よく分からない傷跡みたいなのが出来てる。
それも、胴、左腕、脚についている。
……ナニコレ。
とりあえずステータス画面……。
・リュカオーンの
夜襲のリュカオーンは強敵をこそ好む。そこに善悪賢愚は考慮されず、ただ己の存在を示した者にリュカオーンは自身の呪いを刻みつける。
それは己の獲物であるという徴であり、傷跡の呪いより発せられる黒狼の気配は半端な存在に大いなる力の残滓を示す。
呪いは、黒狼を超える力にて解呪するか、黒狼を打倒する他に解く術なし。
「リュカオーンの呪いが付与された部位は装備品を装備することができません」
「リュカオーンの呪いを持つキャラ以下のレベルのモンスターはキャラから逃亡します」
「リュカオーンの呪いを持つキャラは他の呪いに対して強い抵抗を得ます」
「リュカオーンの呪いを持つキャラはNPCとの会話で補正がかかります」
……なるほど。
なるほどなるほど。
「ごめんなんて??」
つまり?
半裸を強制させられる胴、脚装備不可。さらに言えば左腕にも装備は出来ない。
常に格上と戦わなければならない雑魚敵逃走。
呪術師のバフ、最悪魔術師のバフを弾く可能性のある呪い抵抗。
……さて私のキャラは今初心者、中級者、上級者のどれに該当するでしょうか。
おおっと、詰みか??
「待て、待て待て待て待て、これまずい。いや、相当どころかとてつもなくマズイ」
この後、ウェザエモン戦だよ? 直ぐにウェザエモン戦だよ?
無理に決まってんだろいい加減にしろ。そもそも装備不可ってなんだよ!!
まぁ、まぁまぁ、置いておこう。これは、もうどうしようもならん。
クソゲー展開には負ける、あぁ無理だこれ。うん、投げ出そう。
もうひとつの……問題では無いが朗報。
「スキルポイントの計算が合わねぇ」
本来なら、1レベごとにスキルポイントが5貰えるはずだ。
で、リュカオーンとの戦闘前にレベル19だったのが、戦闘後には26まで上昇していた。
この計算だと、ポイントは35のはずなのだが、表示されているポイントの合計は55。おかしいねぇ。
もしかしてユニークモンスターに会うと特別なボーナスがはいる……?
「……考えても仕方がなし!」
スキル振りだぜ!!
◇◆◇
で、結果。
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PN:マオウガ=ドキ
LV《レベル》:26
JOB:戦士
SJOB:傭兵(二刀流)
4,500マーニ
HP(体力):45
MP(魔力):20
STM (スタミナ):35
STR(筋力):72
DEX(器用):45
AGI(敏捷):40
TEC(技量):45
VIT(耐久力):4
LUC(幸運):25
・スラッシュラッシュ
・スピンラッシュ → スピニングラッシュ
・スクーピアス → スパイラルエッジ
・ジャストパリィ → リペルカウンター
・スライドステップ → スライドムーブ
・ループスラッシュLv.1 → Lv.4
・アクセルLv2
左:リュカオーンの呪い
右:致命の刀
頭:なし
胴:リュカオーンの呪い
腰:隔て刃のベルト(VIT+4)
足:リュカオーンの呪い
アクセサリー:無し
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あの、僕はどうすればええんですか???
いや、正直の所、紙装甲は避けのテクで。
火力はクリティカルと手数で補うしかないだろう。あと、単純に強化してるから足りてそうではある。
……問題はこれをどう
あの人ユニーク関連については口うるさそうだしなぁ……そもそもこれって表に出していいものなの……?
というか、レベル上げどうしようかこれ。
俺より下のレベルのモンスターが逃げる以上、他のレベリング目的のプレイヤーからすれば迷惑以外の何物でもなく……
畜生! 「ソロで頑張るしかない」という結論に到達してしまう! おのれリュカオーン……!!
……しかし。しかしである。
「リュカオーンを倒せば……元に戻るんだろ?」
……説明からして、その通りなのだろう。
「なら、リュカオーンを倒してしまっても……構わんのだろう?」
さぁ行くぞこれからは逢魔時。
俺のシャングリラ・フロンティアは始まったばっかりだぜ……?
ゼッタのステータスって?
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か弱いに決まってんだろ!
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いや、意外と魔法系統なのでは……?
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なんか武器持ってそう(小並感)
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うるせぇ!パワー!パワー!パワー!!!