シャングリラ・フロンティア 〜神ゲーのモンスター共を天誅しに参ります〜   作:YY:10-0-1-2

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ゼッタちゃんのステータス、どうしようかしら……。
というわけで初投稿です。


さぁ歩を進めよ、鮫鯰を踏んで

 

 

もう縛りプレイは懲り懲りなんですけど。

とりあえず、俺はメインを進めることにする。うん。じゃないと頭がパンクする。

 

「さてゼッタ。俺は戻りたいんだが……」

「うん。行けるよ」

 

すると、門が出てきて扉が開く。

そこには、確かにセカンディルの風景。つまり、帰ってこれたわけだ。

 

「次の街に行こうかと思うんだが……」

「お兄ちゃんならやれるよ。私も手伝うし!」

 

ほほ、そう言ってくれると助かる……なんて??

 

『NPC「ゼッタ」からパーティ申請が来ました。受諾しますか?』

 

えぇ、マジか……。

このゲーム……多分だが、NPCが死ぬと復活できない……みたいな感じがする。

 

さて、どうしたものか……流石にこのままにはしておけないし……。

 

よし。

 

「分かった。ただし無理しない範囲で。何かあったらすぐ言うこと。いいな?」

「むぅ、お兄ちゃん、私の事子供扱いしてる?」

「ハハハ、ナニヲイウンダイオジョウサン」

 

 

俺は受諾しながらカタコトでそう話す。

まぁ、最悪俺が身代わりになれば、兎御殿に逃げてくれるだろう。うん。そうしよう。

 

さて、セカンディルを速攻で出て、四駆八駆の沼荒野に辿り着く。

ここは、エリアボスである泥掘り(マッドデック)が出てくるらしい。

 

「ゼッタ、しっかり掴まって俺についてくるか、そこで安全に見てるか、どっちがいい?」

「私、お兄ちゃんと一緒なら負けない気がするよ?」

「うーん、振り回されないようにしっかり掴まってなね?」

 

とりあえず、行きますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

その日、泥掘り(マッドデッグ)は戦慄した。

エリアボスとして、今日も陣取っていた。そして、プレイヤーが来たことで戦闘態勢に入る。

 

プレイヤーを倒すべく、真下から突き上げようと顔を出す。

瞬間、大きな痛みが走る。走る。

 

「ヒャッハハハハハ!! 来ると思ったぜ!!」

 

マオウガは、予想をしていた。

沼、そして泥掘り(マッドデッグ)という名前。そこから連想される攻撃方法。

尤も、シャンフロにおいてそれは時折意味の無い行為になる訳だが。

 

真下からの突き上げ、は既に予想の範囲内。

ならばとジャンプし、スキル『スラッシュラッシュ』を放ったわけだ。

 

あまりの行動にゼッタは若干引いた。それに対してマオウガは泣いた。

 

致命の刀によって体力を減らされた泥掘り(マッドデッグ)は、もちろん潜ろうとするが、それを許さないのもプレイヤーだ。

 

「オラ沈め、『スパイラルエッジ』!!!」

 

泥掘り(マッドデッグ)の横腹に当てるようにスキルを放つマオウガ。

泥掘り(マッドデッグ)の体力は徐々に削れていく。

だが、それでもなお、泥掘り(マッドデッグ)は沼地に沈んだ。

 

「チッ、沼地だと動きづらいな……」

 

マオウガは、周りを見渡しながらそう呟く。

 

泥掘り(マッドデック)は、横から勢いよく飛び出し、目の前のマオウガを潰そうとする。

マオウガは、それを見て『アクセル』『スライドムーブ』を使い、何とか前に避ける。

 

そして、その効果がまだ続いてる間に近づいて、スキル『スピニングラッシュ』を使い、泥掘り(マッドデッグ)に刃をぶつける。

 

「とっとと倒させてもらうぜ鮫鯰!!」

 

マオウガは致命の刀から、湖沼の短剣を手に持ち、腕を大きく振るう。

泥掘り(マッドデッグ)は、地面を持ち上げるかのように頭を沈めて思いっきり持ち上げる。

 

アクセルの効果はまだ続いており、それは沼地においても効果があるものになっていた。

頬にダメージエフェクトが出たものの、泥掘り(マッドデッグ)に対して大きな攻撃を行う。

 

 

泥掘り(マッドデッグ)は、その大きな身体を持ち上げ、まるで直立するかのような行動をとる。

そのままズドンと押しつぶすかのような動きをするが、マオウガはジャストパリィから進化したリペルカウンターで、カウンターして、怯ませる。

 

そして、泥掘り(マッドデッグ)に短剣を突き刺して、自身の体を上に持上げる。

そして、短剣を踏み台にして、泥掘り(マッドデッグ)の上に乗る。

 

「ううむ、実に綺麗な景色だ……なっ!!!」

 

脳天をぶち抜くかのように、致命の刀をぶっ刺すマオウガ。

 

もちろん、その痛みに耐えれるはずもなく。

 

「シギィィィィァァァァァァアア!!?」

 

泥掘り(マッドデッグ)は大きな悲鳴をあげる。

 

「よし、ゼッタしっかり掴まってろよ!」

「うん!!」

 

勢いよく顔面を蹴った後地面に脚をつけて止まるマオウガ。

ズズンと大きな音を立てて横たわる泥掘り(マッドデッグ)を見て、勝ちを確信する。

 

「よし、俺達の勝ち!!」

 

……そう呟き、気づく。

 

(……あれ、終了しない……?)

 

再び泥掘り(マッドデック)の方を見れば、既にそこに姿形はない。

 

「おいおい、マジかよ」

 

 

明らかに何か大質量が沼に沈んだ波紋はある、つまりまだ終わってない。と、脳内で考えるマオウガ。

瞬間、沼が大きく揺れ始めた。

 

「揺れてる!? 全体攻撃……即死……!! ゼッタ、ワリィ!!」

「へっ、お兄ちゃん!?」

 

ゼッタの首根っこをつかみ、沼の外へと放り投げる。

マオウガは、なんとかそこから抜け出そうとするも、沼の効果も相まってなかなか移動出来ない。

 

(ちっくしょ、AGIメタに加えてソロもメタってんのかこれ!? もしかしなくても発動した時点で確定で食らうタイプの特殊行動……!!)

 

泥の中を水の中を泳ぐように潜行するモンスター。

数秒間とは言え沼から直立する(・・・・・・・)事が可能である(・・・・・・・)ということ。

 

まるでパズルのように全てに合致が行く。

 

「あぁ、なるほどね……」

 

次の瞬間、足元が感覚が消失し、上から叩くハンマーの存在しない泥掘り(マッドディグ)のモグラ叩きによってマオウガの身体が宙に浮く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

泥掘り(マッドディグ)

鮫の頭、四肢が異様に発達した土竜の胴体、鯰のような髭を持っモンスター。このエリアボス最大の特徴は体力が20%を切ることで発動する特殊行動である。

 

地中深くに潜行し、沼を震動させる事で沼に足を踏み入れたプレイヤーの動きを強制的に止め、そして沼の中にいる者達からランダムに一人を真下から鼻先で思い切り吹き飛ばす。

 

一人で挑戦した場合、沼の中にいると確定で攻撃を受ける上にかち上げられた高さから落ちる事でほぼ確実に落下ダメージでHPを全損させられること、沼に入っていなければソロでもこの攻撃を不発させることはできるが動きが制限されたこのエリアでダメージ調整と沼からの離脱を両立させることの困難さから、このモンスターはプレイヤー達から二つの名を渾されている。

 

地形によるAGIへの露骨なメタっぷりと薄い装甲程度では難なく押し切ってしまうことから「軽戦士殺し」。

そしてもう一つが、一人で挑めばほぼ確定で即死攻撃を受ける事から……

 

「ソロ殺し」と呼ばれる。

ゼッタのステータスって?

  • か弱いに決まってんだろ!
  • いや、意外と魔法系統なのでは……?
  • なんか武器持ってそう(小並感)
  • うるせぇ!パワー!パワー!パワー!!!
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