シャングリラ・フロンティア 〜神ゲーのモンスター共を天誅しに参ります〜   作:YY:10-0-1-2

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最近はモチベが高いのでこのまま投稿。
というわけで初投稿です。


300リミット狂騒曲

 

ほぼノーモーションで放たれる地面から襲い掛かる槍と化したホーミング式の木の根。

本体から放たれた明らかに触れたらデバフ効果が付与されそうな漆黒の鎖を掻い潜る。

 

まず大前提として攻撃の一切はアレに通用しない。まずこれがおかしいだよなぁ……。

リュカオーンのようにスペックが違いすぎて歯が立たないとかそういうものではない気がする。

見た感じ、物理無効的なのかもしれないが。

 

この手の類は大抵それ以外の攻撃で倒すのが定石(セオリー)、というかほぼお約束であるが、魔法など一つも覚えていない俺にはコイツに1ミリのダメージも与えることはできない。クソゲー。

 

地面が不自然に黒くなった数秒後にヘドロが噴き出してくる。また新しい攻撃かよ!?

 

「……まずいな、相当まずい、とてもマズイ……!!」

 

5分間、5分間か。

生き延びるならば死に物狂いで逃げてればクリア出来るだろうがそうはいかない。

なぜなら、ヴォーパル魂とやらが関係してくるはずだからだ。

 

強敵に挑んで生きて帰る、ことが条件なのか知らんが、とにかくコイツに挑まなければならない。

そのまま避け続ければ確かにクリア、だがヴォーパル魂は下がるだろう。

 

つまり……

 

「だー!! ごちゃごちゃ考えてんじゃねーーっ!!!」

 

木の槍を刀で弾き飛ばして思考を一旦シャットアウト! そんでもって簡潔にしろ!!

 

二分現在の時点で同時に五本は発生する上にホーミング、リキャストも明らかに短くなっている。

つまり、5分ともなれば連続ホーミングとかやりかねねぇ。

 

覚える。いま、最低限可能なことを覚える。そして、それを弾けるかどうか……!!

 

新技……雷か! 発生から大体0.5秒後……。次は……木の槍! ネタ切れ!

火の玉、次に木の槍、間欠泉泥、落雷、魔力の鎖、瘴気の煙……そして近距離での物理攻撃!

 

……木の槍、魔力の鎖、近距離攻撃は弾ける! 火の玉、間欠泉泥、落雷、瘴気の煙は無理! 避け切るしかねぇ!

 

なるほど見えてきたぜちくしょう……!!

 

「はは、ははは、ハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」

 

木の槍が遅く見えてきた!

アドレナリンドバドバ、脳みそフル回転だぜ! こちとらオメェよりも速い攻撃してくる野郎と殺りあってんだぜコノヤロウ!

 

レイドボスさん……北鏖聖伐飛将軍サンタクロース……金剛灼熱阿形鬼と金剛凍結吽形鬼……あぁ、あのクソ鬼共、思い出したら腹立ってきた!!

なぁんでレイドボスさんと当千、メタルマシュマロ共と一緒に団結して天誅せなアカンのだ!!

 

許さんからな……許さんからな『紅蓮寧土(グレネイド)』……テメェ、攻略完了後、速攻で花火ぶっぱなして来やがって……!!

 

幕末じゃあテメェの攻撃なんぞ通用しないどころか、とっくのとうに死んでんだよ!

 

 

「おりゃああああ!!」

 

鎖を刀で振り抜き、目の前に活路を見出す。

うるせぇ、目の前塞がってんなら無理やりこじ開けるしかねぇだろ。

 

雷、着弾数は増えてる!

木の槍、もっと多くなってるし速くなってらァ!!

鎖、うるせぇ叩っ斬る!!!

間欠泉泥、走れば問題ない!!!

 

「杖……杖!?」

 

そうか、いま閃いたぞ!

 

 

 

 

ところでユナイト・ラウンズというゲームは、クソゲーである。

鉛筆と出会った場所がここである悲しみと同時に、俺に更なる進化を与えてくれた場所でもある。

 

それが、敵から武器を奪う、というものだ。

そもそもの話、敵から武器を奪うのは、言うは易しと言うやつだ。

もちろん相手だって抵抗するし、隙を晒すことになる。

 

だが、このゲームは以前紹介したようにドロップ率がクソ、故に敵から奪わなければいけなかった。

簡単に相手から奪うには? そう、武器を奪い攻撃出来なくさせるのだ。

 

この技を身につけてから俺はさらに強くなった。

主に、青二才共(幕末初心者達)に使い、武器を奪ってはい天誅。そんな感じだ。

もっとも、幕末では「斬ったほうが速くね?」となってしまったのもあるが、あまり使わなくなっていた。

 

だが、経験とは身体に染み込んでいるものだ。

経験と、知識……それは大きな武器となる。

 

 

という訳で、木乃伊魔術師(ルーザーズ・ウッズ)、お前杖寄越せ。

 

 

 

「どりゃあああ!! 寄越せオラァ!!」

 

刀を振り上げ、勢いよく腕をぶち上げる。

怯んだ隙に、杖に手を伸ばす……届いた!!

 

ユナイト・ラウンズユーザーアンケート「今後実装してほしい機能は何ですか」第一位、「手持ちの武器を奪い取られないためのロック機能」とまで言わしめたクソ要素で鍛え上げられた略奪テク! コツは揺らして毟る! 以上!!

 

オンドリャア寄越せ! 寄越した!!

 

 

一歩二歩三歩! ルーザーズ・ウッズから杖を奪うと、やはりコイツがないとダメなのか、先程までの魔法地獄はどこへやら、悲鳴を放ち、こちらに手を伸ばす。

 

嫌だなぁ、簡単にあげるわけないじゃないですかばーか!!

 

「さぁ、鬼ごっこの時間だぜ畜生ミイラ、あっ、木の槍は待ってくれ」

 

 

うーん、カッコがつかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おう、5分だ」

「! しゃおら!!」

 

ヴァッシュの声が響き、俺はガッツポーズを浮かべる。木乃伊魔術師(ルーザーズ・ウッズ)はヴァッシュが持っている……斬馬刀? のような刀で縦に真っ二つ…………えぇ……。

 

物理無効じゃなかったんか……?

 

「……確かにおめぇさんのヴォーパル魂、見せてもらったぜ」

 

だからヴォーパル魂ってなんだよ。

とはいえ、これで攻略出来たってことでいいんだよな? あー疲れた。

 

「見込み通りの人間だったようだぁな……いいぜ、おめぇさんをラビッツの【名誉国民】に認定してやるよう」

「えっ、あっ、ウッス!」

 

『ユニークシナリオ「兎の国からの招待」をクリアしました』

『称号【ラビッツ名誉国民】を獲得しました』

『アクセサリ【致命魂の首輪】が消失しました』

『NPC「魔妹兎ゼッタ」が正式にパーティに加入しました』

『ユニークシナリオEX「致命兎叙事詩(エピック・オブ・ヴォーパルバニー)」を開始しますか? はい いいえ』

 

うんちょっと待って欲しい。





・金剛灼熱阿形鬼と金剛凍結吽形鬼
本編未登場のイベントのひとつであり、「幕末史上最強最悪のイベント」。
金剛灼熱阿形鬼と金剛凍結吽形鬼をプレイヤー全員で撃破する、というレイド形式のイベント。
……だったが運営が大真面目にプレイヤー達に叩きつけた挑戦状であり、あのレイドボスさんをして何度もキルされたという超絶高難易度が特徴。
最終的にランカー全員が「一時休天誅」を結び、一致団結して共闘したことで二体の50メートル級ダイヤモンド赤鬼青鬼は撃破された。
なお報酬を巡って一時休天誅は速攻で破棄された。うーん、幕末。

レイドボスさん、当千、逢魔刻が手を合わせるとかいうサンラクも震え上がるクソゲーが見れた場所でもある。この三人相手に誰が勝てるんですか???




もしもシリーズ、待ってます
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=324550&uid=410751

このゲーム、カンストって……(震え声)

  • 9999ぐらい?
  • 1万は飛んでそう(白目)
  • 10万……?(遠い目)
  • 私のカンストレベルは53万です()
  • ↑そのさらに上……!?(100万以上)
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