シャングリラ・フロンティア 〜神ゲーのモンスター共を天誅しに参ります〜   作:YY:10-0-1-2

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100万以上かぁ……わァ……(ちいかわ並)

初投稿です。


(なが)すぎる(とき)終止符(フィナーレ)を、愛を込めて決着(ピリオド)を 其の漆

 

「なんつーか、ゲーム内でログインした気分だ」

「あっ、なんかそれ分かるかも」

「日常茶飯事だな……」

 

えっ、なんでって?

お前そりゃ、一日で幕末行ったり他ゲー行ったり神ゲー行ったりしてみろ。なんかもうテンションがおかしくなるぞ。

 

とにかく、俺たちは大まかなマップの形状こそ秘匿の花園と同じだが、目に映る光景は真逆の場所に立っていた。

一面に咲き誇っていた彼岸花は見る影もなく、枯れ果てており……というか、根すら残さず消えている。

夜のはずなのだが……あぁ、反転によって黒色が白に、白が黒色になっているのか。

つまりは、白い夜空に黒色の星が輝いている。

 

そして、目の前の墓と枯れ木……なのだが。

 

「あれか」

「あれだね」

「あれだよな」

「あれだよ」

 

俺たちはそれぞれ反応する。

 

錆があるわけでもない、ひび割れ風化しているわけでもない。

しかし、しかして……だいぶ年月が経ったのだろうと分かるほどの……そんな年物のようなものをひしひしと感じる。

 

そんな、そんな……侍は、()()は、舞い散る花弁を押しのけ静かに立ち上がる。

 

ダメだな。サンラクやオイカッツォ、そしてペンシルゴンが俺から距離を置いてる。

多分、すっごい歪な笑顔浮かべてんだろうなら今の俺。

 

俺は『華花の刀戦』を構える。

 

あぁ、その巨体からわかる。

その立ち方、刀を取り出すモーション、構え方、小さく鳴り響く駆動音。

その全てが俺を唆る、唆られる。

 

遠き日のセツナの恋人であり、ユニークモンスターであり、ヴァッシュ曰く「死に損ない」であるそいつは俺を睨む。否、俺達を睨む。

 

その水色のツインアイカメラを俺は見つめる。

 

あぁ、サンラク。悪いな初手は俺にやらせてくれ。

 

「墓守の、ウェザエモン……! 我の名は、マオウガ=ドギ!」

 

俺は刀を構えたまま、目を見開いて、可能な限りの威圧を放つ。

ウェザエモンは、そんな俺に動じず、構え、そして……

 

断風(タチカゼ)

 

「いざ、いざいざ、尋常に……」

 

首元に来るその刀を姿勢を低くして避けて、刀を振る。

 

「勝負っ!!!!」

 

その刀を持っている手に向かって刀を振るう。

っ、硬ぇ……ロボット、なるほどこれほロボットと間違えても仕方がない。

 

だが、その超速フレーム、俺達からしてみれば……!

 

回避可能(よけれる)!! ないし、反撃(カウンター)出来らァ!!」

 

俺は全力を持って、ウェザエモンの頸に向かって刀を突き刺した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マジで初見一発で避けたよマー君……」

「しかもいまカウンター決めなかったか……?」

「……で、俺達はどうする?」

 

暴風……否、暴刃圏(・・・)となった墓守のウェザエモンを避けてカウンターするマオウガを見てドン引きする3人組。

それはそれとして、と苦笑いを浮かべていたオイカッツォはペンシルゴンに問う。

 

ペンシルゴンは顎に手を当てた後、伝える。

 

「私は「準備」を始めるから、カッツォ君とサンラク君はあらかじめ持たせたアイテム持ってスタンバってて」

「あいよ」

「ん……了解……!」

 

駆け出したオイカッツォとサンラクから早々に目を離し、ペンシルゴンはその場でアイテムをインベントリから取り出す。

それは、黄金に輝く天秤であった。

 

「頼むよ天秤ちゃん……! この戦いは君にかかってるんだからね……!」

 

ペンシルゴンがそう語り掛ける。

物体に人の言葉を理解する能力はまずない。だが、だが……天秤はペンシルゴンの言葉に応えるように、キラリと光る。

 

ペンシルゴンが準備中の間、サンラク達はマオウガに注目する。

 

マオウガは刀でカウンターしながらも、残り数センチズレれば当たるだろう距離でギリギリ、紙一重で避ける。

 

マオウガは口を開く。

 

「へい、こーたい!! きっちぃ!!」

「情報!」

「死ぬ気で逃げ回れ!! 集中しなきゃ死ぬ!!!」

 

サンラクはそれを聞き、ニヤッと笑った後に自身のインベントリから帝蜂双剣を取り出す。

 

サンラクと入れ替わるかのようにマオウガが後ろに後退。

マオウガはそのまま走って、なんとかペンシルゴンの隣に立つ。

 

「……っぶね、ははっ、あれ作ったやつ殴っていいだろ」

「……だね。あれはさすがにキツイよね……」

「ほんと。で、それが切り札ってやつ?」

 

マオウガが天秤を見る。

ペンシルゴンは頷いてマオウガを見る。

 

「ねぇマー君、あの刀……使うのにステータスポイント幾つ必要?」

「……幾らまで行ける?」

「……張って300」

「よし、それだけありゃあ充分だわ」

 

マオウガはゆっくりと笑い、刀を見る。

 

「STR200」「DEX100」「TEC80」

 

それらが指し示すのは、明らかなレベルの差。

普通ならば、絶対に使えないであろうこの場で。

 

「俺らは勝つぞ……ペンシルゴン!!」

 

ゆっくりと、しかして勢いよく。

 

「あぁ、行こうか!」

 

ペンシルゴンと共に、微笑むのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 

ははーん? こいつさては畜生だな??

 

俺は若干ながらピキピキと青筋を浮かべて考える。

あっ、オイカッツォとサンラク変わった。

本来ならば必死に避けまくっているオイカッツォに「えっ、避けるしかないんすか? 俺カウンターしましたけど?? 俺もサンラクも出来てますけど? おっひょひょひょひょ(笑)」と掛かりたいところだが、今回ばかりはそうも言ってられない。

 

こいつを簡単に三行で説明してやろう。

 

 

 

 

 

速い

 

硬い

 

強い

 

 

 

 

 

うんクソ。

 

俺は幕末エンジン、とどのつまり、シャンフロとかいう神ゲーよりももっと遅くに出た物理エンジンに慣れている訳だが。

生憎、この神ゲーエンジンにはまだ対応しきれてはいない。つまり、今だ100%の領域に達していない。

 

というより、幕末エンジンに慣れすぎて100%適応するなんて無理なわけなんだが。

 

とにかく、幕末エンジンをここに持ってこれたとしても、コイツとタイマンで勝てるかと言われたら絶対無理だろう。

 

レイドボスさんのいい勝負だ。

 

雷鐘(ライショウ)

 

一秒で五発の即死ダメージ確実の落雷、それが五秒間。あまりにも狂った(DPS)な訳だが、俺はそれを全力で回避しつつ相手をよく見る。

 

と、いうのも俺の持っている刀が優秀だ。

 

リキャストタイムの短縮。

ほんのちょびっとしか変わらないのだが、それでも充分強い。

5秒が4秒になった、と聞けば大して変わりないじゃないかと思うだろうが、1秒が0秒になったと聞けば話は別だ。

 

つまりは、打てたもん勝ちなのだ。

スキルは技、己の御業、ならばそれをはやく使えて、尚且つ、優秀であれば。

 

「そりゃあおめぇ、使うだろうがい!!」

 

スケートフットを上手く活用してサンラクに向かう。

サンラクは俺に気づくと、すぐさまバク転して俺と変わる。

 

断風(タチカゼ)

「『パリングプロテクト』!!」

 

本来は攻撃を弾きその攻撃の5%のダメージを与えるカウンタースキル、パリングプロテクトでなんとか軌道をズラす。

というか、まっじで全然効かねぇ!!

 

入道雲(ニュウドウグモ)

「っぶね!!」

 

なんとか前転し、避ける。

その隙に、背後に回って……!

 

「致命刃術【水鏡の月】!」

 

攻撃判定が後ろになるスキル。

顔面だろうがなんだろうが、あいつの動きを止められるならなんでも使ってやらァ。

 

断風(タチカゼ)

「ちっ、その距離はまっジィ!!?」

 

なんとか無理やり体勢を変えて避ける。

そんな俺に無慈悲な斬撃。

 

「グベラッ!?」

 

俺は、視界が真っ暗に……

 

「ならないんだなぁこれが!!」

 

俺は顎を蹴り砕くかのようにバク転キックを噛まして避ける。

 

「スイッチ!」

「あいよ!!」

 

オイカッツォと変わる。

っぶねぇ……オイカッツォが復活アイテムである「再誕の涙珠」を投げてなきゃ死んでた。

 

というか、即死してくる時点でお察しだけどな。

 

さぁてどうすっかなぁ……。

 

 

 

あっ、オイカッツォ死にやがった。おいおい、何分も稼いでねぇぞ!!

 





作戦、そして……

もしもシリーズ、待ってます
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=324550&uid=410751
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