シャングリラ・フロンティア 〜神ゲーのモンスター共を天誅しに参ります〜 作:YY:10-0-1-2
初投稿です。
※TAP10KA様、レイ・ブラドル・ドラニス様、評価☆9ありがとうございます!!
「まだ10分も経過していないのか……」
「誰も脱落していない、という点では歴代最高記録だよ」
「1時間とかだったら流石に無理ゲーだぞ」
「それを踏まえて20分……多く見積もって30分間がリミットなんじゃないかと思ってるんだけど……」
後ろに下がったサンラクと、天秤の準備をしているであろうペンシルゴンがそんな会話をする。
俺はオイカッツォの補助に回りつつ、時間を確認する。
確かにサンラクの言う通り、まだまだ10分は……もうそろそろ10分じゃねぇ?
俺はペンシルゴンの方を向いて……ペンシルゴンもこちらを向いて、頷く。
「10分! カッツォ変われ!」
「あいよ!」
俺はオイカッツォの背中から飛び出して、新スキル『牙突』を繰り出す。
『牙突』は、その名の通り牙……というより、刃を突き刺す技で、『ドリルピアッサー』とは違い、ヒット数が下がったが、その分威力と素早さと後隙のなさがある。
ウェザエモンの脳天に『牙突』を叩き込んだ後は、やはりと言うべきか、こちらにヘイトが向くためになんとか攻撃を避ける。
さて、ここからなら……
「
錆び付いた声がそう唱えると同時に、5人しかいないフィールドの空白に幾何学模様が展開される。
それは、3Dプリンターの如く、地面から段々と姿を現して言った。
……なんというかこれは……。
「馬……?」
「形状的にはそうとしか言いようがないし」
「足の生えたダンプカーだろどう見ても!」
「私それ言ったよねぇ!?」
デスヨネー。
ペンシルゴンが言った言葉に内心頷きつつ、「
というか、アレ馬じゃねぇだろ。ダンプカーというか、5mはあるぞ。
……いよし、攻撃は読めてきたぞ……!!
「サンラク、スイッチ!」
「分かった!」
サンラクと入れ替わり、ペンシルゴンの元へと。
ペンシルゴンがカチャカチャと天秤に何かをしている。
「……なぁ、それってどういう効果なんだ?」
「えっとね」
曰く、これまでのプレイで集めたアイテム、更にはトレードや売買の結果集めた高額アイテム……それらを左の皿に乗せればスキルポイントが増える。
10万レートにつき1ポイントである。
……なにこれぶっ壊れ?
「おいペンシルゴン」
「ん? な……に…………?」
俺は全てのアイテムをペンシルゴンの目の前でばらまいてみる。
ペンシルゴンの方向きながら、準備体操のような感じで体を動かす。
「これら全部もっていけ。多少美味いモンあんだろ」
「えっ、いいの……?」
「いいんだよ、どーせまた
悪いが、俺のプレイスタイルはその場で全力でどんな手を使ってでも倒すこと、だ。
モンスターの素材とか、鉱石とか……そんなもんは後でも集められる。
こちらとらアイテム運の苦痛は慣れてんだ。このゲームの採取だと? そんなもん出ないよりかはマシだ。
「ほら、とっとと使え」
俺らがそんな会話をしていると。
「らぁぁいす!!?」
サンラクがこちらに飛んでくる。
そして、騏驎とオイカッツォが轟音ロデオを繰り広げている中、俺らとウェザエモンは黙り込んでしまう。
というか待て、なんでお前その刀持ってるの? というか、なんでこっちに……??
「
「うへぇ!?」
「馬鹿待て!!」
「やっぱりかよ!」
こう言う時のやって欲しくない事、というのはほぼ確実にやってくれるのが強敵の優しさだ。そんな優しさドブに捨ててろ。
ターゲットをペンシルゴンに変更したであろうウェザエモンの掴み攻撃? のようなものが飛んでくる。
サンラクが行動するも、攻撃モーションは止まらない。
ならば……!
「ぐえぇっ!?」
首の衝撃、身体の浮遊感、そして、世界の反転、視点の反転、頭の衝撃、世界な明転。
なんとか蘇生が間に合ったらしいが、とりあえず暫くはサンラクを祟ってやる。
「すまん!」
「ボォケェ!」
謝罪に中指で返す。
刀はウェザエモンに返したようで、まぁ確かにそっちの方が避けやすいか。
今までやれていたチャートが全部壊されるのは流石に精神が参るからな。
サンラクとバトンタッチで今度は俺が前に出る。
左上から放たれる袈裟斬りは左下側に避け、そのまま転がってウェザエモンが地面に突き刺した刀を足場に、思いっきり横に。
それを追いかけるウェザエモンを目の前に急停止、ウェザエモンの足の間を通るように身を低くしながらスキル『スケートフット』を起動。
そして、そのままスキルである『六爪鬼陣刃』を放つ。
が、やはりと言うべきか、うん……やっぱ効かないよね。
瞬間、ウェザエモンの刀が、否、攻撃がスローになった。