シャングリラ・フロンティア 〜神ゲーのモンスター共を天誅しに参ります〜   作:YY:10-0-1-2

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 エピローグということで初投稿です。

※追記:皆様のおかげでなんとお気に入り登録者様が500人突破致しました。本当にありがとうございます!!


エピローグ:蒼穹の天を穿つ

 

 

「んっくぅ、疲っれたぁ……」

 

VR機材を外す男。先程、神ゲーであるシャンフロにて史上初のユニークモンスター討伐を果たした1人、マオウガこと桜依 舞刻である。

 

舞刻は腕を伸ばしたり足を伸ばしたりしてからカフェインをたっぷりと含んだエナジードリンクを飲み干すと、ぼふっと再びベッドに倒れ込んだ。

 

その目は既に死にかけの目であった。

 

「流石に、疲れたな……このまま睡眠突入だぜェ…」

 

そう言いつつ、携帯を見る。

自身の部下からの通知や、推しの通知などを一通り確認した後に、ふと、目に止まったものがあった。

 

「……そういや、GGCもうすぐか…」

 

GGC……グローバル・ゲーム・コンペティション。

その名の通り世界中で作られた、作られる、作ることが決定した、作るから投資よろしく……なゲームの数々を紹介する一大イベントだ。

もちろん、舞刻自身もそれには注目していた。

最新のゲームの体験なども出来たり、なによりも情報の開示など、それらが全て詰まっているのだから。

 

彼自身も、そんな一大イベントに胸を踊らせていた。

 

「うーん、今年は今年で豊作になりそうなのかなぁ……」

 

シャンフロのおかげ……否、シャンフロのせいでゲームバランスは崩壊した。

アメリカの大手企業が億単位で金をつぎ込んで作った大作ゲームですら「ゲーム」でしかなかったのだから。

 

それに伴い、シャンフロもどきのゲーム達が集まるのだから、クソゲーも含まれるだろう。

サンラクのようなクソゲーマーではないにしろ、イカれてるゲーム(辻斬・狂想曲:オンライン)をやっている彼でも、そういうのは気になる。

 

とはいえ、それはまた別のお話。

 

「とにかく、身体休めないとだよなぁ……明日は……げっ、ちゃんと仕事あるし……」

 

ゲーマーの前に、会社員である舞刻。

再び欠伸をしてから、明日の仕事の内容を考え込みつつ、どんどんと眠気は襲ってくる。

 

「服のデザインは完成してる……後は、監修……その前に、頼み事とか色々と……」

 

何かをブツブツ呟きつつ、目を閉じていく。

彼が暗闇に意識を落とすのに、そう時間はかからなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女はスキップしていた。

既に様々なものがスッカラカン、な状態なのにも関わらずだ。

 

彼女は迷いない手つきでマオウガ、サンラク、オイカッツォ以外の全てのフレンド関係を破棄する。

 

「さぁこれで真っさらなプレイヤー……ペンシルゴンとして再出発かぁ」

 

彼女……ペンシルゴンはそう言った。

 

もはやその場所にロケーション以上の価値はない。だがそれは第三者の価値観であって、ペンシルゴンにとっては依然として大切な場所である。

 

「文字通りの素寒貧だからね、ここに来るまでに適当にゴブリンやらでお金稼ぎして買ったけど……今度来る時にはもう少しマシなものを用意するよ。NPCの花屋とか初めて利用したよ、あはは……」

 

彼女は……彼岸花の花畑に来ていた。

 

枯れて生命を感じさせない、しかしそれでも崩れ落ちてはいないその枯れ木の、いつも彼女がスポーンしていた場所にペンシルゴンは白い花で作られた花束を置く。

 

「見たことない花だからどんな花か聞いたらさ、笑っちゃうよね……セツナトワって言うんだってさ」

 

自然発生したそれは5分で満開となり、五分で枯れ落ちる地味に入手が困難なレアアイテムではある。

しかし、それは……1度アイテムにしてしまえば、一生枯れない花となる。

刹那を生き、永遠に残る……故にセツナトワと名付けられた虚構の花。それは、ペンシルゴンが「出来てるんじゃないか?」と疑うレベルの……展開であった。

 

彼女は立ち上がる。

そして、その髪飾りに触る。

 

彼女が例え虚構の存在だとしても。例え存在しないものだったとしても。例え……0と1で作られたデータの存在だとしても。

 

 

ペンシルゴンが、彼女を想うのに、なんら不自由はなかった。

 

「セッちゃん、私もう少しこの世界(ゲーム)を楽しんでみるよ……セッちゃんに出された「宿題」もある事だしね」

 

バハムート。

セツナが語ったそれを探す出すために、彼女はプレイを続行することを強く決意する。

 

「上等だよ、バハムートだろうがなんだろうが骨の髄まで白日に晒してあげるよ」

 

そして、と続けた。

 

「……マー君と、全力で楽しんであげるから!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

墓守のウェザエモン、基……ウェザエモン・天津気。

誓いで己を縛り、永劫を墓守として過ごした男が眠った。恋人の不器用を知るが故に、世界に刻まれる程の願いを抱いた女性の残滓(遠き日のセツナ)が役割を終えた。

そして、彼らを模した刀が、たった一人の人間……開拓者の手に渡った。

 

世界は次のステージへと進み、開拓者達は新たな未知に心躍らせる。新天地は開かれ、「()()()」が始まる。

 

深く、深く、深い。

底の海には、眠っている。何かが、眠っている。深淵、その深淵には、何かがいる。

……それと共に、何かが眠っている。

七つの穴が開かれた刀。その刀は、新たなる主を探すために、深き海の底に眠っている。

 

シャングリラ・フロンティアはさらなるヒートアップを迎え……次なる冒険は、すぐそこに迫っていた。





まだまだ続けますシャンフロォォォ!!!!!(テンションがおかしい)



もしもシリーズ、待ってます
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=324550&uid=410751

Q.他の幕末イベントも見たかったりする?

  • 書け!!!!(無慈悲)
  • 書かなくてええんやで…(慈悲)
  • リクエストさせてクレメンス(慈悲)
  • 面白いの待ってるね(超無慈悲)
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