シャングリラ・フロンティア 〜神ゲーのモンスター共を天誅しに参ります〜 作:YY:10-0-1-2
秋津茜と出会ってから少し経って。
俺と秋津茜はあの野郎共から逃げ切り、なんとか走り続ける。
「くっそ、ここまで走って出会えないとは……」
「どうしましょう……セーブも出来ませんし……」
いや、出来るところがあるはずだ。
……まさかあの城の中とか言わないだろうな? 流石にそれだと今から行くのキッツイんだが?
そこまで来て、俺らは大きな轟音に気づく。
なんだ、この物を破壊しながら突き進むような……いや、これ誰か戦ってる音じゃね?
俺と秋津茜は顔を見合せて、咄嗟に走り出す。
おおおおっ!! 間に合えーーっ!!
というか、あの馬鹿でかい音のせいで全くもってモンスターがいないなぁ……。
とっとと走り出すと、曲がり角に人の視線を感じ、武器を構えて止まる。
「あっ!? モルドさん、でしたっけ!」
「っ! 秋津茜さんと……なんで武器!?」
「あぁすまん、警戒心が高くなってた」
すまんな、デフォルトでそういう
◇◆◇
「うへ、うへへへへへへへへへ…………」
「……なにその、気持ち悪い笑い方」
「うおっしぇあ!?」
それに関してはどーかん。
俺と秋津茜、そしてモルドとルストとシークルゥは目の前できっもちの悪い笑みを浮かべているサンラクを見ていた。
目の前にドロップしている大量のアイテム……こいつまたなんか殺したな……。
「お、おうルストか……合流できてなによりだ」
「……あんな轟音を立てていれば、誰だって見に来る。まさか、あんな巨大なモンスターを倒すとは、思わなかったケド」
ルストがそう言う。
まぁまぁ、こいつがやってきたことに比べたらほら、こんなの優しいもんだぜ?
こいつがやってきたことと言えば、
さて、移動しつつ情報提供……と、来たところで周りを見る。
おーおー、大量に家を壊しやが……って…………?
僅か、一瞬。
瞬きによる瞼が下がり、上がるまでの一瞬。
仮想現実故、本来必要のない瞬きは人間としての本能が反射的かつ無意識的に行うものだ。
とはいえ所詮は瞬き、俺の視界が遮断されるのは一秒にも満たない一瞬でしかない。
……なのにも関わらず、目の前の倒壊していた家は……いや、そもそもここら辺にある壊れた全てが……
……システムリセット?
そんな馬鹿な! 有り得ねぇだろ! いくら神ゲーとは言え、そんな一瞬でリセットが入るものか! そもそも、リアルを追求してるんだから、そんな一瞬で直すなんてことしないだろ!?
俺は汗を垂らして、ふと、気づく。
……なんだ? 雪のようなものが、上に……?
上を見上げれば、真っ暗闇な空。空に、雪が積もるんだとしたら…………
……いや待て。
直す……なぜ? 直す? いや、どちらかと言えば『戻った』。
家々が、戻った。壊れたものから、戻った。
……雪が、『落ちた』のではなく、雪が、『昇った』。
魚。魚人共は? あの腐りきった顔を見ればわかる。死体のようなものだ。
死体が動いている。死体が『動かない』んじゃなくて、死体が『動いている』。
「……サンラク、確認だ」
「……なんだ?」
俺は汗を垂らしながら聞く。
「お前、どこで目覚めた?」
「……船の上。……戦ってた魚人共は魚になってた」
魚になっていた。
『人』という存在から『魚』に戻っていた、と。
……『死』から、『生』?
俺は地面を見て、触る。
土だ。……普通、海底ならば、土ではない。『砂』だ。なのに、ここは土で出来ている。
おい、おいおいおい!!
俺の直感は……俺の
「……『反転』……?」
雪が落ちる、反転すれば、雪が昇る。
死体、反転すれば、生者。
ならば、今俺たちはどうなっている?
そして、これは……誰の仕様だ? 答えは簡単だ。
ウェザエモンでの戦いを思い出す。
反転……そうか。そういうことなのか? ウェザエモンも、
「この海底都市は……いや、
クターニッドという化け物に、俺は冷や汗を垂らした。
………………
…………
……
アラバ、と呼ばれる
「人ならざる生きた魚」を反転させて「魚ならざる死せる半魚人」に変質させたものだとか。
さらに、サンラクが途中で出会ったという人魚も例にあげていた。
曰く、「人ならざる死せる魚」を「魚ならざる生きた人魚」に変えてしまうらしい。
それがここ、その屁理屈が通ってしまう都市、それが『反転都市ルルイアス』。
俺は頭を抱え込んだ。
「なるほど……なるほど、だから……クソ……あー、勝てるのか!!!?」
「クターニッドは己の住まいに人を招いてはその足掻きを見て無聊を慰めているんだ。ここから生きて帰るには、クターニッドを楽しませる他にはない」
「タコの目の前で盆踊りでもしろってか!?」
チャージャーでもしてろ! スナイパーでぶち抜くぞ!!
よし、一旦整理だ。
まず、目標。
クターニッドの討伐? 無理に決まってんだろ。死人を生者にするようなやつだぞ。
恐らく、
次にやること。
1つ、この反転都市にある四隅にある塔。そこに「封将」なる者がいるらしい。
つまり、この「封将」とやらを倒してやっとボスって感じだと思う。
2つ、未だ出会っていないゼッタとサイガ-0との接触。特に、ゼッタ。
さすがにこれで
3つ、リアル事情!! 終わり!!
「とりあえず纏めよう」
まずは、全員の時間確認だ。
俺とサンラクは同じくで、2日目〜4日目まで参加出来ない。
秋津茜、部活があるとかなんとかで3日目〜5日目まで参加できない。
モルドとルストも内容は明かさなかったが2日目、4日目、6日目が参加不可。
少なくとも話を聞いた限りの全員は最終日の7日目は参加できるようなので最終決戦たるクターニッド戦はなんとかなりそうだ。
サイガ-0は分からん!
……地面に俺はサンラクから貰ったナイフで地面にそう描き、頷く。
「よし、恐らくこれは情報提供戦……。何かあったら怖いんで、メールしましょうか」
「……メール? SNSじゃなくて?」
モルドの質問に、俺とサンラクは固まる。
…………あんまり、大人を舐めるなよ……(震え声)
盆踊り、チャージャー……おや?
チャージャー、スナイパー……おや?
投稿時間を決めたい
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7〜9時頃がいい
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10時〜12時頃がいい
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13時〜17時ぐらい
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時間なんて関係ねぇ! 出せ、出せ♡