シャングリラ・フロンティア 〜神ゲーのモンスター共を天誅しに参ります〜 作:YY:10-0-1-2
「は〜クソゲー!」
俺は自室でそう叫んだ。
ギャラクシア・ヒーローズというゲームにとって、対戦要素というものはぶっちゃけて言えば極論必要のないもの、贅肉だ。
では何のためのゲームかと言われれば、その本質は「ヒーロー体験」「ヴィラン体験」という結論に尽きる。
どれだけ「ヒーロー」になり切れるか、どれだけ「ヴィラン」になり切れるか。
それこそが、このギャラクシア・ヒーローズというゲームの本質だ。
ロールプレイング。プレイヤーがキャラクターになりきること、それこそがこのゲームにおける「最低限のノルマ」である。
……特定のファンからすれば神ゲーなのだろう。
「だが、しかして……あんの
やることなすことが全て鬼畜。
いうならば、ビルでジェンガというか、ビルでドミノ倒し、プラスで車をスクラップにして物理演算込みで俺を襲撃……馬鹿か、ヴィラン以上だぞ。
段階的に崩壊していくビルを背景に高笑う永遠、大量のNPCに「助けてヒーロー!」と纏わり付かれたところを…………やり口がえげつなさ過ぎてヤバいぞ……。
結局、永遠と何戦かして、俺らは再び集まった。
「メグも含めて聞くけど、このゲームを触ってみた感想は?」
「対民衆シミュレーションゲーム、バトル要素ありのね」
「箱庭タワーオフェンス、なおヴィラン限定」
「序盤ヴィラン終盤ヒーロー優勢のアクションの皮をしたシュミゲ」
うーわっ、なんか色々と捻った言葉ばっか出てくんじゃんこーわっ。
「……私も捻った感想を言わないといけないの?」
「メグはメグのままでいいんだよ、あの三人はニューロンに消せないバグがくっついてるだけだから」
「そ、そう……今の私がいいんだ……」
俺と永遠とサンラクは目を配せ合う。
「ねぇサンラクさんマーさんや、私達はこれに対してどう対応すればいいかな?」
「笑顔で中指立ててやればいいんじゃないか?」
「お色気天誅っていうものがあってだな」
「なにそれ知らん怖」
あー? 相手を釣って天誅すんだよ。誰がやるかって? 主に女アバター。だけどあの世界だとほとんど意味なしてないから意味ない技なんだよなぁ。
とにかく、ある程度イベント進めた中盤くらいのギャルゲーみたいな光景を見せつけられた俺たちは笑顔で中指を立てる。
「なんで無言で罵倒の限りを尽くされてるのか分かんないけど……とりあえず本格的な対策は明日として……ヘイサンラク、ちょっと一試合やんない?」
っと、ここでサンラクのご指名か……。
さてと、俺も俺でちょっと対人戦練習すっかなぁ……。
「さぁて、ここは繋がんのかなぁっと……」
◇◆◇
「繋がっちゃったよォ……」
俺は目の前の、すごく見覚えのある竹林を見つめる。
いやね、俺もまさかやるとは思ってなくてさ。カバンの中に色々詰め込んだんだけどさ。
やっぱし、自分のVRでやりたいよねってことで持ってきたんだけどさ。
……『幕末』、開けちゃった。
どうしよう。
どこに差し込めばいいとかは分かってたからいいんだけど、これ、俺怒られない……?
「う、うーん……か、カッツォになんとか言って……うん。そうしよう」
俺はカッツォに全責任をぶつけることを決意して、周りを見渡す。
はて、なんかのイベント中かなぁ……。いや、そんなでも無いな。プレイヤーの数が今の今までよりも少ないってだけで。
まさか、過疎ってくれるなよ。まだまだ俺たちはこのゲームを遊んでねぇからなぁ。レイドボスさんを天誅するまでは満足出来ねぇぞ。
っと。
「レイドボスさぁーん!! 遊ぼーーぜぇーーーっ!!」
おっ、来たなぁっ!?
俺は目の前……というより、俺の首目掛けて加速する刀を勢いよく弾き飛ばし、後ろに後退する。
すぐさまその顔を見て、ニヤリと笑う。
「……挨拶、無し?」
「無しで。ちょいと、試したいことも多々あってですね……!」
目の前のレイドボスさんがニヤリと笑う。
さぁてと。レイドボスさんは、シルヴィアとは違うタイプの怪物。俺は汗を垂らしつつ、それを舐めとる。
シルヴィアとも、アメリアとも違う化け物。
しかし、化け物には変わりない。だからこそのレイドボスなのだから。
つまり、どういうことか?
「天誅……っ!」
「おいで」
化け物と戦うにはァ化け物とやり合うんだよォォ!!!
The 力業。
Q.どれにしよう?
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