シャングリラ・フロンティア 〜神ゲーのモンスター共を天誅しに参ります〜   作:YY:10-0-1-2

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流星と猛禽類を叩き倒す作戦

 

 

やっぱあのビームおかしいよ。

朝五時半に起きた俺は練習がてらちょーっとしたNPCとやり合っていたのだが、ビームによって負けた。

ちなみになんのゲームかって? ハハハ決まってんじゃん幕末だよ。怖いね。

 

あんの京にいやがるクソNPCめぇ……なるほど海蘊藻屑が執念する理由が……いや、ごめん分からんわ。

 

そんなこんで支度してから俺は永遠からとても要らないものを貰ってしまったので、それを着込むことにした。

あーもうめんどくせぇなぁ……やる上で絶対邪魔だろこんなもん……。

 

カチャ、ぐいぐい、カチャカチャ、ギュッギュッ。

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………じゃあ行ってくるよ」

 

時刻は朝七時、俺たちよりも先に開始されるRwH6の世界大会へと向け出発するためカッツォは先に離脱することになる。

 

ちなみに言うと、サンラクはエナドリを貰っていた。もう中毒とかのレベルじゃなくねぇかなぁ……。

 

「あとお前も」

「はぁ、俺も?」

「お前もシルヴィアと対等に戦え(やりあえ)るんだから、頼むぞ……」

 

ちょうど一週間前に発売されたばかりという「ライオットブラッド・トゥナイト」

飲めば二日は眠れなくなる、というキャッチコピーらしい。合法とは。

 

「一応全員分用意してるけど」

「なんか眠気と一緒にお肌のツヤも持ってかれそうだから私はふつーのでいいかなー」

「わ、私は貰おうかしら……」

 

夏目……そっちは地獄への道やぞ……。

 

一時間後。

 

 

「なぁペンシルゴンさん、マオウガさんや、ここでクイズです」

「よっしゃどんとこい、私の灰色の脳細胞が黄金に輝くよ」

「それ既に黄金色では……?」

「なんか言ったかいマー君?」

「ウェっ!? 何も?!」

 

永遠よ、そんな怖い顔しないでくれ。……まぁ顔見れないんですけど。

ははは、なぜ分かるのかって? 拳が握られてるではないか。

 

「……まあいいや、さて問題です。今我々は周囲からなんだと思われているでしょうか」

「愉快なコスプレ集団」

「アホらしいコスプレ軍団」

「あっはっは、せめてボケろよ畜生」

「ボケれるかこの状況で」

 

「あ、こっち銃構えてもらえますかー?」

 

「ほらほらオーダー来てるよー? レイヤーたるものちゃーんと応えないと。はいはいそこローアングルならもっと右よってねー!」

 

ははは舐めやがって畜生。

格好が格好故に……カメラを持った来場者に「写真いいですか」と言われたのが運の尽き、ということか。

サンラクは変なカボチャ頭のロボット? 永遠は女騎士と言うか、よく分からない格好だし。

 

「すげぇ……ホーライだ!」

 

「あーはいはいこっち向けばいいのね、刀構えますよほれー」

「声が籠ってないよマー君。エビバディセイヘイ!」

「テンションおかしいんじゃねーの??」

 

俺はホーライ、と呼ばれる狐の面をつけた老人を演じている。何故こんなにも俺は老人を演じなければいけないのか。これから演じるんだぞ馬鹿が。

 

「んっふふー、どうよマー君、特にサンラク君! これから全世界規模でオーディエンスに見られながらゲームするわけだし、予行練習がてら撮影会してみたけど、パフォーマンスは維持できそう?」

「…………ヤンキーが猫を拾うといい奴に見える現象を狙ったか、策士め……っ!」

「あっれぇー結構私善意でやったんだけどなー……?」

「日頃の行いを鑑みて、どうぞ?」

 

どストレートな正論やめよっかって? ははは、我ら外道ぞ。そんなものないに決まってんだろタコ。

ちなみにコスプレ集団の仲間入りから逃れられた夏目はそそくさと会場へと向かっていった。

 

はー、はやくいこうぜ。とっとと行かねぇと、時間に間に合わなくなるぞ。

 

 

「なんというか……図太いのね、貴方達」

 

係員に大層怪訝な表情をさせてしまったものの、来たるエキシビションマッチに参加する片割れ「爆薬分隊(ニトロスクワッド)」のメンバーとして案内された控え室で、夏目がそういう。

言われてますよ。えっ、俺もってか? そんなわけねぇだろいい加減にしろ。

 

「私はほら、視線が多いほどパフォーマンスが上がる……的な?」

 

と、永遠が。

 

「俺? まぁ緊張してるにはしてるけど……フルダイブしたらそこまで気にならないんじゃね?」

 

と、サンラクが。

 

「見られようがどうだろうが、相手を天誅するには関係ねーわ」

「天……?」

「あー、そいつの頭の中相手を斬ることしか考えてないから放っておきなよ」

「そそ、こういうやつは放っておくに限る」

 

天誅すっぞコラ。

さて、と。俺と永遠、サンラクと夏目は永遠の持つ貸し出し品のタブレットを覗く。

 

「ゲーム方式は勝ち抜き戦、勝てばそのまま相手チームの次のプレイヤーと戦う事になる。つまり私達の裏目的を達成するために最も効率的な勝ち筋は時間をフルに使って一勝一敗することだった……」

 

一人頭一時間の時間稼ぎ、まぁそれはそれで良かったのだが。

それはある前提を必要とした策であり、そしてその前提はすでに崩壊している。

 

「まさかシルヴィアちゃんが三番手(・・・)で出てくるとはね……カッツォ君と対戦するなら絶対四番手だと思ったんだけどなぁ」

「しかも、アメリア・サリヴァンの方はその前の……特別枠だとよ」

 

つまり、シルヴィア戦が始まる前にアメリア・サリヴァンによる特別マッチがある、というわけだ。

 

シルヴィアとアメリア相手だと、永遠も夏目も多分動けない。つまり、俺がサンラクのどちらかが当たるのは必然。

さらに言えば、俺たち二人のうち、この格ゲー化け物共のどちらをやるか、だ。

 

「私が立案したとは言え笑っちゃうくらい難易度ハードだけど……それでもやるって決めた、その為に準備もした。やるだけやって遅刻したお馬鹿さんを間に合わせよう!」

「……ええ!!」

「んなら、やるか〜!!」

「応とも!」

 

係員が来たのだろう、ドアがノックされる。さぁ、派手に時間を稼ごうか。

 





Q.これって……
A.あぁ、アメリアがキレた!

Q.どれにしよう?

  • ペンシルゴンとマオウガの学祭ランデブー
  • 外道共との年越し祭り in オンライン
  • if 遍葬祭ルートの妄想劇
  • 幕末正月天誅祭(ポロリもあるよ!)
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