キノの旅ーthe Another Beforeー 作:時雨 照
茶色になっている道を、クレーターを背景にモトラド(※二輪車のこと。空を飛ばないものだけを指す。)が走っていきます。
「周りの国と戦争でもあったのかな。どう思う?エルメス。」
「今から行くのは国じゃなくて街らしいよ、キノ。そして、戦争があった可能性は高いだろうね。これだけ大きな穴を開けるには結構暴れないとだから」
そうして話しているうちに城壁にたどり着いたキノとエルメスは、どこの城壁にもある入国審査をしようとしたのですが、入国審査所がありません。どうやら出入りが自由なところのようです。
早速中に入ると、何やら騒がしい声が聞こえてきました。
「なんでおまえはいっつも大穴を開けて帰ってくるんだ!!」
「しょうがないじゃないですか!あのお城がなくなってしまったんですから…」
キノとエルメスの目に飛び込んできたのは、
そして、ロリっ娘を
「あれ、なんだと思う?エルメス」
「シッ!見ちゃいけません!」
エルメスが茶化しました。
しかしその声で向こうがこちらに気付いたようで、話しかけてきました。
「ん?見慣れない顔だなぁ。って、これバイクじゃねえか!」
「カズマ、カズマ」
「はい、カズマです。」
「バイクとは一体何ですか!?とてもかっこいいフォルムをしてるんですが!」
どうやらロリっ娘はバイクを知らないようです。
「バイクってのは…なんて言えばいいんだろな…馬なしで動く馬車みたいなもんだ。」
それを聞くとロリっ娘は目を紅く輝かせ始めました。
「ほほう!そんなものを持っているとは、あなたは何者ですか!?」
自己紹介を促されたので、キノはそれに応えます。
「僕は旅人のキノ。こっちは相棒でモトラドの、エルメス。」
「バイクとはちょっと違うモトラドだけど、ほとんど同じだと思っていいよ」
エルメスが補足を入れます。すると、
「ぎいえぇぇぇぇ!シャベッタァァァァァァ!!!」と、カズマがとてつもなく驚きました。そして、辺りがカズマを除く一同の笑い声で包まれました。
キノの旅×このすば
その後、一通り自己紹介を終えてめぐみんをエルメスに乗せた一行は、屋敷へと向かって行きました。
屋敷についた一行は、キノとエルメスを紹介します。同様に、カズマによる
キノとエルメスはこれ以上部屋がなかったので、カズマと同じ部屋になりました。
キノがお花摘みにと館を歩いていると、何やら音が聞こえてきます。液体の音のようです。
キノは『ソナタ』と呼ぶハンド・パースエイダー(銃器のこと。この場合は拳銃。)に指を触れさせ、音のする方へと近づいていきました。
音のする部屋のドアに耳を当てると、何やら声が聞こえます。
「あー!ちょっとそれ私のシュワシュワなんですけど!」
なんのことかと気になってドアを開けてみると、
キノには状況が理解できず、そっと扉を閉めました。そして、何事もなかったかのように再び歩き始めました。二度目にそこを通ると、アクアに見たことを話さぬよう泣いて縋られました。
キノの旅×このすば
キノが朝起きても誰も起きていませんでした。当たり前ですね。旅人の朝は早いのですから。
ちなみにカズマはオフトゥンでぐっすりで、邪魔をされなければあと4時間は寝ていそうです。
キノはキッチンへ向かうと、調理器具と食材を取り出し、勝手に調理を始めました。
しばらくして起きてきた皆んなに振る舞われた料理は、誰かさんが作った料理とは違い美味しそうなものでした。
さて、朝食を食べ終えた一行は街をキノたちと回ることにしました。
と言っても行く場所は限られているので、アクアが宴会芸を披露したりカズマがパンツ盗ったりするくらいでした。ちなみに、そのどれもにエルメスは大きく反応をしていました。
そして、ウィズの店で必要なものを買った後、キノとエルメスは街を出発することにしました。
すると、城壁を出た後に
「そうですか、そうですか!では、わたしが最後にプレゼントをあげましょう!」とめぐみんが
言いました。
「一体何があるんだろうねー」エルメスも嬉しそうです。
そして、めぐみんの声が響き始めます。
「異地より来たれり旅人よ、
エクスプロージョン!
めぐみんが叫ぶと、渦を巻く魔力が解放され、それはそれは綺麗でした。
一行に見送られながら去っていたキノとエルメスは、帰路の途中でこんなことを思いました。
「あのクレーターはアレが原因だったん だなぁ/だね」
遅くなりました 時雨照です。今回このすばとキノの旅をコラボさせてみたんですが、想像以上に文章が頭の中から湧き出てきてしまって、遅くなりました。今後も月一で投稿していくつもりですので、よろしくお願いします。
実はこれでも書きたいことを端折っているのはナイショ。