仮面ライダー猴鬼   作:ボルメテウスさん

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暴走せし魔化魍

共食いの童子の目撃情報を聞いた俺達は、目撃場所である河に到着する。

 

河では既に共食いの童子がオトロシの童子と姫を襲い、喰らっていた。

 

その姿はまるで赤い鬼の骨格を彷彿とさせる。

 

背中には片翼があり、それが威吹鬼によって破壊されたのは理解した。

 

「さて、始めるぞ、二人共」

 

響鬼さんの言葉と共に、俺達も同時に構えた。

 

「グオオオオオオッ!!」

 

共食いの童子は咆哮をあげると、俺達に向かって駆け出す。

 

その速度は想像以上に早く、瞬時に間合いを詰められた。だが、それに対する対策は既に決まっている。

 

俺達は各々がすぐに音叉と鬼笛を構える。

 

俺と響鬼さんは炎。威吹鬼は風。

 

各々が身に纏った物を振り払う。

 

共食いの童子が既に魔化魍を食い終わったのを見計らい。

 

響鬼さんは、その手にある音撃棒 烈火から炎を放つ。

 

放たれた炎は、その場にいる共食いの童子を纏めて燃やす。

 

赤い炎が共食いの童子を包み込む。

 

しかし、その炎もまるで何事も無かったかのように、一瞬で消え失せてしまった。

 

まるで炎を効いていないようなその姿は、異様な光景だった。

 

共食いの童子は未だに無傷な様子。

 

その眼には冷酷な光が宿り、まるで俺達の攻撃を嘲笑うかのようだ。

 

それだけではない。

 

共食いの童子は、自らの唾を吐き、それを2本の剣に変えた。

 

その唾液は一瞬で固体化し、鋭い剣となって手に握られる。

 

その動きは驚くほど迅速で、目を疑うほどの速さだった。

 

両手に剣を持った共食いの童子は近づく。

 

その眼には既に決意が宿っているようだった。

 

俺達はすぐに反応し、威吹鬼はすぐに音撃管で鬼石を共食いの童子の身体に撃ち込む。

 

その鬼石はまるで意志を持っているかのように、共食いの童子に吸い込まれていった。

 

「行くぞ、猴鬼!」「おうぅ!!」

 

響鬼さんの合図と共に、共食いの童子へと接近する。俺達の心臓は高鳴り、鼓動が激しく響く。

 

俺はそのまま穿つように、如意で突く。

 

如意は共食いの童子の体に深く突き刺さる。

 

響鬼さんは、そのまま音撃棒 烈火を振り下ろす。

 

音撃棒は共食いの童子の頭上に落下し、凄まじい衝撃が周囲を揺るがせる。

 

共食いの童子は両手に持った剣でそれを受け止める。

 

その剣には既に刃こぼれが見え始めていた。

 

しかし、それは俺達も想定内だ。共食いの童子もその一撃を防ぐために全力を注いでいた。

 

「威吹鬼!」

 

響鬼さんの言葉と共に、威吹鬼は音撃射を放った。

 

その音撃射はまるで流星のように共食いの童子に向かって飛んでいく。

 

それに反応するように、共食いの童子の体内にある鬼石は赤く光る。

 

その鬼石はまるで共食いの童子の体内で爆発寸前のように脈打っている。

 

しかし。

 

「倒せない、これは」

 

本来、魔化魍に撃ち込まれた鬼石が反応し、爆発するはず。その瞬間が訪れるはずだった。

 

なのに、まるで反応せずにいた。

 

鬼石はまるで共食いの童子の体内に完全に吸収されてしまったかのように静まり返った。

 

これは。

 

「適応しているのか」

 

困惑を隠せない俺達に対して、共食いの童子は俺達を吹き飛ばす。

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