威吹鬼の鬼石が効かない。
それを察した響鬼さんは。
「威吹鬼! 受け取れ!」
響鬼さんは、腰にある音撃鼓を威吹鬼に力強く投げ渡す。
その瞬間、音撃鼓が空気を切り裂きながら弧を描いて飛んでいく。
威吹鬼は一瞬驚いた表情を見せたが、すぐに冷静さを取り戻し、それをしっかりと受け止めた。
「猴鬼、分かっているな!」
「えぇ!」
それと共に、共食いの童子へと向かう。
共食いの童子は、両手に持つ剣をぎらつかせながら俺達に対応する。
その目には狂気の光が宿っており、一瞬も油断できない相手であることが伺える。
俺と響鬼さん、二人同時に攻撃を繰り出すが、その力だけで対応している。
響鬼さんの一撃は、童子の防御を突破しようとするが、その剣でぎりぎり弾く。
俺もまた、素早い動きで攻撃を繰り返すが、童子はそのすべてを剣で受け流す。
「このままじゃ埒が明かない!」
響鬼さんが叫び、その瞬間、俺たちはさらにスピードを上げる。
しかし、共食いの童子もまた、そのスピードに対応しようとしている。
その姿はまるで鬼神のように見え、一層の恐怖感を与える。
だが、俺達の攻撃は無駄ではなかった。
「威吹鬼!」
その声は戦場のざわめきを一瞬静める。
共食いの童子は一瞬の隙を見せる。
その瞬間、響鬼さんが目配せした。
俺達の攻撃によって共食いの童子の腹部が無防備になったのだ。
威吹鬼は即座に反応し、音撃鼓を手に取った。
彼の目には決意と緊張が混じっていた。その鼓動が伝わる音撃鼓は共食いの童子の動きを一瞬止める。
そして、音撃鼓が巨大化し、まるで壁のように立ちはだかる。
共食いの童子はその圧倒的な存在感に押され、動きを封じられる。
「行くぞ、猴鬼!」
響鬼さんの叫び声が戦場に響き渡る。
俺も即座に反応し、如意を構える。
俺と響鬼さんは同時に向かう。
共食いの童子の巨大化した音撃鼓に向かって、俺達は。
「爆裂強打の型!」
俺の声が森に響き渡り、周囲の空気が震えた。
響鬼さんはその隣で。
「筋斗雲の型!」
その声が風に乗って伝わり、共食いの童子の耳に届いた瞬間、緊張が一層高まる。
俺は息を吸い込み、一気に音撃鼓に向かって突き進む。
その突きは、素早く重く、まるで雷鳴のような速さで音撃鼓に直撃した。
響鬼さんも同じく、強打を二回叩き込む。
その音は大地を揺るがし、天を貫くかのような轟音が響き渡る。
二つの音が重なり、その結果、音撃鼓はさらに巨大化する。その瞬間、共食いの童子は苦痛に満ちた表情で悶え始める。
「ガァァ」
その絶叫と共に、爆散する。