俺は、その手に持つ変身音叉の音を鳴らす。
鳴らした音と共に、俺の姿は徐々に変わっていく。
金色の炎。
その炎を身に纏いながら、俺は、腰にある如意を手に取る。
それと共に、炎を、薙ぎ払いながら、そのまま、如意を構える。
「鬼?」「猿?」
そう、俺の姿が変わった事により、ヤマビコの童子と姫が俺の姿を見て、疑問に呟く。
対して、俺は。
「よぉーく、聞けぇ~‼俺様の名前は猴鬼!!てめぇらをこれからぶっ倒す鬼の名前だぁ!!」
「鬼?」「けれど、馬鹿だ」
「馬鹿馬鹿うるせぇんだよ!覚悟しやがれ!!」
俺は、その言葉と共に、如意を握り絞めながら、走る。
真っ直ぐと俺が向かった事によって、ヤマビコの童子と姫は、その手を構える。
「このっ!」
ヤマビコの童子は、そのまま俺に向かって来る。
その容姿と同じく、猿のような見た目をしている為か、爪で引っ掻こうと腕を振る。
けれど、俺はそれを如意で弾きながら、ヤマビコの童子に向かって行く。
「なっ!」「くっ」
俺の攻撃に、驚きを隠せないのか、ヤマビコの童子は後ろに後退する。
それと共に俺は、そのまま如意を地面に突き立てながら、その柄の上に乗る。
そのまま、突き立てた如意を軸にして、跳ぶ。
「でやっ!!」
そのまま、ヤマビコの童子に向かって、蹴りを喰らわす。
俺の攻撃を喰らったヤマビコの童子は、そのまま後ろに後退する。
同時に俺は地面に降りながら、再度その柄の上に乗る。
そして……。
「ふんっ!」
と、如意を捻るように回す事で勢いを着けると共に、真上へ跳び上がると同時に再び如意を構える。
今度は、そのまま、如意をヤマビコの童子に向かって振り上げる。
「なっ!くっ!」
俺の攻撃に対して、ヤマビコの童子は、その腕で防ごうとする。
けれど……。
「ぐあっ!!」「がっ!!」
如意に纏った炎によって、その腕が焼けると共に、そのまま後ろへと後退する。
同時に俺は地面に着地して、再び構えを取ると……。
「はっ」
と短く息を吐きながら、再度走り出し、そのまま如意で連続で薙ぎ払う。
「ぐわっ!」「きゃっ!!」
それを喰らったヤマビコの童子は、そのまま後ろに後退する。
同時に俺は地面から跳び上がる。
そして……。
「はぁっ!!」
もう1度、如意を振り上げると共に一気に振るう。
それによって先程よりも大きい一撃がヤマビコの童子へと炸裂し、その身体を弾け飛ばす。
「まずは一匹!」
そのまま、次はヤマビコの姫に目を向ける。
ヤマビコの姫は、こちらを警戒するように見ている。
「っ!」
そして、そのまま、逃げ出す。
「逃がすかよ」
それと共に、俺は如意に力を籠め、そのまま穿つように構える。
如意の、鬼石から、炎の棒が、真っ直ぐと。「はっ!」
そのまま、ヤマビコの姫に向けて走る。
同時に俺は如意を地面に叩きつけるように振るう。
それによって、地面が盛り上がりながら、その炎が真っ直ぐに突き進む。
「っ!!」
そんな俺の攻撃をヤマビコの姫を貫く。
それによって、ヤマビコの姫もまた、そのまま爆散する。
「さて」
この場で、ヤマビコの童子と姫は倒した。
あとは。
「出てきたか」
聞こえて来た音。
見上げると、そこにははザンバラ髪をした尾羽のあるゴリラやサルのような巨体の怪物。ヤマビコが立っていた。
「さぁ、やるぜぇ!!」
それを見ながら、俺は真っすぐと、ヤマビコに向かって、走り出す。
ヤマビコもまた、俺の存在を感じたのか、その腕をこちらに向けて、構えを取る。
「はぁぁぁぁぁっ!!」
そんな、ヤマビコに向かって、俺は駆けながら叫ぶ。
その巨体から、足音は凄まじく、まるで地震が起きていると勘違いさせる程の振動が、地面を揺らす。
「っ!」
そんな俺に対して、ヤマビコは、その巨大な拳を振るってくる。それを俺は避ける。
同時に振るわれた拳は地面に激突し、そのまま地面を砕くと共に土煙を起こす。
「うきぃぃぃ!!!」
俺は、ヤマビコの腕を足場にして、そのまま走る。
そのまま向かった先は、ヤマビコの顔であり、その顔に向かって、俺は如意で、思いっきり突く。
「ぐあっ!!」
それに耐えきれず、ヤマビコは倒れる。
それと共に俺は地面に降り立つと同時にもう一度走る。
「はぁぁぁ!!」
そんな俺の行動に反応するように、ヤマビコが立ち上がる。そしてそのままその腕を振るってくる。それを俺は避ける。同時に俺は如意を真上に投げると、そのまま飛び上がりながら、空中で回転し……。
腰にある音撃鼓を、そのままヤマビコに投げる。
ヤマビコは、その音撃鼓が巨大化し、そのまま押さえつけられるような形で巨大化する。
「音撃打・夢幻の型!」
それと共に、俺は如意を、真っ直ぐと音撃鼓に叩く。
鳴り響く音。
その音と共に、俺は如意で、そのまま自分の中にある音楽に合わせるように叩く。
叩き、叩き、叩きまくる!それと共に、音撃鼓の叩く速度が段々と上がり続ける。
それと同時に……。
「はぁぁ!!」
俺はそのまま上空へと跳び上がり、最後に叩きつけた。
それが、音の終わりを告げ、ヤマビコは爆散する。
「全く、おい、大丈夫かって」
そう、先程まで襲われた女を見る。
すると、そいつは、魔化魍の死体の葉を見ていた。
「おい、何をして「ねぇ」あぁ?」
「これって、一体何なの!!」
「えぇ」
まさかの問いかけに、俺は思わず後ろに下がる。
こいつ、魔化魍よりもヤベぇ女か。