深雪鬼がそう言う。
深雪鬼は覚悟を決めた顔をした。
俺と猫猫もまた同じ顔をした。
俺達はユキニュウドウの居場所まで向かう。
ユキニュウドウは二人の気配を感じたのか
「ガアアァァァァァ」
雄叫びをあげる。
「さすがに気づくな、さて」
それと共に、俺は懐から音叉を取り出し、そのまま響かせる。
響き渡る音と共に、俺は全身に纏う炎。
それが、周囲の雪を解かす。
「ふぅぅはぁぁぁ!!」
「ガアアァァ」
俺達はユキニュウドウに突っ込む。
ユキニュウドウは口から冷気を放つ。
俺はそれを受けながらそのまま突っ込む。
「うおおぉぉ!!」
俺は全身に纏う炎をさらに強くする。
ユキニュウドウの冷気を相殺し、そのままユキニュウドウの顔面に拳を叩き込む。
しかし、ユキニュウドウの厚い皮膚には効果が薄く、すぐに反撃の牙が迫ってくる。
「危ないっ!」
その瞬間、深雪鬼がユキニュウドウの背後に回り込み、音撃管・雪風で連射する。銃声と共に光弾がユキニュウドウの背中に命中する。
しかし、ダメージはあまりない。
僅かに視線を逸らすが、すぐに深雪鬼の方へと向き直り、巨大な鼻で地面を叩いて突進してくる。
「あぶねっ!」
俺は深雪鬼を抱えて、その場を離脱する。突進を受けた地面は大きく陥没し、雪煙が立ち上る。
「深雪鬼! 離れろ!」
俺が叫ぶと同時に、ユキニュウドウは鼻を伸ばして俺達を攻撃する。鼻の先端が鋭く尖り、まるで槍のように迫ってくる。
瞬時に、手に持った如意でその攻撃を受け止め、反動を利用して大きく跳躍する。
空中で深雪鬼を離し、同時に如意を回転させながら投げつける。
如意はユキニュウドウの鼻に命中し、その勢いで鼻先が地面に叩きつけられる。
それと共に、俺はその鼻を地面に固定させるように如意で叩きつける。
それによって、ユキニュウドウはの動きは止まる。
だが、その巨体でその場から離れようとする。
けれど。
「弱点を突くには十分だろ」
俺の言葉を聞いた深雪鬼は少し疑問に思った。
けれど。
「そうか!」
そう、音撃管・雪風の銃口で確かに弱点を狙う。
それは、ユキニュウドウの一つ目。
ユキニュウドウにとって最も目立つ部分であり、そこに向かって、俺達は構える。
そこに光弾を放つ。
音撃管・雪風の銃口から放たれた光弾が、ユキニュウドウの目玉に命中する。
「ガアアァァ!」
ユキニュウドウは絶叫を上げ、その場に崩れ落ちる。
それを見ると共に、俺は走り出す。
ユキニュウドウの弱点である一つ目。
そこに向けて、俺は音撃鼓をセットする。
「行くぜ、深雪鬼!」