青森での戦いを終えた後、俺は北海道へと向かった。
九尾という、歴史上では存在するかどうか怪しかった魔化魍が現れた。
青森から北海道へと向かう事になった俺は、猫猫をサイドカーに乗せて、バイクに乗る。
森を走り抜けるバイクのエンジン音が耳に響く。
風が吹き抜けるたびに、木々の葉が揺れ動く音が聞こえる。その音はまるで森全体が息をしているかのようだった。
俺は猫猫をサイドカーに乗せ、バイクを走らせながら北海道へと向かっていた。その道中、俺はこれまでにない緊張感を抱えていた。
「・・・」
向こう側で待ち合わせをしている立花から聞けば、今回の九尾に対抗する為に現地で多くの鬼が集まっている。
現地にいる鬼の数は、北海道全域から集められた鬼たちでかなり多い。その中にはベテランの鬼もいれば、若手の鬼もいるかもしれない。
けれど、それでも九尾はかなり強力な魔化魍である為に、どれだけの被害が起きるか分からない。
「・・・」
猫猫もその様子に何かを感じ取り、俺に問いかける。
「そんなに怖いのか?」
「・・・怖いっと言うのが当たり前だからな。それこそ、九尾なんて俺達の仕事でも聞いた事がないぐらいだからな」
本来であれば、九尾程の強さを持つ魔化魍と戦う事を考えれば、響鬼さんも来て貰うのが一番だ。
けれど、響鬼さんは別の任務に就いている為にこちらへ来る事はできない。
「九尾の強さが分からない」
「それは俺もだ」
九尾の名前は、魔化魍の中でも特別であり、歴史上では出現したかどうか怪しいほどである。しかし、その力は他の魔化魍とは比べ物にならないと言われている。
歴史上では、その魔化魍が出現したかどうか怪しい魔化魍である。しかし、その力は他の魔化魍とは比べ物にならないと言われている。
だからこそ、今回の任務に対して俺は非常に緊張していた。
「・・・」
そんな中でも、猫猫は俺を励ますかのように軽口を叩いていた。
「北海道と言えば、まだ食っていない物があったな」
「いきなりなんだ?」
俺は猫猫の言葉に少し戸惑いながらも、その軽口に心を和ませた。
「ほら、北海道と言えば海鮮とか有名だろう?あとはジンギスカンとか」
猫猫はそう言いながら、まるで旅行に行くかのような気楽な雰囲気を醸し出していた。その言葉には緊張感はなく、むしろ食事の話題で俺の気持ちを和らげようとしているかのようだった。
「・・・それどころじゃないと思うんだが」
俺は苦笑しながら答えた。
「私自身、何時まで日本にいられるか分からない。というよりも本来だったら大学に行かなきゃいけない。けれど」
猫猫は。
「あんたとの旅はもう少し続けたい。だから、伝説とかよく分からない奴でこの旅を終わらせて欲しくないだけ」
「猫猫……」
猫猫の言葉には、強い決意と希望が込められていた。彼女はこの旅を通じて、何かを見つけたいと思っているのかもしれない。その決意に応えるように、俺は彼女の手を握り返した。
「・・・」
猫猫はそれ以上何も言わなかったが、俺も笑みを浮かべた。
「・・・俺も負けられないんだよな」
俺は呟くように言った。九尾という強力な魔化魍との戦いが目前に迫っている。