響鬼さんからの合流するように言われて、目的地である寺へと入る。
「ここが目的地か」
俺は寺に到着すると、大きな門をくぐり抜けた。その瞬間、静寂が包み込む空気に満ちた空間が広がった。
寺の内部に入ると、目の前には大きな大太鼓が設置されていた。その太鼓は威厳に満ちており、その存在感は周囲の空気を圧倒していた。
寺の周囲には広大な森が広がっていた。その森は鬱蒼と茂り、まるで別世界のような雰囲気を醸し出していた。木々の間から差し込む陽光が、まるで幻想的な光景を作り出しているかのようだった。森の奥からは鳥のさえずりや虫の鳴き声が聞こえ、その自然の音色が心を癒やしてくれた。
俺は寺の中をゆっくりと歩きながら、心の中で深呼吸をした。その空気は清浄であり、まるで全ての汚れが浄化されるかのような感覚に包まれた。
「・・・」
俺は寺の中央にある大太鼓の前で立ち止まった。その太鼓は巨大であり、俺の全身よりも遥かに大きく、威圧感を放っていた。
太鼓の表面には美しい装飾が施されており、その模様はまるで生命を象徴するかのように鮮やかだった。その模様を見ていると、自然と心が落ち着き、思考がクリアになっていくような感覚を覚えた。
その時、背後から足音が聞こえてきた。
振り返ると、響鬼さんが立っていた。
「来たか、猴鬼」
響鬼さんは微笑みながら、俺に近づいてきた。
俺は響鬼さんを見つめながら、心の中で決意を新たにした。この寺で鍛錬を行い、夏の魔化魍に備えていた。
「はい、響鬼さん」
俺は声を震わせながらも、しっかりと答えた。
「そう言えば、お前にはまだ紹介していなかった新人がいるからついでに紹介するよ」
「新人?」
俺がそう首を傾げていると、響鬼さんがその新人を呼んだ。
「轟鬼だ、最近まで斬鬼の弟子だった」
「あぁ、よろしく」
そう挨拶すると、俺は自己紹介をする。
「轟鬼っす!よろしくお願いします!」
「おぉ、よろしくな、それで俺を呼んだのはもしかして」
「そういう事だ。俺だけだったら、多分、時間が足りないからお前にも手伝って貰おうと思ってな」
「えっ、いや、響鬼さん、それは」
轟鬼は、戸惑いを隠せない様子だったが。
「へぇ、面白そうじゃん。けど俺、弟子なんてとった事ないから手加減は出来ないぜ」
「良いよ、良いよ、容赦なくやっちゃって」
「えっ」
響鬼さんの言葉を聞き、俺は確認する。
それに対して、響鬼さんは軽く言い、轟鬼は驚いた声を出す。
「それじゃ、やろうか」