現在、俺と猫猫は、とある場所に訪れていた。
その場所は、甘味処「たちばな」。
東京の柴又にある甘味処で、きびだんごが名物の場所。
その場所で。
「ふぅ、日本のお茶っていうのは、結構落ち着くかも。それに、このきびだんごも」
「あら、そう言われると、嬉しくなるねぇ」
猫猫は、そうきびだんごを食べていた。
その様子を見ていたたちばなの看板娘である立花香須実は嬉しそうに喜ぶ。
そんな二人のやり取りの最中、俺は立花日菜佳と話していた。
「それで、あの子のサポートをするようにお父さんに言われた訳ね」
「そうなんだよ、正直に言うと、あんまり乗り気じゃないけど」
そうしながら、俺はお茶を飲む。
今回、任された任務としては、猫猫の言う毒の解析の為に、各部署へと向かう事。
その事に関して、俺はあまり乗り気ではなかった。
「まぁまぁ、そう言わないで。それに、最近では関東だけじゃなくて、色々な所で見た事のないのが出てきて、丁度困っていた所だから」
「・・・そう言えば、詳しい事情は聞いていなかったんですけど、そもそも、貴方達って、何者なんですか?あの、怪物みたいな姿は」
「そこは説明していなかったの、呆れたぁ」
「うるせぇ!」
日菜佳さんからの言葉に対して、俺は叫びながら、そっぽを向いた。
「ならば、私が簡単に説明しよう。まずは猫猫ちゃんを襲っていたのは、魔化魍。森や山などで発生し、人里に下りては人間を襲い捕食する存在で、昔から妖怪の類いとして言われている存在だよ」
「・・・妖怪、それって、中国でも有名ですが、もしかして中国にもいるんでしょうか」
「あぁ、その辺は、私達もあまり詳しくなくて。けれど、どういう訳か、日本での出現率がかなり高くてね。それに対応する為の組織が、猛士なの」
「猛士?」
「そう、人々を魔化魍から守るため人知れず戦っている組織。まぁ、これは一般人に存在は秘匿されているんだけどね。そして、魔化魍と直接戦う鬼とそれをサポートする人々で構成されているの!」
「・・・鬼?」
そう、俺の方を見る。
「そう、鬼。古来より人間を食らう妖怪魔化魍と戦い「清めの音」による音撃で退治する人々の事を言うの。そして、彼、猴鬼君も、その一人」
「ふんっ」
「そうなんだ」
「猴鬼君以外にも、全国には数多くの鬼がいるの。猫猫ちゃん達は、その鬼達と会って貰うの」
「・・・なんというか、私が言うのもあれですが、結構無茶な事、言いましたか?」
「全然、むしろ、この子ってば、結構暴れん坊でねぇ、こっちで止められるのは、響鬼さんぐらいのベテランじゃないと無理だかねぇ」
「・・・あの人にはラーメンを奢って貰ったからな」
「まぁ、護衛としては、十分だから」
「はぁ」
そうして、既に話が決まっていたように、資料を持って来た。
「という事で、まずは、北海道に行って貰おうかなぁ」
「なんでだ」
「だって、今、冬だから、美味しいの、沢山あるわよぉ」
「土産目的かよ!」