小暮さんと別れてから数日後、俺は新たな境地に達していた。
朝日に照らされる神社の境内で、俺は深呼吸をしながら精神を集中させる。足元には落ち葉が散り、神聖な空気が漂っていた。
「師匠の教えと小暮さんの助言を融合させれば……」
俺は手に持ったディスクアニマルを見つめる。
「よし、行ける!」
心の中で決めると、俺は音叉を振るった。
鬼の姿に変わるが、以前とは違う。体から放たれる気迫はより洗練され、動きは鋭さを増していた。
同時に、俺はそのまま新たな姿になろうとした時、電話が鳴る。
すぐに俺は、電話を取ると。
「もしもし?」「あぁ猴鬼君!大変だよ!」
すると、電話の向こうから聞いた報告。
それは、アームドセイバーを奪ったとされる童子と姫が現れたという連絡。
数日前、とある出来事がきっかけで、アームドセイバーが敵側に奪われてしまった。
その際に、アームドセイバーによって変身能力を失った響鬼と轟鬼は特訓し、現在は変身能力を取り戻す為に奮闘していた。
その1件に俺は、加わる事にした。
「待っていろよ!」
俺は即座に神社から駆け出し、指定された場所へと向かった。
辿り着いた場所には、既に戦闘が始まっていた。響鬼達がアームドセイバーを持った童子と姫と交戦中だ。彼らの動きは俊敏だが、アームドセイバーを持つ敵は強力だった。
「遅かったか……」
俺は呟きながらも、すぐに行動を開始する。
如意を構え、「はあっ!」と叫びながら童子に向かって攻撃を仕掛ける。
如意はまるで生き物のように空を切り、敵に向かって伸びていく。
童子は驚いた様子で防御姿勢を取るが間に合わない。
一撃で吹き飛ばされた童子は、アームドセイバーを手放してしまった。
「響鬼さん!」
俺は叫びながらアームドセイバーを指差す。
響鬼はすぐに反応し、落ちたアームドセイバーを手に取る。
「恐れるな響鬼!アームドセイバーは、お前の武器だ!」
その言葉を聞いた響鬼さんもまた、アームドセイバーを構える。
それに合わせるように、俺の手元にもまた獣槍が現れる。
「さて、こちらの修業の成果、見せるか」
その言葉と同時に、ディスクアニマルを宙に投げる。
それと共に、ディスクアニマルは巨大化する。
戦国時代に存在したとされるディスクアニマル。
それを現代の技術とさらに融合させる事で新たに誕生したそのディスクアニマルの名は黄金虎。
黄金に輝く虎のディスクアニマルであり、俺の上空でそのうなり声と共に、そのまま俺の身体を纏う。
「はあぁぁぁぁぁ!!」
同時に、黄金虎が、俺の身体を纏う。
漆黒の身体に合わせて、伸びる髪。
そこに黄金の鎧を身に纏う事によって、獣槍の力を制御しながらも、圧倒的な力を持つ新たな姿に変わる。
「猴鬼・斉天!!!」