未だに冬が抜けていないこの季節。
東京から距離の離れた都道府県の一つである北海道に辿り着く。
日本で最も大きな北海道は、何よりも、この冬の季節に自然の驚異が襲う。
「さっさっ寒いぃぃ」
そう言いながら、サイドカーの中に入り込んで毛布に包まりながら寒さを耐える猫猫。
「たくよぉ、さっきまでのやる気はなんだよ」
俺はそう言いながら、呆れながらも合流場所に向かって、バイクのアクセルを回した。
「ほら、外を見てみろ」
「わぁぁぁ〜ぁ…………」
サイドカーの後ろから顔を出す猫猫に外を見せると、すぐに景色に夢中になった。
北海道の冬は、この俺でも少し堪える。
北海道は、日本の中でも最も広大な土地という事もあり、自然が最も残っている場所でもある。
少なくとも、東京に比べれば、バイクを思いっきり走らせても、誰かに邪魔されるという事は殆ど無い。
そうして、自然の景色を見ながらも走らせる。
その光景に対して、猫猫も身体を震わせながらも楽しんでいる様子で、周囲の景色を見ていた。
そうしている間に、待ち合わせの場所に到着してみれば。
「まだ来ていない様子だけど」
「あれぇ、可笑しいなぁ?」
辿り着いた場所で、周囲を見渡す。
駐車所であり、北海道とはいえ、周辺にはあまり人が住んでいない事からか、この場所には滅多に車は入ってこない。
周囲に怪しい人影はいないようだった。
なので、もう一度周辺を確認しようとした時だ。
俺の元に何かが近づいてきた。
何かと思い、首を傾げていると、近くに何かが来た。
「あれは」
「・・・これは」
猫猫が疑問に思っていると、俺の手元には。
「なんだ、それは?」
「ディスクアニマルだ。俺達の鬼のサポートをしてくれる奴らだ」
そうしながら、俺の元に来たディスクアニマルを音叉に重ねて、音を再生させる。
「んっ、何だ、この音は?」
「静かにしていろ」
音叉から聞こえた音は、普通の人間では意味は分からず、鬼による聴力でしか聞き取る事が出来ない。
だからこそ、俺はその音を聞いた後。
「マジか」
そこから聞こえた情報を聞いて、俺はすぐに走り出す。
「猫猫!お前はそこで待っていろ!」
「えっ、いきなりなんだ?!」
「この近くに魔化魍が出ている」
そうしながら、俺は走り出した。
森の中に見えたのは、白熊のような全身に白い毛皮に覆われていた鬼。
その鬼は、ナメクジのような魔化魍と戦っていた。
俺は、走り出しながら、変身し、手には如意を持ち、ナメクジのような魔化魍を殴り飛ばす。
「なんだぁ、てめぇは」
「待ち合わせをしていた猴鬼だよぉ!」
そうしながらも、俺は如意を構える。
「たく、いきなり面倒な奴が出てきたなぁ」