アタシが大声を上げた後、周囲はしんと静まり返っていた。視線をやったアクアの母親の口元はまだ笑っていたが、眉根には皺が寄っていた。
「あの、どうされたの……?」
「っ! いい加減にしろって言ったのよ!」
未だに何も理解していない言葉を聞いて、また頭へ血が瞬間的に上った。もう敬語を使う余裕なんてなかった。敬語を使う必要性も感じなかった。
「アンタ、自分のしてること分かってんの!?」
「あんたって……ダイワスカーレットさん、さすがに言葉が過ぎ──」
「言葉が過ぎてんのはアンタでしょ! いったいアクアを……自分の娘を何だと思ってんのっ!?」
「は……? アクアが、何ですって……!」
媚びた雰囲気が薄れ化けの皮が剥がれてくる。以前のキャンプでアタシへ向けていた同質の敵意がむき出しになってきた。
「アクアはアンタのためにトレセンに入ろうと頑張ってるのよ! アンタが知らないはずないでしょ! それを……それをっ、こんな卑怯な手で合格させようとするなんて……最低すぎるわ!」
「卑怯、最低ですって!? 部外者のあなたに私とアクアの何が分かるって言うのよっ! 私たちに対する侮辱よっ、謝りなさい!!!」
「はあ!? 分かってないのはアンタでしょうが!」
気づけばお互い怒鳴り合っていた。
アクアのひたむきな努力や頑張りを無下にしているとしか思えないこの母親の行動がどうしても許せなかった。
「この前、ロードワーク中のアクアと偶然会って話を聞いたわ。アクアはアンタの言うことを忠実に聞いて、子どもなのに食べたいものや飲みたいものを一切口にしないでトレセンを目指してるのよ!」
「トレセンを目指すなら当然でしょう!?」
「それはアンタの事情でしょうが! アクアの本当の気持ちは違う!」
「知ったような口で──」
「さっき言ったロードワーク中に、はちみーとホットドッグを奢ってあげたらアクアは美味しそうに食べてたわよ! アクアのあんなに幸せそうな顔、アンタは知らないでしょ!?」
「!? 勝手なことばかり……栄養も全部計算してたのよ! 私のアクアになんてことするの!」
「“私の”……っ! アクアはアンタの物なんかじゃない! アクアはトレセンに入るっていうアンタの夢を叶えるための道具じゃない!」
「っ……」
痛いところを突いたのか、彼女は言い返せないようだった。
「なぜ、それをあなたが……」
「アクアが教えてくれたわ。怪我でトレセンに入れなかったって」
彼女は苦々しい表情をしていた。
「アンタはアクアを育ててるんじゃなくて、自分に都合の良い理想の娘を育ててるだけなのよっ! あれだけ我慢して、頑張っているのに、こんな……っ!」
感情が指数関数的に昂っていったアタシは手にしていたお菓子を袋ごと地面に叩きつけた。ぐしゃっと音がして、中の箱がひしゃげた。
「思ってもないことばっか言ってアタシに媚びて、姉を通じてトレセン合格のために口を利いてくれですって!? そんなの、頑張ってるアクアを侮辱して貶してるのと一緒よ! 自分の娘にそんなことするなんてあり得ないっ!」
「っ、あ……それは…………」
たじろいだ母親は、一歩脚を後ろへ引いた。
「トレセンに入るなんて、アンタの勝手な夢を押し付けて……洗脳と変わらないわっ! そもそもウマ娘だからって絶対にトレセンを目指して入らなきゃいけないわけがないのよっ!」
走る道を選ばなかった普通のウマ娘であるアタシだから言える。
走る以外にだって道はいくらでもある。彼女は入れなかったトレセンに執着し、それに娘を付き合わせているだけ。
──小さな棘のように、ある疑念が胸を刺す。
──今の言葉は果たして彼女にだけ向けたものなのだろうか?
──……分からない。
「アクアの頑張りを無下にするアンタは──」
もう止まれなかった。全く抑えが利かなかった。ただ感情の赴くままに、アクアの母親へと言葉を叩きつける。
「──最低の母親よ!!!」
「さい、てい……私が…………」
敵意がすっかり消え失せ呆然としている母親が更に後ずさっていく。
「はあっ、はあっ……」
一気にまくし立てたせいか、気づけばアタシの息は切れていた。
「アクア、あのキャンプのことでアタシにアンタのことを謝ってきたわ。ごめんなさいって。……自分の子どもに謝らせるようなことをするなんて、親としてどうなのよ……」
「……私は…………」
アクアの母親は背中を丸めて下を向いていた。
──背後で、じりっと音がした。地面を踏んで砂が鳴った音だった。
「……え?」
振り向くと、建物の物陰からアクアが姿を現していた。彼女は母親と同じように俯いていた。
「アクア……」
アタシが名前を呼ぶと、反応したのはアクアではなく母親だった。
「え……えっ、アクア……? まさか、母さんたちの話聞いて……」
「……うん…………聞いてたよ」
「…………」
アクアの声は今にも消え入りそうだった。泣いてるようにも聞こえた。
口を閉ざした母親に代わりアタシが言葉を継いだ。
アクアは変わらず下を向いていてその表情は伺えない。
「……どこから聞いてたの?」
「……母さんがスカーレットさんにお菓子を渡してるところから」
かなり最初の方だ。アタシの母親のやり取りをほぼ全て聞いていたことになる。
「……っ!」
アクアが勢いよく顔を上げた。
涙と怒りが滲んでいた。
その矛先は──
「──母さんに酷いこと言うな!!!!!」
「……え?」
──アタシに向けられていた。
「……大丈夫? 母さん……」
立ち尽くしているあたしの横を通り、アクアは母親の元へ駆け寄った。
「ああ、アクア……」
「母さん。泣かないで……」
アクアは柔らかい声で話しながら、母親の手を両手で握っていた。
まだアタシはアクアに怒鳴られたことに衝撃を受けていた。同時に何か見落としていたという焦燥感に駆られていた。
──トレセンに入るって夢をぼくが叶えてあげたいんです──
……そうだ。具体的に言葉にはしていなかったけれど、大前提として──
「……スカーレットさん。ぼくはぼくのために走ってます。母さんの夢を叶えてあげたいし…………ぼくは母さんの喜ぶ顔が見たいんだ。だってぼくは……」
「母さんの子どもだから」
──アクアは、母親のことが好きなのだ。
子が親を好く。そこに理由なんて要らない。
「母さんのためならぼくは何でも我慢できる。スカーレットさんのお姉さんのことだって、母さんがぼくのことをすごく考えてくれてるから」
「……でもそれは、アクアの努力を──」
しまった、と口にしてから後悔する。何だって我慢できるって、今言ってたのに。
「トレセンに入学するのは母さんだけの夢じゃない! ……ぼくの夢でもあるんだ。スカーレットさんにお願いしてくれたのも、母さんがぼくのためにしてくれたんだ」
「………………」
アタシに何か言い返す余裕は無かった。
「っ、っ…………ごめんね、アクア……ありがとうね、アクア……」
「ううん、母さん。……帰ろう」
屈んでいる母親をアクアが支えるようにして、アタシの元から2人は去っていった。
「……」
独りになって段々気持ちに整理がついてくる。
アタシに対する母親の行動に対して、アクアは少なからずショックに感じたはずだ。だってあんなの走る力を全く信じてないってことだから。
それでも母親を思いやりここまで言ってのける彼女に対して、驚きを通り越して言い得ぬ感情を得ていた。
そこまでして母親の夢を叶えたいの?
やっぱり理解できない。
「……」
気持ちに整理がついてくると、言い過ぎたとの後悔も徐々に湧いてきていた。
あのロードワークのときに、部外者のアタシが何か言うべきじゃないってちゃんと思ってたのに。
「何かあったのですか?」
「……コーチ」
背後から声を掛けてきたのは深尾だった。
「トイレから出てきたら、ただならぬ様子で帰っていかれるアクアさん母娘を目にしまして……アクアさんたちと何かあったのですか?」
「…………」
「……スカーレットさん、一度事務所までお越しくださいませんか?」
「え、あの──」
「話せる範囲で構いませんから。2部練が始まるまで、少しの時間でいいので。ね?」
彼は柔和な笑みを浮かべていたけれど、まるで何があったか見透かされているように感じた。たぶん後ろめたい気持ちがアタシにあったからだと思う。だから──
「な、何も」
「え?」
「何もありませんっ」
「あ、ちょっと!? スカーレットさん!?」
呼び止める彼の声を背中に受けながら、アタシはその場から駆け去った。
◇
その日は自宅に帰ってからもアクア母娘とのことをぐるぐると考え込んでしまっていた。
やっぱり母親のアタシに対するあれはやり過ぎだし駄目なことだ。裏口入学をお願いするなんて最低だ。
アクアへの管理だって厳しすぎる。
アクアが母親を好きなのは本当だろうけど、その裏で我慢していることは絶対にある。そうじゃないなら簡単にはちみーを口にしないだろう。
アクアの優しさに母親が甘えてる。それは事実だと思う。
でもだからって確かに言い過ぎた。部外者のアタシが口を出すべきではなかった。
……けれど、あんな最低なことをお願いされたんだから、あれぐらい言ってやったって……
トレセンにどうしてそこまであの母娘は執着しているのだろう。
トレセン入学なんてただの進路の一つ。勉強のできる人が偏差値の高い学校へ行くことや、スポーツのできる人がそのスポーツの強い高校に行くのと同じこと。すごいことだとは思うけど……
まだトゥインクルシリーズでGⅠを勝つとかなら理解できる。スポーツで全国優勝を目指すとかと同じなんだから──
「ぼーっとしてどうしたの? 最近多いけれど」
「……ママ」
夕飯時、そんなアタシの様子に母親は気づいたようだった。
「クラブで何かあったの? それとも正英くん?」
「……ねえ、ママ」
「なに?」
以前は訊けなかったけど、今日はすんなりと口に出ていた。
「ママは、アタシにトレセンに入ってほしかった?」
「…………」
母は一瞬だけきょとんとしたが、すぐに柔らかい表情に戻り、首を横に振った。
「ううん。トレセンに入ってほしいなんて、思ったことないわ。……どうして?」
予想していた答えではあった。それを聞いてほっとした気持ちになった。
「…………ごめん、何でもない。ごちそうさま、部屋行くね」
食器を流しに置いてからリビングを出る扉へと向かった。
「スカーレット」
「え?」
「ママはね、あなたにトレセンへ入ってほしいとは思ったことはないわ。でもね…………」
「? どうしたの?」
「…………ごめんなさい。何でもないわ」
「そう?」
呼び止めた母を少し不思議に思いながらも、アタシはリビングを後にした。
……母は何を言いたかったのだろう?
◇
独り残されたリビングで、スカーレットブーケは飲み込んだ言葉を小さく吐いた。
「……“入った方がいい”とは、思ったの……」
瞼の裏には、楽しそうに走る幼い娘の姿が焼き付いていた。
◇
午後10時前、机に置いていたスマホの着信音が鳴った。勉強を中断してスマホを確認すると、画面には“深尾渡”と表示されていた。
「コーチ!? ……こんな遅くに」
おそらくアクア母娘のことだ。それしかない
「…………」
少しだけ逡巡したけど、アタシは通話ボタンをタップした。
『夜分遅くに申し訳ありません。深尾です。こんばんは。今、お時間は大丈夫ですか?』
「……大丈夫です」
『なら良かったです。それで今日のことなんですが、実は少し前にアクアさんのお母さまと電話しまして。あの方がスカーレットさんとお話したと』
「っ!?」
『そうなんですね?』
どこまで深尾は知ったのだろうか。母親は何を話したのだろうか。アタシのことをどう思っているのだろうか。そんな疑問が頭の中を占有する。
「……はい。あの、アクアの母親はなんて……?」
『詳しい内容までは伺えませんでした。ただかなり憔悴されているようでして』
去り際、母親は泣いていた。あんな状態が続いてたのだろうか。
『スカーレットさん、少しだけでもいいので何があったか話してくださいませんか?』
「…………」
『…………』
「……あの……実は──」
電話を取った時はあまり話す気は無かったけど、そのあと彼に一部始終を話してしまった。先日ロードワーク中のアクアと会ったことから、今日アタシが母親に言ったことも、アクアがアタシに怒っていたことも全部。
……やっぱり誰かに聞いてほしかった。
母親のアクアに対する極端な食事管理やトレセンへの入学への思いについては、当然と言うべきか彼も詳しく知っていた。
母親からアタシへの……姉や母への働きかけについて『裏口入学なんて言語道断ですし、スカーレットさんのご家族に便宜を図ってくれというのも度が過ぎています。あなたが怒るのも当然です』と協調してくれた。
一方で母親とアクアの関係性や、母親へ向けてアタシ言い放ったことについて彼は何も言及しなかった。彼にどう思うか訊いてみたかったけれど、結局訊けなかった。
これ以上のトラブルを避けるために特別なことはせずいつも通りにするようお願いされた。あと、アタシに母親からアクションがあった場合はすぐ深尾に知らせるようにとも。
『アクアさん、ご存じのように週末のレースで結果を残せればウチに通うのも今週で終わりになりますので……ははは、タイミングが良いかどうかは分かりませんけどね』
「週末のレース…………あの、コーチ……」
『はい?』
「実は、えっと……キャンプの夜のことなんですけど──」
彼が練習会のレースの話を出したのをきっかけに、キャンプの夜に彼とマリンとの会話を偶然耳にしたことを伝えた。その気が無かったとはいえ盗み聞きになってしまったのだから、話して謝ろうと思った。
『ああ、お聞きになってたんですか』
「ごめんなさい」
『いえいえ、仕方のないことですよ』
「……どうしてマリンは本気で走ってないんですか?」
『…………』
「コーチ?」
『いえ、ちょっとそれには答えられないんです。確証が得られないのもそうですが、なによりマリンさん本人に関わることなので』
「あっ、ごめんなさい」
流石に軽率過ぎたと反省した。
「アタシ、軽率過ぎました」
『私とマリンさんの話の内容ですが、誰にも……マリンさん本人にも話さないようにお願いできますか?』
「……はい」
そうしてあと二言三言交わして通話を終えた。
通話が切れたスマホを手にベッドへと寝転んだ。まだ必要な復習が残っているので勉強机に向かないといけないのだけれど、全くその気が失せてしまっていた。
「はあ…………週末、どうしよ……」
代わりにアクアとマリンの練習会のレースの応援をどうするか悩んでいた。
◇
FKBの事務所には明かりが灯っていた。平日は21時近くに2部練が終わるので、22時を過ぎたこの時間でも2人が事務所にいるのは珍しくないのだが、今日は別の要件があった。
「はあ~、そうきたか……」
ダイワスカーレットとの電話を終えた深尾は両手を高く上げて背筋を伸ばしながら椅子の背もたれにもたれた。何年も使っている椅子の背がギギッっと鳴った。
アンナはそんな彼に淹れたてのハーブティーを差し出した。
「ありがとう」
「……どうするの?」
「どっちの話だ?」
「どっちもよ。スカーレットさんも、アクア母娘も」
先程の通話はアンナにも聞こえるように深尾はスピーカーモードで話していた。だから彼女は何があったかを知っていた。
「今は様子見しかないだろ。これ以上何もなければそれでよし。アクアは大事なレース前だし、ゴタゴタさせたくない。お菓子押しつけてあんなお願いする方は論外だが……スカーレットさんの方も少し踏み込みすぎたろうし、言葉が過ぎたのも事実だろう」
深尾はカップに口をつけたのち、ひとつ息をついた。
「アディもよく見つけたな」
「偶然よ。……あの母親がアクアとあなた以外と話すなんて滅多に見ないものだから」
アクアの母親がダイワスカーレットを連れていくの見たアンナはすぐさま深尾に報告した。彼は様子を探るためにトイレへと行き様子をうかがっていたのだ。もっとも、トイレからまだ奥にある電気設備のある小屋の裏に彼女たちはいたので、会話までは聞き取れていなかった。
アクアの母親は基本的に自身の娘かコーチである深尾としか話さない。娘のそばにいるマリンをはじめ、他のウマ娘や父兄はおろか、コーチ補佐であるアンナにさえ話しかけることはまずない。話しかけるのはキャンプのダイワスカーレットの時のように娘に関して何かあった時だけだ。
彼女がアンナをどのように思っているか、普段の態度からアンナは大体理解していた。深尾のように元ヒルエスタコーチの肩書きも無ければ、ウマ娘として競走成績も無くどこのウマの骨か分からないアンナを全く信頼していない…………母親から自身への視線は、見下しているものとさえアンナは感じていた。
「アディはどう思う? 今回のこと」
「……」
「難しい話じゃなくてさ。ウマ娘としてどう思った?」
娘への徹底した管理体制はともかくとして、母親からダイワスカーレットへの行動に関しては深尾の言葉を借りて言語道断としたうえで、アンナは自身の気持ちを述べた。
「アクアの気持ち、よく分かるわ」
「……怒ったことに関してか?」
「いいえ、“母親のために”っていうアクアの気持ちの方よ」
アンナは胸に手を当てた。
「王家に見初められた偉大なる大御婆様から連なるこの血脈を証明し、何より誇り高きロイヤルブルーのウマ娘として、私は成すべきことがあった。……あの時の私には、それが全てだったもの」
目を合わせた2人は在りし日を思い起こしていた。
ここではない遠く離れた地で出会い、過ごした日々のことを。
だから彼は彼女の名前を呼んだ。
「……そうだったな。アダイヤー」
第242代ダービーウマ娘の名前が静かに響き渡った。
【海外ウマ娘メモ アダイヤー】
アイルランド生まれのウマ娘。
現役時はイギリスとUAEに拠点を置くゴドルフィン専属トレーナーであるクリス・アビーのチームに所属。
クラシック級に英ダービー(GⅠ)とキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(GⅠ)を制覇。イギリスとアイルランドで名指導者として名を馳せるウマ娘ガリレオ以来の快挙となった。
クラシック級ではその後凱旋門賞4着、シニア級以降もチャンピオンディスタンスである2000mの英チャンピオンS2着、プリンスオブウェールズS3着と善戦。
現役引退後、ゴドルフィンの指示に従い指導者の道を歩むために日本へと渡るが、現在は行方をくらましている。
チームに所属前、前段階となるプレトレーニング施設において、トレーナー見習いとして働き“カービー”と呼ばれていた日本人と出会う。
【ゴドルフィン】
中東のある国の王族が率いる巨大なウマ娘管理団体。所属するウマ娘たちはロイヤルブルーと称される鮮やかな青色を取り入れた勝負服を身に纏う。
所属するウマ娘に幼少期から英才教育を施し、非常に高いレベルでの育成や指導により世界中のレースシーンを席巻している。スカウトにも積極的で、他スクールの有望なウマ娘も多く引き入れる。指導者育成にも力を入れ、トレーナー育成だけでなく他チームの引退後のウマ娘たちにも声をかけている。
ゴドルフィンに所属していたウマ娘の子は代々同陣営に加わることが多い。何代も前の母からゴドルフィン所属として血を繋いできた家系もあるようだ。
実際の人名は変えてありますがゴドルフィンはそのままとしました。ウマ娘本編でヒルエスタみたいにネームを変えたモチーフが出てくれば変更する予定です。
カービーはあだ名みたいなものだし日本人だし見習いなのでセーフ。2人の出会いやここへ至る経緯についてはいずれ描く予定です。本編とは関係ないようであるかもみたいな感じなので、もしかしたら別作品として投稿するかも。
※第6話で描写したアダイヤーの髪飾りについて
髪飾りについては元ネタの実馬アダイヤーに関連したものになっています。
・右耳の赤と青の宝石が1つずつついたチェーンピアス:GⅠ勝利した時のアダイヤーの騎手の帽子の色。英ダービーが赤帽、キングジョージが青帽。
枠によって帽子の色が決まる日本と違い、海外では帽子の色をそれぞれの陣営が決めます。その中で、レースに同じ勝負服の馬が出走するときは帽子の色を変えるのですが、ゴドルフィンは序列1番手に青帽、2番手に白帽、3番手に赤帽を被せます。つまり英ダービーでアダイヤーはゴドルフィンにおいて3番手評価でしたが、見事に勝利してみせました。
・車輪のようにも花のようにも見えるシルバーのピアス:インド国旗にも使われているアショーカ・チャクラ。アダイヤーの母馬アンナサライはインドのチェンナイを通る同名の道路が由来、子であるアダイヤーはチェンナイにあるアダイヤー川(Adyar River)が由来となっているようです(馬はAdayar表記ですが、Adyarは口語ではaḍayārとあります)。以上の経緯からインドを連想させるものとしてチャクラをつけています。
・左耳にはイヤリングが3つ(上から順に黒、赤、黄)
ドイツの国旗が由来となっています。アダイヤーの5代母であるアンナパオラはドイツ生産馬でドイツオークス勝ち馬なのですが、引退後当馬をモハメド殿下(ゴドルフィンの総帥的存在)が繁殖牝馬として購入しています。その後、代々ゴドルフィンで彼女の血を繋いでいきアダイヤーへと至ります。以上の経緯よりドイツを連想させるものを左耳につけています。