迫真エリー都!ホロウレイダーと化した先輩   作:我蔦早瀬

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第43話 Don't Look Back in Anger

 

爆発とともに、ホールが大きく揺れる。

 

直後にワイヤーかなにかがブチブチと切れる嫌な音と共に、照明器具や天板が観客席に落下して凄まじい音を立てる。

 

 

「フゥン!ホォン!ホォン!」「ンギモヂイイ!!」「アッー!」「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛も゛う゛や゛だ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」「ヴォエ!」「うー☆うー☆」「ダイナマイッ!!」「はぁぁあああっ・・・!!」「ハッーイッタ!」「マ゜ッ!」

 

パニックになり、逃げだそうとして押し合う観客たち。

 

その真下に、巨大な影が落ちる。

 

天蓋に設置されていた、大きな鉄骨が滑落していた。

 

鉄骨の落ちる音と大きな影をみて観客は蜘蛛の子を散らすように離れるが、その中央に動かない親子がいた。

 

足を踏まれて怪我をした子供と、その子供を置いていけずに必死で引っ張る親。しかし、どう見ても間に合わない。

 

「ライダー助けて!」

せめて子供だけはなんとか守ろうと、親は子に覆いかぶさる。あの大きな鉄骨が落ちれば親子もろとも命はないとわかっていながらも、そうせずにいられなかった。

 

 

 

「危ない!」

 

観客席から勢いよく飛び出したイヴリンは、死なせるものかと鉄骨に向かって弦を投擲する。

 

「(頼む。ヒーロー()になりたいだなんてそんな傲慢は言わない。でも、それでも!ただの一度だけでもいい!この穢れた殺しの業で命を救わせてくれ!)」

 

あと数メートル。数センチ。数ミリ。

 

そうして鉄骨の寸前まで伸びたところで、ホールが再度揺れた。

転ばないように踏ん張るが、その一瞬の震えは精密な操作を求められる弦には致命的だった。

 

 

 

 

「あ....」

 

結果は残酷である。

 

弦の先端が鉄骨を掠めた。

 

 

胃の中を氷の塊が滑り落ちるような冷たさが走った。

目の前の親子は、絶望した目で落下する鉄骨を見つめていた。

 

自分は誰も救えないのか。自分のような人間に、そんな真似は許されないのか。

 

 

 

 

しかし、次の瞬間に奇妙な感覚がイヴリンの腕に走った。

 

弛んだ弦がピンと張り、重圧がかかる。

 

手に伝わる感覚は、確かに弦が鉄骨を捉えたことを教えている。

 

 

おかしい。確実に外していたはずだ。

 

それなのになぜ。

 

まるで外部から弦が延長された(・・・・・・・・・・・)かのようだ。

 

しかし、そんな余計な思考は一瞬で切り捨て、すかさず弦を発火させて鉄骨を焼き切る。

 

「「「オルルァ!」」」

 

直後、勇ましい掛け声と共にイヴリンの背後から空手部の三馬鹿が飛び上がる。三分割された鉄骨を、空手部が空中で人のいない方向に蹴り飛ばしていった。

 

「助かった!」

「いや、そんなこと…。イヴリンさんが先に気づいて鉄骨を焼き切ってくれたからこそですよ。」

「そうだよ(便乗)。俺らも怪我で本調子じゃないし、あのままのサイズだと流石に蹴り飛ばすのは無理だったゾ。」

「今夜のヒーローはイヴリン姉貴だってはっきりわかんだね。」

「…っ!…ありがとう。」

 

“君はヒーローだ。“ たとえそれがクッソ汚いいい加減なホモ野郎の言葉でも、じわりと温かいものが胸を熱くさせた。

 

しかし、その安堵は長く続かない。

爆発とともに、さらに大きく地面が傾く。

 

 

「大丈夫か!お前ら!」

血相を抱えて飛んできたのは、白祇重工のアンドーだ。

あちこち煤やオイルで汚れている。聞けば、持っていたトランシーバーで地上のグレースたちと連絡を取りつつ修復にあたっていたらしい。

 

兄妹がアンドーからトランシーバーを受け取ると、グレースの切迫した声が届く。

『パエトーンに繋がったんだね!良かった!こっちでもホールの状況は確認している!

3基あるエンジンのうちの2基が完全に止まってる!残る1基も損傷を受けてて、通常の推進力を出せていない!

…そこに、アストラさんか関係者はいるかい!?』

 

グレースの通信に、イヴリンが代わる。

 

「失礼。私はアストラお嬢様のマネージャーだ。白祇重工の技術責任者の方ですね?」

『ああそうだ。すでに治安局に連絡を入れているけれど、そのホールの浮上を助けるには軍の高出力エンジン搭載クラスの飛行船が要る!いま基地から出発してもらっても間に合わない。

…単刀直入に言わせてもらう。このままでは、確実にそのホールは墜落する。』

 

 

 

墜落。

 

その可能性を口にせずともすでに皆考えていた。

 

しかし、技術者に明言されたことで、否応なしにその可能性を覚悟せねばならなくなる。

 

 

 

『だが手が無いわけじゃあない。リミッターを解除し、アストラさんとライブ客全員の声が調律基器に限界以上のエネルギーを送れば、着陸できる可能性がある!リミッターはアンドーが解除済みだ!』

 

グレースが一縷の望みを示すが、現場の人間の表情は芳しくない。

 

「む、無茶ですよ!お客さん、いま大混乱なんですよ!?とてもじゃないけどライブなんて出来る状況じゃナオキです!」

「それだけじゃあない。さっき連絡を受けた。…いまの騒動でバックバンドが負傷している!命に別条はないが腕と頭をやられたそうだ。とてもじゃないが演奏は無理だ!」

イヴリンが悔しそうに壁を叩いた。

 

死を前にして、野獣が嘆き叫ぶ。

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛

 

 も゛う゛や゛だ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛

 

 あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!」

 

木村も動揺を隠せない。

「やめてくれよ(絶望)

 

 ヤメロー! シニタクナーイ!シニタクナーイ!

 

 嫌だ!ひぎぃ~!」

 

 

 

 

「やめんかぁ!」

「「「「「「!?」」」」」」

しかし、それを一喝する三浦。その顔は、別人のように凛々しかった。

 

嘆いている場合ではない、今できる最善を尽くせ。言葉以上に彼の気迫がそう物語る。

 

 

 

その発破に真っ先に立ち上がったのは、ステージから降り立ったアストラだ。

 

「そうね!『演奏ができないから歌えません』だなんて、ファンにもヨランにも顔向けできない!何より私が私を許せないわ!

いいわ、アカペラでいくわよ!」

 

「わかってるのかい?爆弾を仕掛けた犯人はまだわかっていない。

アストラさんが歌うことが墜落を阻止することに繋がることも、向こうはわかってるはずだ。

確実に狙われる。

それでも、歌うんだね?」

 

アキラの諫言に、アストラはゆっくりと微笑む。

 

全ては覚悟の上。

新エリー都の歌姫に一切の迷いはなかった。

 

「私ね、小さい頃ホロウで救助隊の人たちに助けられたの。

あの人たちは、たった一人の子供を助け出すために全滅した。」

 

アストラはそっと、あの日からずっとポケットに忍ばせた安全帯フックに触れる。

これは『証』だ。

彼らが命に代えてでも成したことと、今までの自分の行脚の。

 

「誤解しないでほしいんだけど、『だから今度は私が犠牲になる番』だとかそういう話じゃないの。

だって、私には世界一頼りになるマネージャーがついてるんだもの!」

 

そういって、アストラはイヴリンを真っすぐ見つめる。

 

「貴女は…まだ、私を信じてくれるのか…?初めて会った時から、ずっと貴女を裏切っていた私を…!」

 

「イヴはイヴよ。目の前にいる貴方は、頼りになるイヴリン・シェヴァリエよ。なんて呼ばれようと貴女は全ての不協和音から私を守ってくれるパートナーで、辛抱強く、優しく、私を守ってくれる人。」

 

「だが、私がもしもっと早く打ち明けていれば!利己的でなければ!こんな悲劇は起こらなかったかもしれないッ!」

 

しかし、アストラはゆっくりと被りを振る。

 

「『もしも』なんてないのよ。

過去はもう何処かへ行っちゃって、未来のことはまだなんにも起きてない。私たちが握っていられるのは『今』だけなの。

ここは新エリー都。人類最後の希望。絶望のどん詰まり。

それでも、悲劇を喜劇に塗り替えられるのは今生きている人間だけなの。シナリオが決まってなくても、欲しかった役じゃなくても、私たちは私たちの舞台を最期の一瞬まで降りちゃいけないのよ。」

 

「それでもし、上手くいかなかったら?望む結末が得られなかったら?」

 

「その時は、こう言うしかないわね。」

イヴリンの問いに、アストラは困ったような笑顔でくるりと回ってスカートの裾を摘み上げる。

 

「『我ら役者は影法師、皆様方のお目がもしお気に召さずばただ夢を見たと思ってお許しを。』よ。」

 

 

 

「しょうがねぇなあ(悟空)。なんだじゃあ俺たちが(ステージに)立たしてやるか。

アドリブ上等のホモビなんて俺の専売特許なんだよなぁ…。」

「立たしてやれよ(イケボ)。」

野獣がやれやれと立ち上がり、三浦も「墳っ」と気合を入れて腕に巻かれたギブスを粉砕する。

 

「え?君たち楽器弾けるのかい?」

唖然とするアキラに、二人は自慢げに頷く。

 

「楽聖です。」「迫真ジャズ部に淫ミュ。なんでもござれゾ!」

 

「へっ!俺もいっちょ腹ぁ括るか!ギターは任せな!白祇重工に入社する前はバンドやってたんだ。まだ腕は錆びちゃいねえ!」

それに便乗して、アンドーもドリルをうならせる。

 

「みんな、手伝ってくれるの?」

「当たり前だよなぉ?木村、お前もだよ。」

「え?ぼくも演るんですか?」

「俺も演るんだからさ。」

「いや、そんな…こんな大舞台で、責任重大すぎてナオキです。」

 

及び腰の木村だが、アストラの格好を見てリンは秘策を思いついた。

「アストラさん、前にかけてたサングラスはまだ持ってる?貸してほしいんだけど。」

「ええ、あるけど?」

 

アストラからサングラスを受け取ったリンは、自分の顔にかけずに木村の肩を叩く。

 

「木村さん、こっち向いて~。」

「リンちゃん、ぼくはいま大事な話をしているんです!下手をすれば歌姫の顔と経歴に汚物を塗ることに…。」

その木村の抗議は、途中で遮られた。

 

アストラのサングラスが木村の頭にかけられ、視界を暗転させる。

 

「木村さん、怖気付いちゃった?」

したり顔でリンは木村を煽る。

 

しかし、顔を上げた木村に一切の迷いはなかった。

 

「おら、舐めてんじゃねーぞ!

(ステージに)立たせてやるぜ。(ミュージシャン)なんだろ?」

 

 

 

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

 

 

大騒動の混乱が冷め止まぬ観客席。

彼らは恐怖と不安でいっぱいであり、もはやライブどころでは無かった。

無事生きて帰れるかどうか。そのことで頭がいっぱいだった。

 

 

 

 

そんな不安を引き裂く、マイクに電源が入ったことを知らせるブツリとした電子音とアンプから響くフィードバック。

 

 

「おい、(ミュージック)のぉ楽しみはこれからだぞぉ...(超舌っ足らず)」

 

直後、静寂の中刻まれる激しいビート。

暗闇の中、ポツリとついた一筋のスポットライトを浴びるのは新エリー都最高の歌姫....。

 

 

 

ではなく謎のグラサンドラマー男だった。

荒々しいパフォーマンスとは裏腹に、繊細に刻まれるテンポ。

 

続いて響くのは地響きの如く歪んだ重厚なベース。

観客席からどよめきがあがる。

ベースを弾くのはアストラのマネージャー・イヴリン。

謎めいた彼女のそんな姿は、ファンの度肝を抜いた。

 

次に現れたのは、白祇重工の作業着に身を包んだ偉丈夫だ。

設営スタッフかと観客が訝しげに見守る中、その怒髪天は徐ろにギターを肩にかけると、リズム隊に合わせて砂を擦り合わせるような荒々しいサウンドを奏でていく。

先端にピックを貼り付けたドリルで旋律を奏でた時点で、観客は理解するのをやめた。

 

時間にして5分ほどだろうか。

インストゥルメンタルと呼ばれる、歌詞を伴わないメロディのみの楽曲。

歌姫アストラのライブでは通常あり得ないセットリスト。

 

しかし、これを発案したのはアストラ本人である。

急に自分が出てきてMCをしては余計なパニックを生みかねないという配慮から、初手にインストゥルメンタルという奇策。

 

しかし、これにより彼らを無意識のうちに避難民からライブ客へと引き戻すことに成功した。

 

 

 

満を持して現れたアストラの傍らには、トランペットを咥える汚物のような男と、上半身裸でピアノを弾く体格の良い大男。

 

謎の男たちは知らないが、彼らの奏でるメロディを知らないアストラファンはいない。

 

『スターオブ・リラ』

アストラの記念すべきデビューシングルであり、普段はライブのトリを務める曲。

 

 

しかも、早い。

 

早すぎる。

 

ホモ特有のTNPにより、刻まれるテンポは原曲の倍近い。

だが如何なるテンポで奏でられようと、アストラ・ヤオにミスはあり得ない。

 

もはやそれはポップスというよりラップに近かった。

 

ありえないオープニング。

 

ありえないバンドメンバー。

 

ありえないテンポ。

 

しかしてそれは、紛れもなくアストラ・ヤオのライブに他ならなかった。

 

不思議なライブだった。

 

とびきりの大舞台なのにも関わらず、インディーズバンドが小さなライブハウスでする演奏や、路上演奏のような気安さがあった。

 

ときには観客のリクエストに応えて、アストラの曲でもなんでも無い歌謡曲やロックが流れた。

 

ときには小さなファンたちを壇上に上げて、子供でも歌えるようなタイアップ曲をアストラすらコーラスにまわって皆で歌った。

 

途中、野獣がYAJU&Uのイントロを演奏しようとするハプニングが起こったが、観客が気づく前にイヴリンがベースを野獣の後頭部に音速でフルスイングすることで事なきを得た。

 

 

 

 

 

「くだらない....。」

デウィンター夫人はそれを不愉快そうに聴いていた。

 

帝高もフーガも、何もかもを灰塵にせんとする陰謀。その黒幕はテッサだった。

一連の行動の理由は、根本的には「気に入らない。」この一言に尽きた。

 

夫から何より大切だった音楽とステージを奪った上層部。

何食わぬ顔で彼の後釜に座らんとするアストラ。

そうしてヨランも彼の曲も忘れていく大衆。

こんな糞みたいというか糞そのものな遊園地も、灰にすべきだ。

 

全てが気に入らなくて、壊してやりたかった。

 

パワードスーツに乗り込み、対物ライフルを起動する。

 

あとは引き金を引くで歌姫を虫けらのようにシミに変えることが出来る。

 

 

それで何かが変わるとも思っていない。

 

そんなことをしてもヨランは戻らない。

 

アストラが死んだらまた新たな神輿が担ぎ上げられるだけ。

 

かつてヨランのファンだった者がアストラのライブにどれだけ足を運んでいるだろうか。

 

しかし、もはやどうでも良かった。言ってしまえばただの自棄である。

 

狂気的な笑みを浮かべ、ハンドルレバーを握る。

 

標準を歌姫に合わせて引き金を弾こうとしたまさにその瞬間だった。

 

 

 

歌が聴こえてきた。

 

アストラからではない。

 

バンドメンバーからでもない。

 

 

観客の誰かが鼻歌で歌い出したヨランの曲だった。

 

奇しくも、それはヨラン最後の演奏__あの小さなライブハウスで最後に歌った曲だった。

 

誰に促されるでもなくそれは波のように広がり、歌姫に届く。

彼女は驚きながらも、振り返ってバックバンドに目配せをした。

 

彼らは無言で頷き、観客のそれに楽器で彩っていく。

 

 

はっとした顔で、テッサは顔を上げる。

彼の姿は当然無い。

 

しかし、皆が彼の歌を歌っていた。

誰も彼のことを忘れてなどいなかった。

 

 

「なんでよ…」

 

引き金が自然と指から離れていた。

 

弾いてしまえば、歌が止まってしまう。

 

彼がまた消えてしまう。

 

 

彼が、確かにそこにいるのだ。

 

「何よ今更…!

 

あの人がどんなに苦しかったか、悔しかったか!

 

なんにも!知りもしないくせに!

 

 

なのに!

 

 

嗚呼、ヨラン....!

 

 

貴方が見える...。貴方が聴こえるわ...。

 

 

こんな、こんなに近くに....!

 

 

私は....私は。」

 

その小さな嗚咽すらヨランの歌は包み込み、いつまでもいつまでも、ドバーランドの空に響いていった。

 

 

 

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

 

 

人気の少ない客席で、二人の男たちがアストラのコンサートを見届けている。

 

「貴方、何故あの観客を助けたのですか?しかも、貴方にとって裏切り者であろうに彼女に華を持たせるような真似までして。」

 

氷崎の問いに、平野は不快そうに鼻を鳴らした。その手には、末端が結ばれたまま焼け焦げた2本の弦が握られていた。

 

「何か勘違いしているようですね。私は人情家でも快楽殺人鬼(シリアルキラー)でもありません。

殺しに美学も矜持もあります。死すべき者が生きていることは許しませんし、生きるべき者が死ぬのも許しません。

あの瞬間においてあれが最善の選択だった。ただそれだけのことです。」 

言いたいことを言い残し、平野は霧のように消えていった。

 

そしてホールから観客とアストラの歌声が響く中、それを掻き消すように氷崎の胸元で電子音が鳴る。

 

 

取り出した通信機から、頼れるリーダーの声が届く。

『どうやら無事終わったようだな。』

「ええ。全く、TOPSというのは聞きしに勝る伏魔殿ですね。」

『であればこそ、俺たちのような存在が必要なのだ。そうだろう? 

…それにしても絵面が酷いな。』

 

中にいたリンたちは知るよしもなかったが、空を覆うほどの巨大な巻き糞が飛行しながら美しい歌声を撒き散らす様は、この世の終わりと言って差し支えなかった。

 

「これが悲劇ならともかく、喜劇の幕引きとしてはまぁ及第点では?

俺は結構あのセンス好きですよぉ〜↑」

『そんなわけないだろ…。』『アホ なのです。』




【TIPS】
実はYAJU&Uよりfunkのやつの方が好き。
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