Sie・Brechen・Online〜恋に初心なふたりと紡ぐフラグ回収〜 作:海澪
皆さん、初めまして海澪(みお)といいます。
今回、初めて投稿をいたします。本作品は上記に記したサイトでラブコメメインとしているものをSFとして投稿します。
この話以降、恋愛要素が多くなるので、それでも楽しめるよという方はぜひお楽しみください。
黒く長い外套の裾が風に揺れる。目の前には人型の魔物。いや、魔物というには語弊がある。「ソレ」は魔物というにはあまりにも人の姿に近い。出で立ちは人そのものだ。だけれど「ソレ」の頭上には敵を示すカーソル。そしてそのカーソルと頭の間には名前が記されていた。
『
対峙する黒衣の少年は目を細める。
「…………決着をつけよう。ソロモン」
その一言に『SALOMON』は嗤い、そして笑みを潜め、無表情になり声を張り上げる。その声音はさながら糾弾。されどそれは彼の答えを、分かりきった答えを求める。
「そうだな。……
「意地だよ。ここで立ち上がらないと、僕はきっと弱いままだ。僕を、信じてくれる彼女のために僕は諦めない。こんな僕を
隣を流し見てから強い眼差しで見つめる。その目には覚悟があった。『SALOMON』は興味深げに相槌を打ち、言葉を続ける。
「ほう……? そうか。であれば仕方あるまい。これで終いにしよう。来い! その蛮勇、我が否定してやる!」
「行こう。背中、任せたよ」
「あぁ!」
少年は長刀の刃を後ろへ向けながら疾駆する。それに合わせ、白銀の軽凱を翻しながら同じく進む少女。『SALOMON』は自身の周りに光の門を数十個もの数を浮かばせ、光弾を射出する。
「は、ァァアアアッ!」
少年の前に隣で進む少女が進み、剣と盾で光弾を弾いていく。弾く瞬間、凄まじい火花とつんざく音を立てそれらが四方へと散り、すでに崩れ掛けの柱や壁を壊していく。
「行け!」
「あぁ!」
サッと隣から抜け出る黒衣の少年。一歩また一歩と足を進め、走る。光弾が差し迫るが顔をほんの少しズラして致命傷を避ける。
「ならば、これで……!」
「さ、せるかァ!!!!!」
「ぬ、ぅ……! 小、娘ェ!」
少年に再度向けられる数十門の光の門。それを少女がスキルを使用し全てを向けさせた。『SALOMON』はそのスキルに抗うことはできず、少女に注力するようになり、忌々しげに叫びながら向ける。
光弾が射出され、全てを引き受けた少女は盾を構えて轟音と共に土煙に隠れる。少年はそちらに向きそうになる顔をおさえるのと同時に、その土煙から声が張り上がる。
「いっけぇぇぇええええ!!!!!」
その声を聞いた少年はフッと笑みを浮かべ、止めかけた足を進める。
──────ダンッ!
男は確信する。これで長刀の間合いだと。だから強く踏み締める。そして。
「──────……ァァアアアアッ!!!!!」
プロローグはいかがでしたでしょうか
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