【仮面ライダーセイバー】 リマジ版セイバーライダーズの設定・短編集 作:北村 貴之
京都府は京田辺市に存在する大きな城、コーネリア城。
異世界制圧を目論む組織、ハンドレッドに対抗するソードオブロゴスの本拠地だ。
その城の一室で…。
「ほ〜ん。ガチャピンとムックかぁ」
城内の休憩室で、仮面ライダーセイバーに変身する葛城直己がテレビを見ていた。
「いまの子はポンキッキとか知ってるのかねぇ…」
かつて昭和から2000年頃の平成に放映されていたあの番組の名を、直己は呟いていた。
そこへ…。
「あら直己くん、おはよう」
金のメッシュ入りの茶色のロングヘアの美少女が休憩室に入ってきた。
彼女の名は五條理香。
雷の剣士、仮面ライダーエスパーダに変身する。
身長も172cmとかなりの長身で、役満の体型の持ち主だ。
普段は水色のブラウスに紺色のミニのプリーツスカートを着用しているため、どこか制服のような印象を与える服装を着ている。
「ああ、理香ちゃんか」
直己が入ってきた理香に反応する。
「あら、見たことのあるキャラが…」
テレビの画面を見て、理香が反応する。
「そうなんだ。かなり古い番組に出てたガチャピンとムックなんだが…。ポンキッキとやらに出ていたんだ」
(あ、それか…)
直己の発言に理香が納得する。
「ガチャピンとムックって、確か…。ポンキッキのキャラだったわね」
「そうそう、そいつらだ。よく知ってるな」
直己が頷く。
「かなりお古いのね。あ、そうだ」
理香が何かを思い出したようだ。
「どうした?」
「この話と画面でちょっとあなたに見てもらいたいものがあってね…。悪いんだけどここで待っててくれる?」
ブラウスの上からはっきりとわかるくらいに膨らんだ理香の大きな乳房がたゆんと上下に揺れる。
直己はそれを見て一瞬ドキッとしたがすぐさま平静を装う。
「ああ、良いけど…」
「すぐに戻るわ」
理香はそう言い残して休憩室を出た。
待つこと10分…。
「おまたせ〜」
直己の前に再び現れた理香は服装が違っていた。
理香の姿を見て、直己は驚愕した。
(な、こ、これは…!!)
その容姿は、白の長袖のブラウスに、赤色の吊りスカート、白のハイソックスと、いかにも昭和の女の子の出で立ちであった。
「おい、そ、それは…」
直己が頬を赤くしながら、理香にたじろきつつ聞く。
そんな理香も若干恥ずかしそうに頬を少し赤らめ、
「あっ、これ?今度のコーネリア軍のパンフレット用の写真の服なんだけどね…」
(こ、これってコスプレでは…)
直己は理香の姿を見て、思わずそう突っ込んだ。
「この服、一応ポンキッキ内でやってた花子さんってやつのものなんだけどね…。それっぽいものをもらったんだけれども」
「あ、ああ…。そ、そうなのか…」
(こんな姿の理香ちゃん見るの初めてだ…)
直己が唾を飲みながら、理香をじっと見つめる。
「どうしたの?私の姿を見て?」
「い、いやなんでも…」
直己が目線をそらしながら誤魔化す。
直己はあるものが気になって仕方なかった。
それは、理香の着ている純白のブラウスだ。
サイズが合っていないのか、発育しきった大きな乳房がピンと張ったように主張している。
しかし、それをよく見ると、ボタンが外れそうで、今にもボタンが弾け飛びそうだった。
子供用のもののようで、いつボタンが外れてもおかしくはなかった。
「どうしたの?」
理香が直己を不思議そうに見つめる。
(やべっ…)
直己は目線をそらした。
「な、なんでもないよ…」
「そう、じゃあ…」
理香がテレビ前のテーブルにお尻から乗っかり、直己の前に座った。
「どお?直己くん」
「あ、えっと…」
直己の目線が理香の大きな乳房に釘付けになる。
ブラウスに包まれた乳房はきれいな丸みを帯びている。
「なんか言いたげだね?」
理香が不思議そうに首を傾げる。
(やべっ…)
直己はまたも目線をそらした。
「だから、なんでもないって…」
(くそっ、どうするか…)
そんな彼の心境を察したのか、膝を曲げてテーブルに座る理香はただでさえ短いスカートをぺろんとめくり、肉付きの良い太ももを直己に見せつけるようにしてさらした。
そんな直己の視線が、たまたま晒された理香の太ももにいく。
(うおっ…)
直己は、その太ももの肉付きの良さに驚愕した。
「ふふふっ…」
そんな直己に、理香が意味深に微笑む。
「…」
直己が目線をそらす。
(くそっ…)
直己は困って
「ねえ…」
と、テーブルにセクシーに腰掛けている理香が、直己を上目遣いで見つめ、
「さっきから目が泳いでるけど?」
と、直己に聞く。
「そ、それは…」
直己がたじろく。
(やべっ…)
「うふふっ…」
理香がテーブルから降り、直己にゆっくりと歩み寄る。
そして、彼の耳元に顔を近づけて囁くようにこう言った。
「もしかして…、私の胸見てたの?」
「なっ…!」
理香の言葉に、思わず顔を赤くする直己。
今にもはち切れそうなブラウスが嫌でも目に入ってしまうため、どうしても胸に目がいってしまう。
直己はバレてしまったことへの焦りと、女性に胸を見ていたことがバレたという恥ずかしさに同時に襲われていた。
「ふふっ…」
そんな彼に、理香は悪戯っぽく微笑みかける。
そして…。
とうとう、理香の豊満なバストにより苦しそうにしていたブラウスのボタンが外れてしまった。
(あっ…!)
ボタンは直己の胸に当たり、それと同時に、ぼよん、と純白のブラに包まれた理香の巨乳が弾むように飛び出した。
「あっ…!」
直己は思わず声を上げた。
「やっば…」
ぶるんっと勢い良く飛び出してきた大きな乳房を包む理香の白のブラは、刺繍が施されておりいかにも年頃の女の子が付けるためのものであった。
デザインも派手すぎず可愛らしさを重点に置いたものだった。
(うわっ……!)
あまりの刺激的な光景に、思わず直己の目が釘付けになる。
そして…。
「おっはよ〜、えぇっ!?」
休憩室に二階堂まどかが入ってきた。
白のワンピースに青色の上着を羽織った黒のセミロングの髪の女の子だ。
仮面ライダーブレイズとして、直己たちとともに戦っている。
休憩室に入ってきたまどかの目に入ったのは、昔ながらの女の子の服装をしていながらもブラに包まれた乳房を晒した理香と、それに釘付けの直己だった。
まどかにとってもその光景はあまりにも衝撃的だった。
「ちょっと、何やってるの!?」
まどかが慌てて駆け寄る。
「あ、まどかちゃん…」
理香はやっと我に返り、直己から目線をそらしまどかの方を向いた。
(はあ…)
直己は思わずため息をついた。
そして彼は…。
「あ〜、あははっ…」
そんなことを言って頭をかいた。
そんな彼のもとに、まどかが詰め寄る。
「直己くん。これは一体どういうこと?」
「えっ!?」
まどかの目が明らかに睨んでいるように見える。
自分より背は低いが上目遣いで直己を見つめるまどか。
その目は明らかに怒りを示していた。
「いや、これはだな…」
直己の額から汗が滴り落ちる。
「理香ちゃんをこんな姿にして…。そんな趣味があったんだ?」
「えっと…、それは…」
まどかがなおも詰め寄る。
その表情は険しい。
(やばい…)
と、その時だった。
「な〜る。じゃ、こちらに来て」
まどかは直己の手首を引っ張り、直己を休憩室から連れ出した。
「まどかちゃん!?」
理香はただ困惑するだけだった。
飛び出した乳房は隠していない。
理香を休憩室に残し、直己とまどかはどこかへと消えた…。
その数分後。
コーネリア城の一室でこんな声が…。
「この変態!スケベ!ロリコン!」
まどかのその叫びとともに、何やら叩くような音が聞こえる。
「おい!やめろ!やめてって!」
直己の痛ましい悲鳴が、その部屋から響いていた。
直己は傷だらけの顔で、執務室に入ってきた。
直己たちの上官にあたる「四混沌」の仕事部屋だ。
「あら、直己くん」
仮面ライダーサーベラに変身する月ヶ瀬麗子が、パソコンを操作する手を止め、執務室に入ってきた直己を見る。
明らかに何かがあったような姿の直己を見て、麗子は聞く。
「どうしたの?その顔」
「いや〜、ちょっとまどかに…。ね…」
直己の目線が泳ぐ。
「また何かやったのね?」
「まあ、そんなとこ」
直己が頭をかきながら答える。
そんな彼の答えに麗子はため息をつく。
「まったくもう…」
(はあ…)
直己はため息をついた。
そして彼は執務室にあるソファーに座り込む。
そんな彼に、麗子がコーヒーカップを持ってくる。
出されたコーヒーをすすった後、直己は麗子にこんな質問をする。
「そうだ麗子さん。なんか理香ちゃんがパンフレット用の衣装とやらで、花子さんの格好してたけど…」
それを聞き、麗子はあっ、と気づいたような顔をする。
「あ、着たのね?」
麗子はソファに腰掛け、直己の前に座った。
「理香ちゃんが着たのはいいけれど、サイズが合っていなかった」
「あちゃ〜…」
麗子は手を額に当てて、ややオーバーなリアクションを取った。
「ブラウスのボタンが外れちゃって…。子供用の服なんてあの身体つきには合わなかったようだ」
直己がそう説明すると、
「なるほどねぇ…」
麗子はコーヒーを飲む直己の顔を見ながら反応する。
「確かに理香ちゃんにはちょっときつかったかもね」
そう言って苦笑いする麗子だった。
「あんなに発育良かったらもっと大きめのものでもよかったんだけどね…。ところで、なんであんな服装を着せた写真をパンフレットなんかに載せるんだ?」
ここで改めてパンフレット用の写真について直己は尋ねる。
「シンプルに普段どおりの服装なんてつまらないでしょ?だからよ」
「コスプレ喫茶ではないんだけど…」
やれやれ、とした表情で直己は突っ込んだが、それ以上は踏み込まないようにした。
「朝っぱらからまどかちゃんに誤解されてこうもボコボコにされるとは…」
「まあ、あんなかわいい女の子にしばかれるのもいいんじゃない?」
麗子は直己の方を見て苦笑いした。
「麗子さんったら…」
直己が困惑していた。
「あっ、もうすぐ授業だから、コーヒー飲み終えたら片付けといて」
麗子はここで時計を見て、立ち上がった。
「ああ」
そう言って、直己は執務室を出ていこうとする麗子を目で見送った。
麗子は授業に持っていくものを一式持ち、執務室を後にした。
執務室ひとり、ソファに腰掛けていた直己は、はぁ、とため息をついた。