いきなり【最強】の魔力を持つ魔王に転生したら、俺が強すぎて異世界のヤツらがまるで相手にならない件。   作:大月秋野

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第108話 ヤハヴェは魔王の生存を知って驚愕する

「……以上が、ワシが知っている彼の全てじゃ」

 

 ゼウスはそう言って話を終わらせた。

 老人の話から明らかになった事……それはヤハヴェが他の神と仲違いして(なか)ば追い出される形になった事、彼が自分の担当領域である第七世界に引き(こも)った事、神同士の戦いが禁じられるようになった経緯(いきさつ)などであった。

 

「もし彼が自分の世界で好きにするだけで事が済んだなら、ワシは何もせんかった。だがそうも行かなくなった。聞いたじゃろう……第七世界で人々が苦しめられている事が、他の世界に害をもたらす事が分かったのじゃよ」

 

 ゼウスはまたも苦虫を噛み(つぶ)した顔をすると、この世界で起こった惨劇が他の世界に悪影響を与えた事、それにより不干渉の立場を撤回せねばならなくなった事情を明かす。

 

「ワシは、彼がこの世界で人間に対して行っている裁きをやめるよう言った。だが彼はワシの言葉に従わなかった。他の世界がどうなろうと知った事じゃない、手出しできるならしてみろと、挑発した言い回しで開き直りおったのじゃ」

 

 ヤハヴェが忠告を無視した事実を、残念そうな口調で語る。

 

「なにか手を打たねばならんと考えたワシであったが、先に述べたように、たとえ自分の世界を守るためだったとしても、神同士が直接戦う事は禁じられておる。だからザガートに神に匹敵する力を与えて、ワシの代わりに世界を救ってもらおうと、この世界へと送り込んだ……というワケじゃ」

 

 魔王を救世主として降臨させた真意を明かす。

 可能であるならば自分で何とかしたかったが、それが出来ないために、魔王を代行者として地上に(つか)わせた……という事になる。

 

「ザガートよ……そなたに重い役目を背負わせてしまった事、心から申し訳ないと思っておる。この場を借りて謝らせてもらいたい……」

 

 話を終わらせると、深く頭を下げて謝る。他人に厄介(やっかい)事を押し付ける形となった事に負い目があったらしく、言葉の節々から罪悪感のような苦悩を(にじ)ませた。

 世界と人々を守る手段が他に無かったとしても、簡単に割り切れるものではない。辛い使命を負わせた事実に変わりはないのだ。

 

「謝る必要は無い……確かに良い事ばかりあった訳じゃないが、こっちの世界に来てから俺の人生はとても充実したものとなった。たくさんの良い経験をして、大勢の良い仲間に出会えて、美しい女性に恵まれた……むしろ俺から礼を言いたいほどだ」

 

 ザガートが負い目を感じる必要はない(むね)を告げる。こっちの世界に送られてからの人生が自分にとって良いものだったと(いつわ)らざる感想を伝えて、使命を与えてくれた事に深く感謝する。

 ふと天井を見上げると、何処か遠くを見るような目をしながら物思いに(ふけ)る。これまでの旅の出来事を頭の中で回想して思い出に(ひた)る。旅の記憶が良いものであったようにフッと穏やかに笑う。

 

「美しい森と海と大地……そこで暮らす全ての生命。その日一日をたくましく生きようとする人間たち。この世界全てが俺にとってかけがえの無い宝となった。それを壊そうとする(やから)は、たとえ旧約聖書の神だろうと容赦はしない……この俺が全身全霊を(もっ)て迎え撃つ!!」

 

 この世界に来てから体験した事、出会った人々、全ての生きとし生けるもの……それら全てに価値を見出した事を伝えて、全力で守り抜く決意を固める。

 

 神に等しき力を持った魔王が世界全てを愛し、自分の手で守り抜こうと宣言する姿は何とも頼もしい。人類を洪水で押し流そうとする創造主に立ち向かう男の姿は、(まさ)しく無償の愛『アガペー』を体現する救世主(メシア)のものだ。

 

 ゼウスは魔王がそのような人物になった事を心から嬉しく思う。

 これまで一緒に旅をした仲間達も、彼が正真正銘の勇者だと確信を抱く。

 

「ところでゼウスよ……何でもするというなら、もう一つだけ頼まれてくれないか」

 

 ザガートが急に話題を変えたように口を開く。(かな)えて欲しい願いがあったらしく、思い出したように話を始める。

 

「知ってるかもしれないが、俺達は今ヤハヴェが召喚した勇者パーティと敵対している。俺は彼らを分断させて各個撃破しようと考えたのだが、それをやるにはどうしてもこちら側の戦力が足りない……」

 

 自分達が異世界の勇者と敵対した事、連中を倒す作戦を立てたものの現状では相手に戦力が一歩及ばない苦悩を、重苦しい表情で打ち明けた。

 

「神の力で、次の戦いの間だけ俺の仲間を強くできないか?」

 

 戦力差を埋めるために、ゼウスの力が借りられないかと問いかけた。

 

「フム、その程度の事ならお安い御用じゃ。して、誰をどの程度強化すればよいのじゃ?」

 

 ゼウスが魔王の頼みを(こころよ)く引き受ける。彼にとって簡単なお願いだったらしく、悩む間もなく了承すると、どの仲間を強くすればいいのか聞く。

 

「そうだな……ルシルとレジーナとなずみはそれぞれ十倍、鬼姫は三倍強くなれれば良い。ブレイズは……身体能力を底上げしても、これ以上強くはならないだろう」

 

 ザガートは一瞬悩んだ後、仲間の強化案について指示を出す。どの敵と戦わせるかを頭の中で考えた上で、その敵に勝つために必要な強さの量を割り出して、彼女達が想定通りの強さになるよう求める。

 

「あいわかった。ヴェルセデル・ザ・ガルバドム・ベギギムーチョ……救世主の仲間達よ、我が力の一部を与えんッ! むむむむむっ、かぁぁぁぁぁぁああああああああーーーーーーーーっ!!」

 

 ゼウスは二つ返事で了解して立ち上がると、(まぶた)を閉じて呪文のような言葉を唱えた後、目をグワッと見開いて天にも届かんばかりの大きな声で叫ぶ。杖を右手に持ったまま両腕を左右に広げてバンザイするようなポーズを取ると、杖の先端が(まぶ)しく光りだす。

 

 杖から金色に輝くビームが女達に向けて放たれると、彼女達の体がオーラのような光に包まれる。

 

「うぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおーーーーーーーーッ!! なんだか体の奥から力が湧いてくるッス! 今なら自分より大きな岩だって持ち上げられるッスよ!!」

 

 なずみが自分の力が強くなった事に歓喜の言葉を漏らす。身体能力の底上げは本人でも自覚できるほどであったようで、普段の何倍ものパワーになった事実に鼻息を荒くする。

 

「これは凄い! まるで自分が自分じゃ無くなったみたいだ! 何でもやれそうな気がしてくる!!」

 

 レジーナが湧き上がる万能感を興奮気味に語る。全身を駆け巡る(あふ)れんばかりのパワーに()()れたあまり、今すぐこの力を使ってみたそうに体をウズウズさせた。

 

「老人よ、恩に着るぞ! これで彼奴(きゃつ)らと互角に渡り合える!!」

 

 鬼姫が力を与えてくれた事に深く感謝する。ルシルも同意するように(うなず)く。

 

 四人を包んでいたオーラは数秒が()つと消えて無くなるが、術の効果が切れた訳ではないようで、なずみとレジーナは相変わらず興奮し続けていた。

 

「そなたらを今から七十二時間の間だけ、ザガートの要求通りの強さにした! これは補助呪文のようなあっさり打ち消される類のものではないし、この上に(さら)に補助呪文の効果を上乗せする事も可能じゃ! これで連中との強さの差が埋まったのであれば、そなたらは確実な勝利が得られるじゃろう!!」

 

 ゼウスが少女達を強化させた事実を強い口調で語る。この神の()(わざ)が確実な効果の持続性がある事を伝えて、安心して戦いに(のぞ)むよう背中を押す。

 

「ヨシ……では連中に勝つための、具体的な作戦の打ち合わせをしよう」

 

 ザガートは唯一の懸念材料が払拭された事に満足すると、今後についての話し合いを提案する。頭の中に誰が誰と戦い、どのような戦術を取るべきか構想があったらしく、それを仲間に伝えようと思い立つ。

 即座に立ち上がって正面に右手をかざすと、ボソボソと小声で何かを(つぶや)く。すると彼の手から小さな光が放たれた。光は次第に大きくなって、半透明に()けた青いドーム状の球体となって、その場にいた者を包む。

 

 レジーナが障壁を指で小突(こづ)くと、分厚いガラスの壁のようにゴンゴンッと音が鳴る。

 

「この結界の中なら、ヤハヴェに盗み聞きされずに済む……」

 

 ザガートは障壁の効果について教えると、声が外に漏れないよう、仲間とひそひそ話を始めるのだった。

 

  ◇    ◇    ◇

 

 魔王が荒野で生き返ったのとほぼ同時刻……魔王を討ち果たした勇者パーティはゴルゴダの(おか)に建つヤハヴェ神殿へと帰還していた。

 

 玉座の間へと通じる回廊をぞろぞろと歩く四人……一言も言葉を交わさない。使命を果たした喜びで浮かれたりもしなければ、仲間の死に暗い表情を浮かべたりもしない。クリムトの死に思う所はあっただろうが、それを表には出さない。

 

 一行が玉座の間へと辿(たど)り着くと、椅子(いす)に座っていたヤハヴェが即座に立ち上がる。

 

「おお、異世界から来た勇者とその仲間達よッ! よくぞ……よくぞ魔王を討伐してくれた! (なんじ)らに対する感謝の気持ちは、とても言葉では言い表せぬ!!」

 

 両腕を左右に広げて天を仰ぐようなポーズを取ると、勇者の健闘ぶりを手放しで()(たた)える。何らかの手段で一連の戦いを見ていたらしく、野望の障害となる存在が取り除かれた事に心から満足する。

 

「……我々は使命を果たしたまでにございます」

 

 アランが床に片(ひざ)をついて頭を下げる。得意げに喜んだりせず、自身の手柄を紳士的な態度で謙遜(けんそん)する。

 

「勇者よ、何も謙遜する事など無い! ()の不届き者は、(われ)が生み出せし(もっと)も強き怪物アザトホースを(もっ)てしても倒せなかった(ごう)の者ッ! それを倒した汝らこそ、まことの勇者と呼ぶに相応しき英雄達! 汝らを選んだ我の目に狂いは無かった!!」

 

 ヤハヴェは(なお)も勇者を称賛する。自らが生み出した被造物である大魔王を引き合いに出して、勇者がどれほどの偉業を成し遂げたかを事細(ことこま)かに説明する。

 

「クリムトの犠牲は我にとっても残念であった……僧自爆(メガ・グランテ)によって死んだ者の肉体は、神の()(わざ)を以てしても再生させる事は(かな)わぬ……」

 

 下を向いて落ち込んだ声の調子になると、僧侶を蘇生させられない事実を残念そうに語る。使命のために命を散らした仲間を生き返らせられない事に申し訳なさを感じた心情が(うかが)える。

 

 魔王に深手を負わせた自爆技は何度も使える代物(しろもの)ではなく、一度きりしか使えない捨て身の大技だったようだ。

 

「されど気に()む事は無い! 彼の者の(とうと)い犠牲により悪魔は討ち果たされ、汝らの世界に平和が……」

 

 ヤハヴェはまたも顔を上げて声の調子が明るくなると、僧侶の死が無駄なものにならなかったと伝える。彼の犠牲によって勝利がもたらされた事を、演説するように雄弁に語ろうとした時……。

 

(しゅ)よッ! 大変でございますぅぅぅぅうううううううーーーーーーーーッッ!!」

 

 大天使長ミカエルが大声で叫びながらドカドカと駆け込んでくる。よほどただならぬ事態であったらしく、呼吸は乱れており、全身汗でグッショリ()れている。肩でハァハァ激しく息をさせて、この世の終わりを見たような顔をする。

 

「何事だッ!!」

 

 ミカエルがあまりに慌てていたため、神が反射的に大声で怒鳴る。怒っていた訳ではないが、かなりの緊急事態だったのを察して、すぐさま用件を聞き出そうとする。

 

「ザガートが……魔王が生き返りました!!」

 

 女が開口一番、魔王が復活を遂げた事実を伝える。

 

「なっ……何ぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいーーーーーーーーッッ!!」

 

 ヤハヴェが心臓が飛び出そうな勢いで驚く。あまりに予想外すぎる言葉を言われたショックで、激しい()(まい)と吐き気を(もよお)して、(あや)うく卒倒しかけた。

 

「どどど、どういう事だッ!! 我は確かに魔王が死ぬ姿を、しかとこの目で見た!! あれは幻だったというのか!?」

 

 魔王が生き返ったという話の詳細を問い(ただ)す。女の言葉を(にわ)かには信じられず、詳しく聞いて確かめずにはいられない。

 神は一連の戦いをしっかり肉眼で見ており、魔王の死は間違いないと思った。障害は取り除かれたという揺るぎない確信を抱けたからこそ、戦勝気分に(ひた)っていた。その彼にとって魔王が生きていたなど、決してあってはならない話だ。神は頭の血管がキューーッとなる。

 

「魔王は確かに死にました……ですが勇者達が去ってから十分が経過した後、死んだその場で生き返ったのでございます。恐らくは何らかの魔術的な手段を(もち)いたものかと……」

 

 ミカエルが話の詳細について語る。魔王が自力で生き返った事実を、復活した原理について推測を(まじ)えながら神に伝える。

 

「……」

 

 女の話を聞いて神がしばし黙り込む。一言も喋らないまま銅像のように固まる。何を考えたのか表情からは読み取れないが、心中穏やかでないのだけは確かだ。

 やがて全身が小刻みに震えだす。内からマグマが噴き上がろうとするように両肩をわなわなさせた。

 

「……おのれザガート」

 

 そんな言葉が口から飛び出す。その声の調子は静かながらも明らかな怒気を含んでおり、今にもはらわたがブチ切れる寸前なのが(はた)から見ても分かる。

 歯をギリギリさせて強く歯(ぎし)りする音が(かぶと)()しに発せられた。その次の瞬間……。

 

「我を……人類の創造主たるこの神を、よくも(あざむ)きおったなァッ! 許さん……絶対に許さんぞッ!! このすました顔の、愚かなペテン師めがぁぁぁぁぁぁああああああああーーーーーーーーッッ!!」

 

 腹の底から湧き上がる憤激を声に出してブチまけた。自分を(だま)した背教者に対する神の怒りは凄まじく、何としても男の心臓を(えぐ)り出してやらねば気が済まんとばかりに(いきどお)る。魔王を一分一秒たりとも生かしておけない気持ちにすらなる。

 

 天の怒りを代弁した神の声は神殿全体を揺るがす雷鳴の(ごと)く響き渡り、震度七クラスの地震が発生した。空気はビリビリ振動して、建物の外まで衝撃波が伝わり、神殿の周囲にいたありとあらゆる虫とネズミがショック死した。カラスはギャーギャー鳴き(わめ)いた後、何かから逃げるように慌てて空へと飛び去る。

 

 ミカエルも、勇者パーティも、その場にいた者は誰もが神の怒りに驚愕した。今まで一度も見た事が無い神が激怒した姿を、この目で見たのだ。

 

「ハァ……ハァ……」

 

 ヤハヴェは一通り叫び終わると疲労困憊(こんぱい)したように両腕をだらんとさせた。失意のどん底に叩き落とされたように肩を落とす。呼吸を荒くさせて疲れの色をあらわにする。大声で叫び続けて疲れたように見えるが、魔王が生きていたショックで憔悴(しょうすい)しきったようにも感じ取れる。

 

「すまない、勇者よ……仲間を失って間もない汝らにこんな事を頼むのは大変気が引けるのだが、どうかもう一度だけ魔王討伐に向かってはもらえまいか。もしそれで魔王を殺して再び生き返ったなら、その時は別の者を魔王討伐に向かわせる。汝らには約束の報酬を与える。だから後生(ごしょう)頼む……」

 

 申し訳なさそうに顔を上げて謝ると、勇者に再度の魔王討伐を依頼する。異世界から召喚した英雄に二度も頼み事をするのに引け目を感じたらしく、普段の尊大な物言いからは想像できないほど腰が低い。

 全知全能であるはずの神が、魔王が生きていた事にショックを受けて落ち込む姿は何とも(あわ)れだ。絶望に打ちひしがれた全能者の姿は、見る者に哀愁を感じさせずにいられない。

 

(しゅ)がお命じになるなら、我々は何度でも魔王を討伐してご(らん)に入れます」

 

 神のそんな姿を見るにいたたまれず、アランが言葉を掛ける。使命を最後までやり抜く意志を伝えて、落ち込んだ神を安心させようとした。

 他の三人がリーダーの言葉に同意するように(うなず)く。反論する者はいない。

 

「……ありがたい言葉だ」

 

 勇者の気遣いが嬉しかったのか、神が感謝の言葉を吐く。

 心なしか、(かぶと)の奥の素顔が笑ったように見えた。

 

「だが汝らも此度(こたび)の戦いで疲れただろう。今夜一晩は神殿に泊まっていって戦いの疲れを(いや)し、明日改めて戦いに(のぞ)むがよい。食事と寝室はこちらで用意する」

 

 気持ちが(やわ)らいだように背筋を真っ直ぐに伸ばすと、神殿内の宿泊スペースに泊まっていくよう伝える。冒険者達が疲れている事を(かんが)みて、すぐに戦いに向かわせたりはしない。

 

「ミカエルよ、彼らを来客用の寝室に案内して差し上げなさい」

 

 女の方を向くと、勇者達をベッドのある部屋へと案内するよう命じる。

 

「はっ」

 

 ミカエルは主人の命令を了承すると、玉座の間の外にある回廊へと歩き出す。

 四人の男達が彼女の後にぞろぞろと付いていく。そうして勇者パーティと女天使が部屋から出ていき、室内にいるのはヤハヴェ一人だけになる。

 

「……」

 

 ヤハヴェは後ろを振り返り、玉座をただボーーッと眺める。しばらく無言のまま立ち尽くしていたが、やがて両肩がプルプル震えだす。一旦は収まりかけた怒りが、時間が()ってフツフツと沸き上がったようだ。

 

Goddamn(ガッデム)!!」

 

 呪いの言葉を吐くと、目の前にある椅子(いす)を力任せに蹴り飛ばす。

 ドガァッ! と大きな音が鳴り、椅子は部屋の(はし)の方へと勢いよく転がっていった。

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